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【GCACW】山の注意点~うっかり馬謖に注意

GCACWの山はそこにいるだけで-2の有利な修正を与える頼もしい地形ですが、ただし、デメリットもあります。今回は最近ようやく気付いた山地形の欠点について書きます。

一つ目は、戦闘する双方のユニットの砲兵値にいくつの差があっても、戦闘修正はすべて0になってしまう点です。平地が最大で-3の修正を与えること、また、山から山への攻撃では修正も-1に留まることを考えると、砲兵値が優秀なユニットを山に布陣させることはややもったいないかもしれません。砲兵値が相手よりも確実に優勢な場合には、平地や丘陵地への布陣のほうに軍配があがる場合が多いでしょう。

二つ目は、逃げ場が限定されるため、退却路が塞がれやすい点です。戦闘結果のrやRで敵ユニットのいるヘクスを通らなくてはならない場合、スタック毎ではなくユニット毎に3ステップの損害を被ります。通常、目標ユニットの周り6ヘクスをぐるりと囲まれない限り、このような厳しいステップロスを喰らうことはないです。しかし、山の場合、山から道路が伸びていないヘクスサイドを越えることはできないため、いくつかの登山口を抑えられることで、簡単に退却路を塞ぐことができます。最悪の場合、たった2ユニットでも塞ぐことができます。また、退却路を塞ぐユニットは1SPの騎兵でも良いので、するすると騎兵に迂回されて…という可能性には常に注意が必要です。

山という地形のもつ、砲兵値の優位の放棄や逃げ場の限定というデメリットは、相手の軍勢の動かし方によっても評価が変わってくる相対的なものなので、明確に地形効果でマイナスが得られるメリットよりも読みづらいです。しかし、こういった山のデメリットも認識しておくことで、うっかり『街亭の馬謖』になることを防ぐことができます。山頂への布陣がいつでも良いわけではないのです。

山はほかにデメリットとして、移動先の山ヘクスに既にユニットがいる場合の移動力のペナルティが平地などよりも大きいです。このため、大軍を山で動かすのは難しくなっています。

今回は、山ヘクスのデメリットについて語ってみました。総じて、大軍を山に布陣させるのはちょっとデメリットのほうが大きいかなと感じています。やはり、大軍が全力を発揮できるのは開けた地形でしょう。このようなルールは、僕の南北戦争の戦闘のイメージに合致していて大変気持ちが良いです。山の欠点を見つめることで、GCACWの深みをまたひとつ味わうことができました。

ところで、本題から外れますが、馬謖の首が斬れない孔明の苦悩を描いた三方行成の『流れよわが涙、と孔明は言った』というSF小説が大変面白かったです。ご興味あれば是非に是非に。

皆さんに栄光の日々がありますように。



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