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書いてきたもの⑩〜備忘録として〜

数年前、天狼院書店のライティング・ゼミを受けていました。
そのとき書いたものが散逸しないように、ここに残しておこうと思います。
気になるものがあれば、ぜひ読んでみてください。
(読むのにそれほど時間はかかりません)


19  43歳のスタートライン

落ちるところまで落ちたら上がるしかないらしい。
どん底が一体どこなのかはわからないけれど、それはとても怖いところのような気がする。

人生の挫折を味わうことが怖くて、挫折するようなことから逃げ続けてきたけれど、挫折は向こうから勝手にやってきた。
味わいたくない感情を、嫌というほど味わった。

できない、やりたくない、怖い、辛い、苦しい、わからない、動けない。

それでも朝起きれば今日はやってくる。
真っ暗なトンネルの中を手探りで歩くような、先の見えない不安で押しつぶされそうになりながら、感情に振り回されながら、1日、1日を生きこなす。

もう限界だと認めることは、自分が自分に負けを認めたようなものだと思っていた。口に出したら最後、今まで積み上げてきたものが、音を立てて崩れて行くような気がしていた。

それでもあの時は、限界を認めてしまうことしか道が残ってなかった。

だけど、限界を認めたところから始まることがある。
限界の認めた先に、新しい道が開けることがある。

今でも相変わらず、自分を責めて辛くなることもあるけれど、人は、世界は自分が思っているよりずっと優しいのだと思えるようになった。
それは、きっと真実だ。

そして私も、その優しい世界の一員であるのだと思えば、自分もなかなかいいやつなんじゃないかと思える。

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(余談と言う名の独り言)
ここからの記事は、天狼院書店ライティング・ゼミプロフェッショナルコースで書いたものです。5000字の文章を書くことが目標でした。
今まで2000字くらいしか書いてこなかったので、5000という文字数が途方もなく大きな山に思えていました。何をどう書けばいいのか。最後まで読ませる文章とはなんなのか、ずっと考え続けていました。書き始めて1ヶ月が過ぎ、初めてこの記事が掲載されたことで、ちょっと光が見えたような気がしました。それでも、ここから低空飛行の始まりで、この期は本当に見事なまでの落ちこぼれでした。まだ自分の強みやスタイルを見出せていませんでした。
この時期の目標は「締め切りを全部守ってとにかく課題を提出する」でした。
次の期の追い上げには、自分でもちょっとすげーじゃんと思っています(笑)

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