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フィクションあるいはデフォルメした実話

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#カミーノ

小説「ユア・アイリッシュ・パブ」後日譚

ぶぅん。 ロンドンに出張中のシンイチの携帯のインスタにメッセージが飛び込んでくる。 「えええええ、シンちゃん、ロンドンいるの?俺も昨日リバプールからロンドン入り。いつまで?」 懐かしい人からのメッセージだと、シンイチはまず思う。コロナで京都のパブを店じまいしたのが2020年の7月だからもう3年会っていなかった。ちょうど自分が昨夜インスタにアップしたロンドンの街並みの写真に反応したのか。 「マルさんも、イギリス!? You は何しにイギリスへ?私しゃ、明日金曜日の夜便で