見出し画像

RTA in biim 主催交代の裏側 後編

大会1日目(12/18)・2日目(12/25)を無事に終え、
残るは26日・31日となった。
なお、思った以上に裏話が多かったので作品ごとに記載した。興味のある走者だけを読むことをお勧めする。

恐怖の12時間ワンオペ2連荘

画像1

上記の画像は私のシフト表である。
この時間を1人でミラー・タイムキーパー・音量調整・走者との連携・司令塔をこなさなければいけない。3日目の後半に至っては2作品連続でRTAも走る。
ついでに言えば前日の12/25(土)に大会2日目があるため待機している。
更に言えば12/26(日)大会3日目の翌日は普通に仕事である。闇の主催は30日まで働きづめなのだ。

なんだこれは、たまげたなぁ(ブラック環境)

正確には本番に至るまでの日程組みの準備、本部枠の右枠にネタ画像仕込み、Twitterなどは他の人が担当している。決して1人で全て担当したとは言えないが、誰が見てもヤバいと思うように正直私もそう思う。

25人もいて役割分担できている運営なのだから、応援を呼べよと思うかもしれない。だが年末は私用で忙しい人が多い上に、「もし応募者が殺到したら予備日は主催1人でやる」と言った手前、後には引けなかった。

女々しくもシフトを聞いてみたものの反応は芳しくなく。
とある方にいたっては「31日空いてますよ!」と会議で威勢のいい言葉を発したが、前回の記事での「いろいろあった(中略)」が尾を引いて仕事を任す気にいたらず。

実戦を経験することで更なる効率化の勉強になるという上昇志向と、1人で何でもこなせる俺カッケー!という腐った英雄志向も原動力とはなるものの・・・。
結局のところ、「いろいろあった(中略)」の情報連携の煩わしさが嫌なので、1人でやることになったのが最大の理由だろう。
闇の主催は人に頼ることは得意な方だが、最後は孤独を選ぶのだ。


闇の主催式練習方法(12月中旬)

後ろ向きなワンオペ担当ではあったものの、主催交代で肩の荷が肩の荷が下りたのか気持ちは軽かった。
やっぱ面倒事は後輩に押しつke(ry

さて本番までにやることは3つ。RTAの練習・ミラーの準備・そして根回しだ。
私の目標は大会を無事に終わらせること(勝利条件)ならばRTAの練習に割く時間はない!
とはいうものの、何もしないのは並走者に失礼だ。よって限られた時間でポイントを絞って練習した。

まずメガテンifとFC版2、どちらの勝率が高いか。
残念ながら両方とも分が悪い。
ifのお相手は水島さん。ifの世界記録王者であり、新作のメガテン5のプレイを控えて毎日のように走っているガチ勢だ。
対する私は世界2位。純粋に全ての面で負けている。

2の相手はシャルル兄貴。こちらはバグあり版を走る解析ガチ勢だ。
逃走成功率やランダム宝箱の取得方法などのマスクデータを全て把握している。おまけにバグありチャートを発見して、一部のボスやダンジョンをカットするため、バグなしと比べて40分以上早く走れる。

対する私はバグなし版を走る。なし版は6年に渡り世界記録を保持しており、バグありの試走も早いタイムが出せた。まぁ詳細なデータを知らなくても経験がモノを言うよね。
しかし今回は不利なレギュレーションで走るため、どう転んでも遅いゴールとなる。鼻から公平な勝負とは言えないが、私が調子に乗って飲み込んでしまったから仕方がない。

こうなると市民ランナーとしての参加を考えるが、ワンチャン勝てるとしたらifだ。
本作の最序盤のボスは最強全体魔法を使うため、通常プレイでも連発されたら負けてしまう運ゲー箇所だ。
RTA的な突破率は体感8割もあるが、直前でセーブできないため負ければ8分はロスる。運が悪いと1時間足止めを食らう。
また、他にも運ゲーポイントがいくつかある(走者泣かせ)。
逆に言えば、運が良ければ私でも勝てる!

