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フィクションあるいはデフォルメした実話

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#フィクション

「ドバイから飛びりし先」 ノンフィクションのようなフィクション

「結局、ジョージアくんだりまで来なくてもよくなったんだよなあ」 ドバイからフライト3時間ほどでトビリシまで飛んでいるエミレーツの格安航空の機上で、森晋一はひとり呟いた。 そもそもの始まりは、2月第2週にドバイで1週間、コンサル先の顧客企業がドバイの業界展示会にブース出展する支援で滞在予定だったところ、同じ案件で中東ビジネスの提携先としてとある中東のグループと提携の覚書を調印するという話が持ち上がってきていた。その調印をその展示会の週にしようと言っていたのが1月にはいって、

ミルトン・ナシメント

3年前くらいにSNSに書いた文章の焼き直し。 先週末、知人宅飲み会でラテンアメリカ系音楽にやたら詳しい日本人に出会う。アパレル会社のシンガポールの現地法人の社長さんだが、え、なんでと驚くほどそちらの造詣が深い。 ブラジルのMPB全盛期のカエターノ・ベローゾとかジルベルト・ジルとか、どサンバのエスコーラではどこがいいとか、サルサならルベン・ブラデスとかウィリー・コロンとか、懐かしい名前が続々出てきて、驚くばかり。世の中には同好の士はいるんだなあと。 当方もラテン系音楽にの