シェア
その瞳に見つめられたら もう何にも考えられない 熱に浮かされ君しか見えない その手に触れられたなら もう何にも考えられない 熱に浮かされ君しか見えない その唇に触れられたなら もう何にも考えられない 欲に冒され君しか要らない
君に好きだと言われて 嘘だと思った まさかそんなことあるなんて 私に何の魅力もないこと 自分がよく知ってる 君はNOだと言われると 思っていたって スタンドで 「母の車だから」って言ったとき 「こんなスポーツカーに乗る 母ちゃんなんかいるか」って 脈ナシだと思ってたんだって
隣にいたあのコ 元カノなんだって ほっとした反面 不安な気持ちも少々 だけどきっと 私と付き合ったりは しないだろうけど
暇潰しに 友達についてった深夜の公園 車を滑らして楽しんでる集団 いわゆるローリング族 パトカーがやってくると一目散に逃げる なんだかハイになる空気 そんな中に君はいた こんなとこで会うなんて そこで君が4つ下だと知る 君の横には 寄り添うように女のコ 浮き足立った気持ちも萎えていく
見かけたのは 行きつけのガソリンスタンド あの頃 私は退院したばかりで 母の車で通院してた 月に1回 ガソリンを差しに行く 細い体に 細い指 あどけない笑顔に 八重歯 片頬にだけできるエクボ 行くたび 君の姿を探してる 君が接客してくれると 意識して声が少し高くなる 「車、好きなんですか?」 君の声 幼さの残る少し高い声 ただ うなづくことしかできなくて 「コレ、母のなんです…」 小さく つぶやくだけで 続かない会話 コミュニケーション能力の低さに 俯き
出逢いは夏 あどけない笑顔に一目惚れ 幼さの残るきみから もう目が離せない