懺悔
大好きな人に嫌われました。
人として尊敬している人に幻滅されました。
ファンであるその人の作品がもう見れなくなりました。
全部自分が悪いのに。
私が勝手にやって、勝手な正義感で全てを無にして闇底に落ちたのに。
心のどこかで生まれる人間の醜さにとことん自分を嫌いになります。
初めて「やみ」を感じました。
それはどうしようもなく苦しくて、何も見えなくて。
明るかった。そうでありたかった未来を根こそぎ奪っていきました。
後悔と嫌悪に押しつぶされても、時間は変わらず進んでいって。
やらなければいけないことはあるけれど、途方もなくやる気は湧かず生きたまま死んでいた。
それを少しでもあの人のせいにしようとする自分が嫌いで。
立ち直ろうとする、立ち直ってしまうこのポジティブな心も嫌いで。
だけどやっぱり、時間は味方になってはくれない。
先のことを考えました。
いろいろな言葉を見て聞いて、自分なりにケジメをつけようと考えました。
あなたにはもう会えないかもしれないけれど。
もし、もう一度会ってくれるなら、あの日のようにあなたの作品を見せてください。
あなたと作った作品を僕も書き続けます。
だって、彼らに罪はないのだから。
一年後、五年後、十年後。
生きてるうちに会うことは叶わないかもしれない。
それでももし、奇跡的に出会うことができたのならば。
どうか、贖罪の機会を与えてください。
やろうといって出来なくなった約束を果たさせてください。
自分勝手でごめんなさい。
それでも僕は、君と関わっていたいから。
だから僕は願っています。
先の未来で、君と出会えるその日を。
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