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エッセイ/ストーリー

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思いのままに自由な文体で書いたものです。エモさ重視でストーリーが多めです。サラッと読めます。短編集みたいな。
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#自分らしさ

捨てざるをえなかった君へ

きみは「それ」を捨てた「それ」はとても痛い。  いつも君を、いじらしく、いやらしく、むごたらしくズタズタにした。 だから、君は「それ」を捨てた。捨てざるを得なかった。 そうしなければ君の方が壊れてしまいそうだったから。 みんな責めるけど 君自身も責めるけども それは そうせざるを得なかったわけで そんな君を誰も笑えない。誰も笑わない。 きみは、まわりや「きみ」から薄情だ、親不孝だ、最低だなんだと言われて、 でも 幸せになって何が悪い。きみが、きみのために生き

1500円のかみさま -自分の軸が分からなくなったら-

神様なんて信じない「神様を信じるやつなんてバカだ」 だってそれって子どもみたいだし、なんだか宗教じみてる。私は無宗教だし何を信じるかなんてどうでもいい、必要ない。そう思って生きてきた。 だから、キリストにお祈りするあの子を好きになれなかったし、いつも「仏さまの教え」をひっぱりだして説教するおばあちゃんも苦手だった。 揺れていた私は、いとも簡単に壊れた。そんなわたしにも就活がやってきて、あっという間にボロボロになった。 どれだけ頑張っても認めてもらえないし、不採用の通知が来