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出逢いは春 強引なあなたに 新鮮さを感じた この思いを 恋と錯覚するには 充分な感覚
本当はただ単に 逃げ場所を探していただけ
初めての経験 初めての恐怖 初めての安堵 本当は もっと 衝撃的なのかと 思い描いてた 浅はかだった自分
駆け引きみたいで 大人な気分に酔い痴れた あなたとの関係
始めは 新鮮だった 交際なんかしたことない私に 初めてできた彼氏だったから だけどその関係は秘密で 何故なんかなくて絶対で いつしかがんじがらめで 一歩も動けない私がいた
もういっそのこと 殺されてしまいたいと願う
自分の意見を言えない私に 罵声を浴びせ 女に手を上げないと言うあなたは 腕を振り上げ 泣きたいのはこっちなのに 涙を流してあなたは言うのよ 「俺の気持ち…わかってない」
あなたはすぐに 「別れる時」を口にするけど それを聞くたび 私はすべて厭になってしまう あなたに感じた 特別な感覚も色褪せてしまう
何度も繰り返し あなたは私に 罵声と暴力を浴びせ 最後には泣いて 同情を誘うのよ
そんな手段じゃ もう繋ぎとめられない
強引さに惹かれたけれど あなたの強引さは 強さじゃなくて弱さの裏返し 無邪気さに惹かれたけど あなたの無邪気は 自分勝手なだけのわがままね それに気づくまで 四年もかかったのは あなたが狡猾だったわけじゃない 私が子供だったからよ
ずっと年上のあなたに 惹かれていたのは本当 だけど恋してなかった ずっと気づかぬフリで やり過ごしてきた時間 ただ日常から連れ去る あなたのやり方が好き けれどそれもそのうち 色褪せ気づいてしまう あなたに感じた感情は 私の本当の恋じゃない
別れたくて だけど 別れられなくて あなたの前じゃ 自分の意見もまともに喋れなくて ズルズルと何年も 流されるだけ 流されて 心も身体も ボロボロなのに気づかなくて あなたの震える拳の前に 私はただ 殴られるためにしか存在しない 誰か助けて…
救いの手は何処にも無くて 何を求めているのかさえも わからなくて考えられない 何も無い空間にただひとり 逃げなくちゃ…