コロナ対策における脱プライド政策への転換

2021年も引き続き、世界的パンデミックにおけるウイルスとの戦いが続く年となりそうです。
これまでメディアでも周りの声からも日本政府の後手の対策、いわゆる「対処療法」と「お願い政策」「税金の無駄遣い」が議論されてきました。それでもなおまったく政策転換がおこなわれず相変わらずのお願いの一手のみ。

私はかつて上海に住んでいて、鳥インフルエンザが経験しました。2014年だったと記憶してます。
それまでにも中国やアジア諸国はSARS、MERSという疫病と常に戦ってきました。

最近、上海に住んでいる友人と話す機会があったので、現在の上海の様子を事細かく聞きました。愕然としました。
生活は普通にもどり、11月末から市中での感染者はゼロ。外食も学校も普通に行われており、マスクや距離は保ちつつも、すべてがかつてのようだそうです。ワクチン接種も始まってるみたいです。一方で学校は常にオンラインとオフラインが並行して行われおり、いつ何がおこっても学びが継続される対策がすでに立てられているそうです。一方、日本では脅威がすぎると次におこるだろう脅威への準備をわすれて、元にもどってしまい、学びを活かす対策が取れてない気がします。

中国やシンガポール、台湾ではウイルス対策に成功して、結果として経済も戻りつつある状態です。一方で我が国日本は、まるで疫学者の意見を無視した様は無様な対策。まさに頭隠して尻隠さず。これではウイルスは蔓延するばかりで、税金が垂れ流しで投入されて、財政は疲弊していくのみ。抜本的財政対策をおこたってきたここ20年。加えてのコロナ財政。まさに日本はデフォルトさえ考えないといけない状況ではないかと危惧して止みません。

私が感じた、上海からの学びは以下です
市民すべてがアプリを入れている
そのアプリで感染状況、PCR検査状況などはひと目でわかり、赤や碧などでリスクが表示される。ごまかすなどはできない形で、病院抜け出してなんとかみたいなことが怒らない形になっている
アプリのリスク状況次第でレストランへの入店などが決まる。
アプリは自分のIDと紐付いている(いわゆるマイナンバーのようなもの)
ウイルス感染が仮におこっても徹底的に追跡して感染経路を排除。かかった人は当然アプリで登録があるので、リスクが分かる状態。公共交通期間もアプリと連携してる
病院は上海でコロナ専用として一箇所によせて専門家を集中させて効率化、隔離を徹底。医療が逼迫することはない。
武漢は当初病院が点在していたので、突貫で病院をたてて一箇所にあつめたらしく、上海はそれから学んでこの対策にしたらしい
海外からの来訪者、「自主隔離」ではなく徹底した隔離を実施
さらには2週間ではなく3週間。これは2週間後に発症したケースからの学びだそうです

これらをすべて行った結果、市民は外出を許容され、社会生活を許容され、経済も回りだしている。私は素晴らしい対策だと感じました。ロックダウンと一気におこない、整えて、管理した上で、経済活動を復活させているいい例だと感じました。

日本では、これをいうと国民番号で管理してるとか、個人情報だとかいう意見もありますが、それが国に伝わったとして何が問題であって、どんな弊害があるかを見極めてないように思えます。そのふわふわしたデメリットより、明確なメリットのほうが優っているように見えてなりません。命より大事なことなんてないと思います。

このウイルスは国ごとに違うわけではなく同じウイルス、同じ人間です。日本はそれでもなお欧米しかみておらず、欧米に右にならえではないかと思います。欧米では日本同様ウイルス対策に失敗しています(アイスランドなどは成功してる例ですが)。イギリスは3度目のロックダウン。これは辛い。

今こそ、隣人の知恵を借りるべきなのではないかと思います。日本はなぜか中国やアジア諸国を下にみる傾向が強いように感じますが、プライドはすてて、助けを求めてみてはどうでしょうか。私がしってる中国人は本当にとてもやさしいいい人たちばかりです。日本が好きでとても協力的です。ウイルス先進国の台湾や中国。すぐそこにお手本があります。頭下げて教えてもらって、日本を救ってほしいです。大事はことはすべて中国と同じにするのではなく、日本でやれることをやりきるということではないかと思います。あそこまでの管理社会はたしかにそれはそれでいろいろとありますからね。

政治家は政治をするプロですが、疫学のプロではないです。有識者を入れてますが、同調圧力なのか、しっかりとした意見を言ってません。感染が500までおちたらいいとかいってますが、これは間違った理論だそうです。感染症においては、限りなくゼロにして、追跡と隔離の基本以外はないそうです。
ワクチンへのあわい期待があるようですが、これも間違っていて、感染対策がしっかりした上ではじめてワクチンが効果を発するそうです。ワクチンがミラクルを起こすことはないという前提に立つべき。

NHK料金は強制して徴収するのに、人命に関わる感染症対策はお願いって間違っていませんか。

そんなことを感じて止みません。このままだと2022年さえも日本は同じことをしてる気がしてなりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?