If you can't love yourself, you can't love someone elseは真か

If you can't love yourself, you can't love someone else either.
「自分を愛することができなければ、他の人を愛することはできない」

とてもよく聞くフレーズであり、人間関係の真髄をあらわしているように思えます。

でも、本当にそうなのかな?

そもそも、自己を愛する "loving myself" ということは、生きている限り終わりなく挑戦し続けてゆく課題だと思います。ある時点で完全に完成する、というようなものではなく、少しずつ上手くできるようになっていく。失敗したり嫌なことがあったりすると自分を責めてしまうということは起きるけれど、その感情とうまく付き合えるようになっていく、というようなことなんじゃないかなと思います。自己を本当に愛することは非常に難しく、人生かかっても完成まで辿りつけないことだってある。

では、どのようなタイミングで自己を愛することに近づいていけるようになるのか。

一つは、自分に自信をつけること。
何か目標を成し遂げたり、努力をすることができたりすることで、少しずつ自分自身を認められるようになっていく。そうして自分は生きていていい存在であって、存在している価値がある存在だと認識できるようになる。

それから、考え方を変えること。
自分を愛そうと意識的に努力すること。どんな小さなことでも、自分はこんなふうにできて凄いな、と認められるようになること。

それに加えて、きっと自分を愛することに近づけるのではないかと思うのが、
誰かを愛すること
誰かを愛して、大事だなと思って、この人はなんて美しいのだろう、と思うこと。心を震わせること。人の美しさに心が震えた瞬間、その感覚は自分にも返ってくる。自分も同じ人間として、その美しさの可能性を秘めていることに気づく。愛することがどんなことか、理解できる。その人のすべてを受け入れるように、自分にも寛容になる。誰かを愛せる自分が、好きになる。

つまり、必ずしも「自分を愛せないと誰かを愛せない」という条件関係が成立しているのではなくて、「自分を愛すること」と「誰かを愛すること」は、支えあって強くなっていくのではないかな、と思うのです。

You can love yourself more by loving someone else.
「誰かを愛することで、自分をもっと愛せるようになる」

そんなこともあるんじゃないかな、と思っています。

自分をしっかり愛せている自信がない人は結構多いのかな、と思う。私もその一人です。でも、自信がなくても、「私は自分も愛せていないから人も愛せないんだ」と考えて自分を更に責めてしまうのではなくて、「この人を愛することで、もう少し自分も愛してみよう」と思えたら、ずっといいんじゃないかな。



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