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Jazz

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Jazzがらみ。音楽がらみ。
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2021年4月の記事一覧

April in Paris モツ煮と灰色ワイン

Charlie Parker with Strings (1949) 「4月のパリ」。ジャズのアルト・サックスのチャーリー・パーカーが、小編成のオーケストラの弦楽器の伴奏をバックにスタンダード曲のメロディを吹くだけの企画。当時ヒットして、その後もずっとジャズファンにも愛された演奏。 メロディだけなのに、パーカーの演奏はなんとも自由自在に、フェイクやらオブリガートやらクロマティックに音符をひらひらつけて、素早い音符をところどころ飲み込んでシンコペートさせて、さながら春の空を

ジャズのアドリブで「アウト」なフィールは意図的に調性を外した感じ。クラハのジャズルームで「アウトであっち行っちゃって三途の川越えたみたいでいい」とコメントしたらその表現やめて〜と苦笑され。そういえばシンガにマリナサンズというカジノがあるがあれは賭博で三途の船着場でなくてSands

エンブレイサブル80年代フュージョン

ダジャレ脳が引き起こしている、懐かしの音楽の連鎖記憶。今夜はこれがでてきた。いまはざくりと検索すれば曲にたどり着けるのでありがたい。 1984年の渡辺貞夫のアルバムから、 "Fire Fly" イントロからして、懐かしい80年代「フュージョン」。ベースがボンボンボンボンの4ビートのジャズから、もっとビートが複雑でタカタカ.........の16ビートに発展させた感じで、曲もポップな感じ。でもちゃんとアドリブを展開してくれる。 これ、昨日の Just the Two o

エンブレイサブル・カジモド 抱きしめたくなるノートルダムのせむし男

モダンジャズの最盛期にいろいろな歴史に残る録音でピアノを弾いていた名手トミー・フラナガンによる、心地よいテンポのスタンダード曲の Embraceable you。ぎゅっと抱きしめたくなるあなた、というような意味の題名だろうけれど、訳しにくいので原語で「エンブレイサブル・ユー」として原題で日本でも知られている。ベースとドラムもはいっての後半は同じ曲のコード進行をベースにしたチャーリー・パーカー作曲の Quasimodo。 ジョージ・ガーシュイン作曲の原曲は、とてもシンプルなメ