2は敵の対処や金策が難しいが、よほど攻めたチャートにしない限り、事故ポイントは少ない。走者としての資質が問われるRTAだ(このチャートつくった親父すごいなー(棒))

ならば私が練習するのはFC版2だ。勝率は低いが、食らいつける余地があるなら全力で挑むべきだ。チャートも改善点の余地が残っている。
ifと比べてもボスの数や金策ポイント、勧誘する悪魔が倍以上違うので、センスの見せ所だ。
(こう書くとifは誰がやっても同じ進め方になると思われるかもしれない。私もそう思っていたが、水島さんがラスボスへの対処について画期的なやり方を編み出したことを追記する)

2つ目のミラー準備は自信がない。中編の記事通り実戦経験0だ。うちの優秀なスタッフが残した運営ミラーマニュアルを読むも、普段の配信では全く触らない操作が書いており、何のことやら(池沼)

ならばとスタッフ数名に声をかけて練習をするも、声がハウリングしてうまくいかない(Discordの共有画面や本部枠の操作、解説者・並走者の音声とか色々気にすることが多いのよ)。

見かねた他のスタッフから指導を受ける。急に駆けつけたとは思えないほどの的確なアドバイスを受けて段取りはついた。ここにきて人の好意の温かさを思い知る。
この頃から、なんとなく前線に立って活動した方が、気楽でやりたいことができると思うようになってきた。闇の主催は優しくされるとチョロいのだ。

闇の決起集会(12/11)

さて根回しである。
Ribでは決起集会後に走者との交流の場を設けている。事前の放送や周知等でワンオペ体制は伝えていたが、改めて私1人しかいない旨を伝えることにした。これは遠回しに「やるべきことはやるけど、やらかしたらごめんね」という意地汚いお願いである。
闇のRTA大会としてあるまじき運営体制だが、正直に事情を話すしかない。

決起集会当日。
約3時間のインタビューを終えると、走者との話し合いに赴く。
インタビューの最後に某宗教フリークが熱く語っていたので、話を逸らすために某尊師コミックソングを歌う。作戦は上手くいったが、いい加減私も疲れてきたので某教祖に司会を託して休憩をとることにした(さっきから触れにくいワードばかり出てくるなぁ)

急なお願いで戸惑っていたものの、教祖とは別のスタッフから連絡事項があるので、(その人が中心に喋るため)司会は任せていてもいいだろう。
問題は連絡事項を端的に伝えているかだが、事前の段取りで「こことこことこれだけ伝えて!」と、ポイントを絞るように伝えたので問題ないだろう。

休憩後に戻ってみると、(中略)
適当な雑談で空気を戻した後、こう伝えた。
「3日目と4日目の走者にお願いすることは1つ!配信URLを投げてください。あとは私が何とかやります!ではお互い頑張りましょ」

交流会は30人近くもボイチャに来ていたので、(若干語弊はあるが)真面目な諸連絡なんて誰も聞かないものなのだ。ならば伝えるのは1つだけでいい。
あとは個別に解説どうするか、前説どうするか、ちょっと時間が延びたらごめんねとか伝えるだけでいい。この超簡単な連携は逆にウケたと思う。
闇の主催は礼節や準備は欠かさないが、本番が近づくと勢いとノリで突っ走ろうとするのだ。

実を言うと、すんなり受け入れてくれるとは思っていた。というのも、3日目と4日目の走者は全員私の知り合いである。
個別に話したことがない人もいるが(というか9割方は運営を始めてからの知り合い)、話は通じやすいメンバーだ。何よりも3日目に自らRTAもするので、向こうも強くは言えないだろう。
闇の主催に物申せるのは、10万再生の動画が30本以上ある者だけだ。

我がパート1マイリスト(宣伝)

おい!馴れ合いかよぉ!と思うかもしれないが、見る人が見れば分かるメンバー表である。下手になぁなぁで済ますよりも、堂々と「少しでも楽をするための身内で固めた」と公表したほうがマシである。

