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ユヤックストバビックスVol.38(夜)下北沢@空飛ぶこぶたや

2023.10.14下北沢「空飛ぶこぶたや」さんにて行われた「ユヤックストバビックスVol.38」【夜の部】を会場にて拝見させていただきました。

ユヤバビのライブを見るのは今回が初めて。夜の部だけでしたが会場で見れた事が嬉しかった。

私の中でどうしても生(ライブ)で確かめたい事があった。

「浅岡さんと馬場さん」お二人が生み出す空気感と音を生で聞き感じたかった。

「空飛ぶこぶたや」さんのアットホームで温かみある雰囲気と会場全体の距離の近さに和やかながらもワクワクが止まらなかった。

お二人が登場した瞬間に動き出す不思議な「空気感」それを肌で感じたくて、皆会場に足を運ぶのではないだろうか。

冒頭の語りからMC
「戸惑ったり、くじけたり」
「祝福を送ろう」
この曲を聞く頃には私の心は安堵感で満たされていた。

何の知識も無いまま浅岡さんのライブ(ソロ)に足を運ぶようになった私にとって、馬場さんが浅岡さんの横に居る事を当たり前の様に勝手に思っていた。しかしながら馬場さんが居られないライブを見終えた際に感じた、何とも表現し難い喪失感の様な寂しさの理由を考えていた。

その意味が理解出来た様に思えたのが
「星振る夜に」
どんな歌い方がよいか
キュンとするポイント

馬場さんが発した言葉を耳にした瞬間に何もかもが腑に落ちた気がした。
張らずに歌われた「星振る夜に」が優しく心をほぐしてくれた。
浅岡さんは誰もが認める歌唱力と華のある主役の人だ。その歌の力強さに引っ張られ励まされる。

私が何故だか心奪われる瞬間というのがある。「ふとした瞬間」だ。

生きていれば心打ちひしがれる時もある。それでも明日に向かって進む毎日の中で、何も考えられない状態で耳にした曲に涙する瞬間がある。

気構える事すら出来ずに触れた歌声に心奪われる。

「張る」 「張らない」
  頑張る   頑張りすぎない
  緊張感   緊張し過ぎない

正反対を意味する様に思えて、どちらもが時と場合「場面」に応じ同様に作用する。

一曲を聞き終える短い時間の中で気持ちがリセットされる。心が疲弊して居る時、すっと体に入って来る歌声(音)。

「張っているのに 張り詰めていない」そんな感じかもしれない。何の準備(気構え)もしておらず、気付いた時には心を持って行かれている。

浅岡さんが「張らず」に歌った時の引きの美しさと圧倒的な悩殺力。
どの様な場面に於いても、浅岡さんの魅力を引きだし支える馬場さん。

馬場さんの押し引きの美学。
「夜の海を歩きながら君のことを考えている」
「星のかけらを探しに行こう」
馬場さんの世界観を想いながら歌う浅岡さん。

お二人の絶対的な関係性から生まれる音と時間に心癒された幸せな一時でした。