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【GCACW】Jackson’s Marchが楽しかった

GCACWをプレイしたあとの感想戦で対戦相手の方とよく「疲労度のマネジメントがもっと上手にできたらなー」という話題が出ます。
複数ターンにわたるシナリオでは、どのタイミングでアクセルを踏むかという判断が勝敗を左右します。それを適切に行うためには、どうやって点数を獲得するかという計画が必要になります。しかし、文字で何か記事を読んだり、ぼんやりした概念を掴んでいるだけでは、なかなか現実に実行するのは難しいものです。そこで、実際に計画を立てて遂行するという練習のためにSJWⅡのシナリオ4「Jackson’s March」は最適なシナリオではないでしょうか。

Jackson’s Marchは南軍が駅を焼き討ちして撤退していき、北軍はそれを防ぐというシナリオです。全3ターンですが、1ターン目は南軍のみ活性化できるので実質2ターンシナリオです。

南軍は3つの歩兵師団と3つの騎兵旅団という少ないユニットを操って駅を焼き討ちしてVPを稼ぎ、所定のエリアまで撤退することが求められます。シチュエーションがシンプルなので、いかに効率的に勝利条件分の点数を稼ぐか、という点に思考を集中させることができます。ユニットが少ないのもかえって管理が簡単なので良いです。

北軍もどうやって邪魔するかに集中することができます。ウォーゲームの基本テクのひとつ戦線張りで撤退を阻害したり、あるいは多少不利でも南軍ユニットの疲労度を上げることを狙って攻撃してみたり。あとは、駅を守るユニットをそのままにしておくか、退却させるかといった判断も要求されます。戦闘による自軍の戦闘損失は相手の点数になってしまいますが、相手の足を止めることもできるので、このあたりにジレンマがあります。

最終盤は南軍ユニットが疲労度4で動けなくなり、北軍だけが連続して動き続ける展開になります。ここで北軍は痛撃を与える練習が、南軍も防御陣形構築の練習ができます。どちらを担当しても防御と攻撃が練習できるわけです。

ある程度詳細な計画立案とその実行ができるようになりたいけれど、どうやったら身につけることができるのか分からんなあという私のような初心者にはピッタリのシナリオでした。シチュエーション的にも精強だけど数は少ない南軍ユニットに、へたれがちだけど数は多い北軍ユニット(Popeチームのユニット(戦術値の背景色が青)は延長行軍の判定に+2のペナルティがかかります!歩くだけで兵力がガリガリ削れていく…)という対比が面白いです。トレーニング的にはソロプレイで気のすむまでゆっくり考えるのが良いかもしれません。今のところ一番好きなシナリオです。

皆さんに栄光の日々がありますように。

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