それもこれも、主催の闇の人脈が広すぎるのも一因だろう。私のの活動履歴が長すぎるせいで、を歩けば知り合いに当たる界隈なのだ。のオーラが強すぎて申し訳がない。

一応誤解なきように言うが、1日目・2日目は初参加の方が多い。運営からもTざこ氏が落選を食らう事態になった。選考自体は公平であり、当落理由も公式Discordのお知らせへ普通に載せている。
闇の大会はフルオープン・フルチン主義なのだ。

VS 大貝獣物語(3日目初戦)

画像2

大貝獣は比較的メジャーなRPGだが、「biim兄貴リスペクト」タグで確認できた動画は2名だ(複数人要る時点で凄い)

なのに、なぜか、バースデー開発のくせに(嫌味)、4人並走である。単走に比べて負担も4倍だ。
しかも提出されたESTは約5時間半。前説を入れるとニコ生で放送できる最大6時間枠ギリギリだ。
更に言うと4人中1人がニコニコで配信する。
更に更に、走者の練習配信を見ていると(闇の主催はこまめにチェックしている)、時間内に終えられない走者もいたので、実力のバラつきが見受けられた。

つまり初めての実戦で4人並走を担当し、途中で本部の放送枠を取り直して、走者のミラーも気にしつつ、延長も視野に入れて、その場合は次の走者への連携もして、自分が走る準備もしなければいけない(大ピンチ)

丁度走者さんからも打診があったので、時間の延長や開催時間を早める相談をした。
Ribでは予定タイムを超えると容赦なく打ち切り、次の走者へと移る(闇の掟)が、今回は私の裁量で対処する。
どこまで見届けるかは難しいけど、皆でゴールを見届けたいじゃ~ん?

それから4人並走だとツールの都合上、微妙に下の枠が余ってしまう

画像3

動画作成者としては工夫を凝らしたいので、貝獣のキャラを置くことにした(冒頭参照)。時間があれば中間順位を載せたり、貝獣キャラが歩くアニメーションでも流したりするなど、走者の栄えを最大限に魅せたかった。次回の課題にしたい。

そんなこんなで本番を迎える。
初っ端からトラブル発生!走者の1人の画面が映らない!!(原因は走者さんの配信トラブルでした)
対処するのは難しいので、視聴者に状況を説明してから一緒に悩むことにした。丁度開会式の後なのでマイクオンにしていたのもよかった。

こういう時ワンオペは自由が利いて便利だぁ、団体行動なら右往左往してこうはいかない(傍観者効果)

その後はTwitchが落ちたことと、時間を延長した以外は特に問題なく終わりを迎える。全員とはいかないが、2名もエンディングを見れてよかった。
ただし6時間のRTAをほぼガン見してしまった(疲弊)
上手い人なら離席をしたり、横で他の作業をして自分のペースを作るのだろうが、そんな余裕はなかった(反省)

途中で下2名が終盤のボス戦で並んだのは熱かった。ミラーとしても何か盛り上げなくてはいけないと思い、急遽音量を調整して下2名に集中した。
一役買えたかは分からないが、こういうやり方もあるのだと発見したのが嬉しい。

全体として走者さんや手隙のスタッフ達にも助けられた部分も大きい。
いや~、走っている最中なのにミラーを気に掛けたり、手隙のスタッフが自発的に音量バランスのチェックをしてくれたりしたのよ。
このメンバーでなければ、6時間ミラーは無事に終わらなかった(感謝)

VS 真・女神転生if...(3日目2戦目)

既にふらふらの状態だったが、気合を入れてコントローラーを持つ。
お相手の水島さんと解説のリロイングマン兄貴に挨拶をすませて、いざぁ・・・(本番)

コメントの流れが早すぎて読めない!疲労困憊の私はコメントを拾う余裕もなく、アンコちゃんをそっ閉じした。

さて私の作戦は前述の通りボス戦は運否天賦で祈りつつ、安全に行けるところは安定を取る戦法だ(チキン)
お喋りの方は全てリロイングマン兄貴にお任せした。リロイ兄貴は自ら解説役を買って出て頂いたナイスガイだ。実はメガテンifを走るきっかけも兄貴に誘われたのが始まりなので心強い。つまり水島さんという大物を呼び込んだのもリロイ兄貴なのだ!

