公費によるコロナ患者のホテル療養について

ホテル療養を選んだ人は公費で滞在できて、食事も飲料もすべてあり、布団などもすべてある。入院をしても公費なので、フェアであるが、しかしながら、ここ数日感じたことがあり、記録をしておこうと思いました。
 
入居前に様々なブログをみましたが、ほとんどは生活記録とか、こんなお弁当でしたとか、部屋の様子などだけで、この取り組みに対する社会的意義、考察などがまったくありませんでした。あったのは、お弁当への文句などの批判ぐらいでした。したがって、自分であえて記録をしておこうと思い、いま部屋から書いてます。

すべてが公費という意思決定については間違ってはいないと思いますが、程度の問題について、自分は大きな違和感を感じざるを得ませんでした。

私は、都内のホテルに入居しました。入居については、年齢はバラバラですが、見た感じ、20,30,40台があった中では多い気がします。通常のホテルとは違い、入居に際し、自分でタオルを持参するなど所々ありますが、基本はアメニティも含めてなんでも揃っていて、ホテルと大差はありません。食事もお弁当ですが、3回きっちり配られ、足りない場合は追加もできます。

まずは自分はこの点に大きな違和感を覚えました。

違和感を共有する前に、まずは前提条件を申し上げる必要があります。この前提がないとまったくおかしい話になるからです。前提は、ここに入居した方々が以下も2種類に分類されるのではないかということです。それらは

1. エッセンシャルワーカーやリモートワークができないいわゆる対策をしていたが、やむを得ず感染してしまった人(A)

2. 不要不急を守らず、外出などで自分の不注意で感染してしまった人(B)

これまでの報道や周りの人からの声を聞く限りの印象ですが(データはありません)、2が圧倒的に多いと感じてきました。これについてはたった1回の軽率行動とはいえ、自分もこれに入るので、猛省中であります。

という前提を踏まえて、

例えば、昨晩の夕飯はなだ万のお弁当でした。おそらく市場価格は1500−1800円程度。朝ごはんは自分は食べないので取りませんでしたが、ランチは中華弁当で、中身から想定するに1200円ぐらいを予想してます。さらに水、お茶のペットボトルは取り放題、簡単なスナックもコーヒーもあります。部屋の清掃は感染対策から清掃は入りませんが、リネン類もきれい、冷暖房完備。各フロアーにはお弁当を温める電子レンジさえあります。

性善説を想定してのオペレーション設計、つまりはA類をターゲットにして仕組み設定されているのかもしれませんが、世界を見ても大型連休はイベントのあとに感染者増えることを踏まえるほとんどがB類の方々という前提はおそらく外してないということを踏まえると、果たして、これほどの待遇を公費(税金)で賄うべきなのかについて、疑問を感じてやみません。

翻って、世の中をみると、感染しないように日々必死に対策しながら生活をしているシングルペアレントの家庭や、なにかしらの事情で生活困窮者になってしまった方々などがたくさんいらっしゃいます。この仕組みを悪用する人され出てきそうです。あえて感染して、ここで10日間過ごす、ような。。

入居以来、この憤りというかやるせなさがずっと続いてます。本来もっと困っている方々へ税金が使われるべきなのに、罹ったものが得をする仕組みになってしまっていて弱者への富の分配ができてないと痛感してます。

いまの自分の優先度はとにかくここを出ることですが、次はこの憤りをどのようなアクションにして、社会へ返済するかということです。寄付などは短期的な施策ですが、自分は実務家なので、ビジネスの仕組みで社会へご返済するということを自分の事業を通じて考え、実行しようと思います。

最後に、これは東京の城西地区の話ですが、都内でも格差があるようです。隣県の友人は基本は自宅療養と言われたそうです。地域格差も大きな課題だと思います。
本来は感染者への待遇も理解できますが、巻き込まれた家族への配慮がもっと必要だと思います。残され、自粛を余儀なくされた家族が一番の被害者の気がしてなりません。

税金は本来は富の公平な分配を通じて、すべての国民へフェアなサービスを提供し、国民の生活を守ることを主目的の一つとしているはずなのに、これではあまりにもアンフェアーであると強く感じております。

社会への還元をとにかくやっていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?