貴方へ

どうか忘れないで
大勢の人の力がそそがれている事を

貴方が手にするもの
貴方が口にするもの
貴方が身に付けるもの

その全てが誰かによって創られる

貴方が乗る電車を動かす人
貴方が買い物する時
決まった時間に店を開ける人

貴方が病と向き合う時
面識等なかった人(達)が貴方の為に力を尽くす。

この国が抱える問題が大きいのは明らかだ。けれど私達は今を生きている。
私達のこの国は、現状あらゆる制度のもと平等に一定水準の医療やその他社会保障を利用する事が出来る。

前向きであれ等と言うつもりはない。
気持ちが優れず前向きになれない時だってある。
感情を抑えらず涙する時だってある。

でも忘れないで欲しい
貴方が泣こうが後ろ向きになろうが
貴方を生かす事しか考えない人(達)が居る事を。
頑張れ等と言うつもりもない。
懸命に頑張ってきたから今を生きている。

どうか諦めないで欲しい。
貴方が心休める時にも
何処かの誰かが貴方の為に力を尽くす。

生まれる時もひとり
終わる時もひとり
それは心情的なものなのかもしれない。

必ず誰かの手(助け)が添えられるのが実情の様に思う。

誰もが皆諦めていないから、この世は動き続けている。

何者でもない私ですら
貴方の存在を確認すれば嬉しく思うのだから。