本当は私も何かネタを仕込んだ方がいいんだろうけど、運営の細々とした調整とかで余裕がなかった・・・。もし解説がいなかったら、お互い無言で走るだけになっていたと思う。リロイ兄貴にはマジで頭が上がらない(今度はこちらから声を掛けます!)

いよいよ本番!
お互いターミナルを見つけると必ずセーブする安定チャート。
例のクソマハジオンガ野郎も準備万端で挑み、二人とも無事に突破。
この本番を迎える前に軽くやり取りしていた中で、「頼むからヴィネ戦(運ゲー)で詰まってゴールできないのだけはやめて」と同じ悩みを共有していたので、ほっと息をついた。

さあ私もこの調子でガンガン進んで・・・

画像4

画像5

どうでもいい箇所でやられてんじゃねぇよ!!!

結局、練習不足が祟って無用な事故を招いてしまった(敗北)
心神喪失のままうろ覚えの校歌を歌い、メガテンifは幕を閉じた。いいとこ無しでは悔しいので真1での再戦を希望し(突然不躾なお願いをしてすいません!!)、すぐさまFC版2にうつるのだった…

VS FC版女神転生2(3日目3戦目)

画像7

体力は限界を迎え、敗北によりテンションが駄々下がりで迎えた大一番。
正直な所、早く終わって寝たい気持ちで一杯だった(翌日の仕事の方が大事だし・・・)
頭がぼーっとしているのもあって、長めの休息時間を入れることにした。晩御飯を食べている間に、視聴者へは走者紹介動画を垂れ流そう。
事前にシャルル兄貴の女神転生2動画を用意していたから・・・

あっ、間違えて親父殿のBB動画を流しちゃった。

たしか同接600人ぐらいいた気がするけど、ご飯タイムの方が大事なのでそのまま流すことにした。「しばらくご歓談ください」と言い残し、20分ほどその場を去った。
批判?汚い?いやぁ、だってこれRTAinbiimだし。知らな~い。

画像7

上の画像はうちの優秀なスタッフが作ってくれた視聴者推移表。
20分にわたってBB動画を流したのにアクティブ数は増えていた。やっぱ好きなんすねぇ~。

さて見て頂いたらお分かりの通り、セコンドを付けた。
この二人なら軽快な解説で場を盛り上げてくれる・・・ではなく、疲れて喋る余裕がないので、何でもいいから適当にダベってくれやのガヤ役である。事前の打ち合わせなど一切していない。いやぁ、左の人なんかRijに2回も出ているけど、台本なしで喋ってたんだぜ?色んな意味でこういう並走にふさわしいじゃん。右は知らん)

それからバグありハンデ+30分。レギュレーションが不利な状況を是正するための特別ルールだ。実に公平。
本番数日前にお相手のシャルル兄貴の放送を監視していると、3時間をぎり超えた好タイムを出していた。私の直近のタイムよりも50分も早い。
バグありとは言え、短期間でここまで早くなるとは想像がつかなかった。これは称賛と言えるだろう。素晴らしい!

・・・とでも言うと思ったか!!!

2日目閉会式。
バグありとバグなしの違いを解説した。解析のすばらしさを称えつつ、具体的にどのボス・どのダンジョンをカットして、その影響で勧誘する悪魔の数がどう変わるかを説明する(この時重要なのはバグありチャートのデメリットも伝えて、公平感を演出すること。それから私もバグありだったら勝てるという安易なたらればはNG)
視聴者の関心を得たらすかさず自分の要望をだす。

30分ハンデくれよ~~~~

いいですか、お互いが切磋琢磨して高みを目指すのは惰弱な光の走者共の話だ。相手の情報を利用して有利な条件を引き出す。闇のRTAは戦う前から始まっているのだ!!!!
※一応補足しますが、裏で話はついてます。

ここまで書いておいて何だが、RTAの出来事は書くことがない。
お三方のお陰で場は盛り上がったが、私は黙々と走っていた。レア武器を手に入れた時ですら声を出さないでいたから、解説陣にも気付かれなかった(配信者の屑)
闇の主催は走っている時が一番面白くない人なのだ。

