ミクニキューさんのこと

「武士道は、仁なんだよ。」と
居合を習っていたとき、居合のおじさんが言っていた。
あなたがいて、わたしがいる
あなたが嬉しいと、わたしも嬉しい
・・・なにその解釈、って感じだけど
そうなんだなって思ってた。

2010年だから、もう13年前。
高校時代からの友人、ミクニキューさんが亡くなった。
絵を描くひとだったから、P.Nだけど。
不治と言われる病にかかり、約半年。あっという間だった。
いまだったら、いまの医療だったら、生きれたのかなと思ったりする。

苦しみから解放されて、いまはきっと平安の中にいる友人。
長く生きるだけがいいわけじゃないけど、もっと一緒に
同じ未来を進んで行きたかった。
共通の友人も、やはりいまだに、同じことを言う。

当時、お互い独身だったから、よく一緒にカラオケ行って、
ごはん食べてた。
キューさんが好きだった曲を、CDに入れてくれたのを今でも
持っている。
彼女がよく歌っていたJigsawのスカイ・ハイ、Boz Scaggsの
We Are all alone、
キューさん、ゲーム大好きだったから、塊魂の歌もたくさんはいっていた。
その中の、野宮真貴の歌うBaby Universeは私も大好きになった。

キューさんの好きだった本とか、音楽とか
私ひとりだったら、興味を持たなかったり、知ることのなかった物や
事柄、世界。
友人や誰かの存在がわたしの世界を広げてくれる。
この世からいなくなってしまっても、その人の居たことは残ってる。
私の中に生き続ける。

いまでも、pixiv等の媒体にキューさんの絵が残っている。ネット上いくらでも見ることが出来る。
見に行くと、彼女の命が息づいている。ちょっと切ない。







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