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【JdG】相手より少ない戦力のときにどうするか?

『Aspern-Essling1809』のフルシナリオを何度かソロプレイしてみました。

1日目のフランス軍の問題はとにかく戦力が少ないことです。相手が6個軍団で襲い掛かってくるのに、こちらは2個軍団で最低でも5ターンは耐えないといけません。

寡兵で戦わざるを得ないときに用いられる作戦は、
①拠点防御
②各個撃破
③狭い土地で戦う
の3つかなあと思ったので、それぞれ試してみました。

拠点防御

増援が来るまで防御するのであれば守りやすいのはアスペルンとエスリンクの2つの拠点で間違いないでしょう。村ヘクスは周囲6ヘクスが全て前面ヘクスとして扱われるため、包囲されても不利な修正がありません。

待ち構えるフランス軍

しかし、これは失敗でした。オーストリア軍にはかなりの数の砲兵を持っており、アスペルンとエスリンクに対し猛砲撃を行えます。堪らず混乱したフランス軍歩兵は続々とオーストリア軍歩兵に飲み込まれていきました。

こりゃだめだーなフランス軍

2日目の3ターンにはこんな感じになりました。どう見てもフランス軍はダメダメ状態ですね。考えてみると、圧倒的に兵力優位な相手に対して、どうぞ攻めてみなさいよと待ち構えているので、そりゃあ厳しいですよね。

各個撃破

フランス軍はもう少し積極的にいく必要がありそうです。というわけで、オーストリア軍の各軍団が前線にたどり着く前に一撃を加えて各個撃破を狙ってみます。

上辺の増援を潰す

まずは、マップ上辺から出てくる増援の封殺を狙ってみました。フランス軍の初期位置から近く、オーストリア軍の他の軍団からは遠いので理想的な目標です。

しかし、これもうまくいきませんでした。上辺からの増援はありませんが、オーストリア軍的にはそれが何か?という感じです。残りの兵力だけでもオーストリア軍が圧倒的に優位なので、むしろアスペルンとエスリンクでの抵抗が減って万々歳でした。

各個撃破は敵軍が集まる前に、自分の持ってる全兵力を敵の一部にぶつけて相対的な有利を作り敵を撃破、それによって全体の天秤を傾けようという戦い方です。

しかし、「全兵力をぶつける」とは言いつつも、重要な地点を守る、あるいは敵の進軍を邪魔するだけの最低限の兵力は必要です。また、自分が全兵力を傾けた場所では局地的ではありますが相手を圧倒できるだけの戦力がないといけません。

6個軍団に対して2個軍団で立ち向かうフランス軍にそんな余裕はありません。各個撃破のための攻撃も増援を倒しきるまでには至らず、せいぜい足止めのレベルにとどまってしまったのが失敗の原因でしょう。

狭い土地で戦う

最後に狭い土地で戦うことを試してみました。第一次イタリア遠征のアルコレの戦いのように、敵が大兵力を活用できないごくごく狭い地点で踏みとどまって増援を待ちます。

アスペルンとエスリンクの線はちょっと守るには長いので、もっともっと狭い地点を目指します。

背水の陣

画像のように後ろにドナウ川がせまるぎりぎりの橋頭堡に陣をしきました。一見、耐久力に疑問がつきそうですが、ロバウ島から砲兵の援護を受けることができ、また橋頭堡の部分は堡塁ヘクスになっているのでかなり防御力は高いです。

ここで結束度の高いフランス軍の増援ユニットが来るまで耐え忍びます。増援が来たら、それらを先頭に一気に前進し、アスペルンとエスリンクを奪い返す計画です。

タイミング次第で可能性を感じる

結論はこれもうまくいきませんでした。士気値が7の増援が来るのを待ちきれず、6のユニットを先頭に反転攻勢をしかけました。なかなか順調に押し込めたのですが、オーストリア軍の予備兵力はとても多いので適宜反撃されて発起点の手前まで押し返されてしまいました。

この方法では、位置関係的に敵軍を包囲することは望めず、混乱、潰走させるのが難しいのが辛いです。押しても押しても、オーストリア軍の抵抗力があまり変わりません。

ただし、この時点でフランス軍の損害は0。オーストリア軍も0なので損害点は同数ですが、防御と各個撃破で1日目の終了時にはかなり絶望的な点差がついていたことを考えると可能性を感じます。

うまくいかなかったのは、反転攻勢後の火力支援の不備です。橋頭堡のところで防御戦闘をしているときはロバウ島からの砲撃を効果的に活用できたのですが、そこから一歩二歩と踏み出すとLOSが通らず火力支援を与えることができませんでした。このあたり、適切に支援ができるよう先を見据えてユニットを移動させる必要がありそうです。

まとめ

あまりにも兵力差がありすぎる場合は、徹底した防御態勢を取ることが一番の解決策かもしれません。

ウォーゲームのソロプレイはあーだこーだと色々な方法を試してみるときが一番楽しいですね。

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