結果的にお互い好タイムを出せた。私も自己記録を20分も塗り替えるWR!
最高の形で幕を閉じた。いや~、ぶっちゃけシャルル兄貴が応募しなかったらこの記録生まれなかったよ。

さあ最後の準備だ!(12/27~12/30)

恐怖のRTA連荘勝負を終えたものの、切り替えのタイミングや進行・ミラー運用に不満を持っていた(RTAの結果は別にどうでもいい)。
致命的なミスもなく、アンケートでも特に言及されていないが自分の中で腑に落ちない思いだった。

大晦日まで残り4日間、何1つミスのない運用をするために、必要な行動を表にまとめることにした。

画像8

枠を切り替えた際の視聴者向けのコメントから、裏の連絡のやり取りまで。3日目での経験や、過去の大会にて運用が上手いと思った人を思い出しながら必要な情報を全て叩きこんだ。
スタッフにも無理を言ってミラーの練習に付き合ってもらった。

本番当日の台本は用意しなかった。最後ぐらいはその場で思ったことを素直に口に出すことにした。なので私がやったことは裏の練習だけ。
闇の主催は地味な仕事が大好きなのだ。

あとは走者との打ち合わせだ。

VS じゅうべえくえすと(最終日初戦)

アルバス兄貴と初めて会話したのは夏の大会だった。
第2回大会は半日限りの開催なので、長くて1時間~2時間ぐらいの作品を採用する感じでいた。なのにこの方は5時間半のタイムで申請してきた。

当時の応募申請にもこう書いていた
「スケジュールが6時間なのでそれ以下で収まるようメガトンコインまでで申請にしました。それでも長いので別枠ワイプでときたま呼び出される形等、他の走者様のお邪魔にならないようにして頂いて構いません、よろしくお願いします。」

頭を抱えたのは言うまでもない。
ただしコミュを覗いてみると確かに走っている。この辺りは好感が持てたが、それよりもボイチェンを使っていたのが不気味な印象だった。

(この人はどこまで本気なんだろうか?)


スタッフとも協議した結果、あの人気ゲームで応募した心意気は買いたいので、直接話を伺うことにした。

まともな人だった(驚愕)
今回は運営側の事情を組んでシロ編を走って頂くことにしたが、冬の大会では1時間以上のRPGを優先して当選する事を約束した。これがお題枠に入れた経緯。

だが夏の大会での走りも無事に終わろうとした所、1つの事件が起きた。
レトフリを起動したかと思えば、例のシーンを流しやがった!!!!!!!

私は主催として、後継者として、人として、なぜbiim兄貴の無様なお笑いシーンを流したのか。閉会式へ呼び出すことにした(尋問)

最後のオマケシーンを見て頂いたらお分かりの通り、奴は確信犯だ。しかも会話のノリがいい(コイツは使える!!)
いい人材を見つけたと思い、必ず見せ場を作る事を心に秘めた。

話しは戻って決起集会。
誰が言い出したかはうろ覚えだが(私かアルバス兄貴かうしゅ~兄貴だった気がする)、biim兄貴の動画を並べて疑似並走はどうだろうという話になった。

初めはウケたけど、後から考えると情報量多すぎてこれもうわかんねぇな。あと主催の負担が増えた(激怒)
でもやる意義はあると感じたので、動画で言う所の右枠の棒線を作ることにした。何だかんだノリノリの闇の主催なのだ。

作ったはいいけど下枠が余ってしまった。大貝獣みたいなかわいらしいキャラもいない(いたとしても全く興味ない)。
ふとbiim兄貴の動画が何故ウケたのかを考える。疑似並走で情報量が多いのだから、視聴者がパッと見て分かる瞬発力のあるヒントはないか……

画像9

あっ、リセ回数があるじゃ~ん(歓喜)
やるわけないだろ、いい加減にしろ!(豹変)

ただでさえ動画を適切なタイミングで流さないといけないのに、リセット回数まで数えていたら病んでしまう。私はまともな闇の主催なのだ。
一方で私の心の闇がうずうずしていたので、走者に見せて反応を聞いてみることにした。頼む!誰か全力でやめた方がいいと言ってくれ!!

