GCACWの移動に関する考察②

前回(https://note.com/rubbishdog21/n/n69628e2598ce)は強行軍や疲弊などを無視して、移動力とその確率について考察しました。今回は活性化のもうひとつの側面、行軍による損失について考えてみたいと思います。

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南軍ユニットの通常・疲弊状態、統制・非統制状態、疲労度ごとの活性化回数で与えられる損害の期待値をまとめると、図の通りになります。

Dというのは、非統制状態になるという意味です。⑥、⑦、⑧は延長行軍表の6,7,8の欄の結果を表しています。ユニットの戦力によって、延長行軍判定失敗によるステップロスの数は変わりますので、このように区別して計算しました。

例えば南軍の疲弊・統制状態・疲労度0のユニットを3回活性化させると、与えられる損害の期待値は0.44D+0.06ステップロスということが分かります。

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北軍は図の通りです。北軍の疲弊・統制状態・疲労度0のユニットを3回活性化させると、0.67D+0.18ステップロスが期待損失となります。

前回の記事の内容に今回の記事の内容を合わせて考えると、1ターンのなかでの行軍の見積もりがかなりリアルになります。

前回の記事でも使用した「14移動力あればJacksonが+5の修正で北軍ユニットを攻撃できる」状況で、通常・統制・疲労度0のJacksonがこれを実行したときに被る損害の期待値は、3回の活性化で達成できる場合、0.17Dになります。+5修正で敵を攻撃すると100%で相手をD、60%で相手をステップロスさせることができ、自分は17%でDになります。行軍と戦闘の結果によって自分の被る期待損失は「0.34D」になり、相手に与える期待損失は「D+0.6ステップロス」になるので、この二つを比較して賭ける価値があるか、検討することができます。もちろんGOですね!
「この敵を攻撃するのに、何回活性化が必要で、そのとき考慮する損失はどのくらいか」を見積もることができるようになってきました。(ただし、成功するまで活性化を繰り返すという前提で正確に計算しようとすると2回、3回、4回それぞれで目標の移動力を達成できる確率(達成したら離脱する条件で)と、2回、3回、4回のそれぞれの期待損失を計算する必要があるんじゃないかなと思います、あんまり数学は得意ではないのですみません)

この記事の最後に、たかさわさんのブログで言及されていた「GCACWシリーズ - 効率よく全力疾走する方法」(https://gameape.exblog.jp/6348009/)に出てくる、3回、3回、4回の活性化の例を北軍ユニットに走ってもらって、考察を1ターンの範囲から複数ターンへ広げる取っ掛かりにしたいと思います。

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図は、この効率的な全力疾走の展開図です。線の上の数字は例えば、1T目の3回の活性化でDしない確率は67%、Dになる確率は33%という意味です。この図にユニットの状態と活性化回数に応じた期待損失を書き込んで計算していくと、効率的に全力疾走した場合の期待損失は…0.98D + 2.04ステップロスとなります。得られる移動力の期待値は45移動力(リーダーボーナス込み)になります。3ターンで10回の活性化をすると、45移動力の代わりにほぼ確実に非統制状態になって、最低でも2ステップはロスするということが分かりました。

今回の記事では、1ターンの範囲内でのよりリアルな見積もり、そして複数ターンでの移動力と損失の見積もりについて考えることができました。材料が少しずつ揃ってきた気がしますが、『Jackson's opportunity』に答えるためには、移動力と行軍損失のトレードオフの関係を明らかに(このターンお休みすることで次のターン以降の期待損失をどれだけ減らせて、どれだけ移動力を無駄に捨てることになるのか。あるいは、その逆)する必要があるように思われます。そのために次回の記事はDの結果の数値化を試みたいです。

皆さんに栄光の日々がありますように。




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