画像11

何故か誰も止めてくれなかった。

それどころか、カウントしやすいようにと専用のツールまで作ってくれる方が現れた。外堀を完全に埋められたので、自らの思い付きに後悔しつつ大晦日を迎えた。そして本番……

ぼくは死にかけました。おわり。

いや~、ある程度の負担は予想できたけど、想定外の事も多かったのよ。例えばリセットを押すタイミング。biim兄貴は逃げミスしたらリセットしていたけど、アルバス兄貴はエンカした瞬間にリセットしていたの。

それだけならまだいいよ!
出会った敵を瞬時に見極めて、狩る敵とリセットする敵を見極めていたの。当たり前の事のように聞こえるけど、実際見てみると計算してチャートを組んでいるのがよく分かる。
おっ、リセットだな!と思ったら違うことがしばしばあった。

あと右の動画邪魔だぁ!アルバス兄貴のリセットと間違えてカウントしてじゃないか(憤怒)あっ、動画の許可は事前に得ていたのでご心配なく!

ただ苦労した分、滅茶苦茶楽しかった。アルバス兄貴の軽快なトークやライブ感、動画との謎のシンクロはもちろんだけど、私も一緒に走っている感覚を得られた。正直、ラスボスを倒したあたりは謎の達成感で目が霞んでいた。

前々から本部枠と走者枠との違いや独自性に悩むことはあったので、私の中で1つの答えを見つけた気がする。
もう1回同じ事(リセカウントとか)をやれるかと聞かれたら、必ずやると答える。それほどじゅうべえくえすとのミラーは過去最高によかった。私もRTAに取り組みたい所存だ。

余談だが、本稿の冒頭に載せた「VS」の画像は私が作った。
例のシーン前にTwitterへ投稿して、一気に視聴者を増やす狙いだ。それぐらいアルバス兄貴の努力には報いたかった。

もっとも、今回の様に私がやりたいことをやればやるほど、走者と運営との距離感を考えるほど、考え方の相違や意識合わせに悩んでしまう。結局の所、独立するのが一番なのだろう……

VS メトロイドドレッド&上九一色村物語(最終日最終戦)

画像11

どうせここまで読み飛ばしたんだろ(指摘)
まぁええわ(寛容)ただ本番での裏話は彼が語っている事がほぼ全てなので、そっちを見た方がいいゾ。

実を言うとつるポン兄貴のことは全く知らなかった。2021年はリアルの仕事と大会運営で忙しく、応募者の動画以外はほとんど見れなかったからだ(プライベートで遊んだゲームもメイドインワリオの新作しか無いよ・・・)

丁度大会の応募が始まる前日、一緒にラジオ放送をやっている友達が活きの良いチルドレンがいますよ!と紹介してくれた。
(へ~~オウムのゲームでウケた一発屋かぁ、ふ~~ん)ぐらいにしか思わなかった。オウムネタはひと昔にニコニコで流行ったネタとして受け入れているが、メトロイドは初代とGB版とスーパーしかやったことないので、そこまで関心はなかった。

応募開始時の放送にて、彼が現れて大会に関する質問をしてきた。
前日に話題にあがっていたので名前は覚えていたが、その他大勢の走者さんと同じ扱いで接した。適当に二言ほどやり取りしたあと、彼から運営のお手伝いをしたいとの申し出があった。

おっ、マジっすかオナシャス!ぐらいの軽い気持ちで迎えた。ただ仕事が忙しいとのお話だったので、お手伝いとしてお願いした(お手伝いは主に本番当日だけ動く人。運営会議や本部のやり取りは見えないのだ)。

他にも新しく加入した方がいたので、交流会と称してボイチャでお話をする日を設けることにした。前日にはラジオパーソナリティやbiim兄貴と一緒に彼の動画を見て予習した。
その時のアーカイブは残しているので見返したが、あんのじょう、私と友達、biim兄貴以外はドン引きコメントをしていた。

さて交流会。彼は仕事の都合上遅れてやってくるので、他のスタッフはほとんど帰した。確かその場にいたのは私と友達、教祖様、大物解説者、他数名だった。
いったいどんな人なのだろうと思いつつ彼が現れた。

話してみると、"私から見たら"至って普通のゲーム好きの人という印象だった。話し方は理路整然としていたので分かりやすい。一般的に怪訝な顔をされるアングラネタや冗談も通じる相手なので、喋りやすい人だった。
まぁ、他の参加者は忙しいのか知らないが、話し始めて数十分で退出していた。RTAに対する考え方で盛り上がったのに…

話しは数週間後の運営会議。
この時期は傍聴するだけの人が後を絶たないので困っていた。自由参加です!議事録は用意しています!話し合いをしましょう!と呼びかけてはいるものの、話が弾まない。
司会進行の難しさとそれを全うできない自分自身の情けなさ、実戦を経験していないから強くは言えないことに悩みつつ、気を使う日々が続く。

そんな中、彼から「参加していいっすか!」と聞かれたので、別にいいよと応えた。そんなことを言ってくる人はいなかったので新鮮だった。
本来なら収拾がつかなくなるので人数を絞るのだが、面白いことになりそうと思い許可を出した。

途中参加なので会議内容を1から軽く説明してみると、二言三言で話の概要を理解していた様子だった。地頭がいい人がいると話も弾む。
すると運営で使っているツールや他の班にも興味を示した。ならばと正式にどうだと誘ったら二つ返事でオッケー。
運営スタッフつるポン兄貴誕生である。

ただ、何か特別な仕事は与えなかった。人は何か仕事を与えられないと居心地が悪くなるものだが(というか周りからの目が怖い)、自発的に動くタイプな気がしたので今まで通りの役割にした。彼自身、忙しいのもあったし。

大会後の話になるが、企画をやりたい旨を聞いた。ならばフリーポジションは最適だろう。この手のタイプが輝くように道を作るのが、元主催の役割だと思う。普通に喋ってて面白いし。

あとは私の配信内で話をしたり、彼が女神転生に興味を示したりするなど、お互いに信仰を深めた。

さて話を本番へ進める。
4人並走2人並走2人並走クソリセット並走と続いたのに、最後は簡易な単走である。拍子抜けもいいとこだ。
とはいえ、彼の走りは何度も確認していたので、ミラー側で余計な肉付けをしなくても大丈夫という信頼はあった。

実を言うと大晦日の大トリはアルバス兄貴の予定だった。0時にメガトンコインならウケると思っていたが、運営の日程班を務める教祖様が彼を推していたので変更となった(上九一色村も彼が頼んで差し込まれた。なので苦情はあっちに言ってね!!!!!!!!!!)

任せてみると彼は期待に応えてくれた。
あとは動画の通りである。私とU兄貴はただ茫然と、いや楽しみに観ていただけだ。

そういえば私の冷めた発言がウケていたが、あのテンションが普段の抑揚である。疲れていたのもあったが元々喋るタイプじゃない。
ぐれ兄貴からも「あの人は全てに興味がない」などと言われたし(怨嗟)

とはいえ失礼だったかなと思い、あとで「内心楽しんでいたよ」とフォローした。誤解を受ける反応で申し訳が無かった。

以上が主催側から見た裏話である。
私からすればお喋り上手なゲーム好きの兄ちゃんといった印象。彼が語った大会を盛り上げる姿勢もいい。

唯一の懸念があるとすれば、あまりにも素晴らしい出来だったので他の参加者との釣り合いがとれるか心配したが、今の所そういった声はない。
もっとも、何があってもミラーをした私が責任を取るので問題ない。

第3回RTAinbiim閉会式

不思議と晴れやかな気持ちで主催の交代式を終えた。

ただ身体への犠牲も大きかった。三が日は倒れ込んで、新年の挨拶もまともにできない不義理を働いたのは人として聡ずかしい。まぁ今年もやるけど(反省なし)

発足から1年と言う期間で主催を交代するのは正直短い。
継続性を考えた交代は極めて合理的だが性急すぎる。ただ、ぐれ新主催の名が表の方々にも広まっている(本当)。ならば彼が主催としてどういう大会になるか見てみたい気がした。私も裏方として彼をサポートしたい。

さて最後に「本当に何でも分かる人がいれば、1人で出来るのではないか」に対する答えを書きたいと思う。

やろうと思えば(王者の風格)出来るけど、それって独りよがりだよね
というのは一般的な考えであって、Ribなら別にいっかぁ~が結論

発足者=主催=ワンオペ=Ribという風に、私のやりたい事が色濃く反映されるのは今の所気にしなくていいと思う。しかし大会の継続性を考えた際に、私みたいな人間が我が物顔で勝手な事をしていたら、近い未来に批判を受ける可能性がある。なので賢い人なら独立するか、個別企画であることを強調するだろう。

一方でこう思うこともある。なぜ裏方の思想を抑え込まなければいけないのか。大会や組織、公という見えない抑圧、他人の目に縛られ過ぎではないか。

そもそもの始まりである「biim兄貴リスペクト」とは、「定義」を固めないで各々がやりたいことをやるものだ。しかしながら、本来はリスペクトの「定義」がなければ動画を作る事はできない。その人が想い描く接し方は自由であり、他人からスタンスを指摘される筋合いはない。よって口に出さずに、biim兄貴に対するリスペクトという定義を各々の胸に秘めるのが正しい。

ならば大会にも言えるのではないか。
我々は運営経験がない状態からのスタートだった故に、どうしても組織的に動くだけのナレッジが不足していた。しかし今こそ各々が想い描く知恵やセンスを出す時ではないか。

私は継続性という未来の可能性やぐれ兄貴に対する期待、運営内部の負の部分を浄化するために主催をやめた。しかし今では別の役割があると見る。この12時間×2日間のワンオペ経験は元主催として走者と視聴者への接し方、biim兄貴の名を冠する大会へのリスペクトの答えが導き出した気がする。

最後に、運営の1人が言った言葉だが、常日頃考えていたことをうまく言語化してくれたので一部引用する。

「新しい方がどれほどいるかはわかりませんが、走者側だけでなく運営側としても経験をつめるチャンスになるのではないでしょうか。
(大会コンセプトとして、動画投稿などの少ない初心者RTA走者の応援のようなものもあったはずですし、それは運営側でも言えることなんじゃないかなあ、と。)」

完走した感想

あ~~~~~~ここからはガチで素の状態で書くから読まなくていいぞ。

まず、美談っぽくまとめるのは好きではない。
物事には必ずメリット・デメリットがあり、私から見て◎でも他の人から見たら×の面もある。
「大会の継続性が~~」「光と闇のバランスと調和が~~~」とか言っている人がいたら裏があると疑うべきだ。
なので負の部分も書き記すことで、総合的に考えて主催交代の結論を出した経緯を説明することにした。その方が読んでいる人も面白いだろうし。

逆に外から見て分かりやすい闇(オウムとかオウムとかカケフとか)も私目線で言えば、大勢に影響はないのが伝わったと思う。結局の所、大会を作るのはゲームではなく人なのだろう。

面白いもので、主催を退いたあとに早速動きがあった。
私という重石が外れた影響なのか知らんけど、裏の裏(私からも見えない所)で暴走した輩がいた。

なぜ班内で意見をまとめなかったのか
なぜ裏でこそこそ動くのか
なぜ今のお休み時期に動くのか
君は他の人からどう思われているのか
スタッフとお手伝いの違いを考えたか
今までどう折り合いをつけて抑えていたのか
暴走した人間が出ることは運営全体のシステムに改善点がないのか、を考えなければいけない。

何のことか分からないと思うが、主催時代はこれだけのことを考えていた。例え正しいことを言っていても、やり口がルールから逸脱するならば、最悪処分も検討していただろう。が、性急に動いても致し方がないのでしばらくは見守ろうと思う(中間管理職)

もちろん、いざとなれば汚れ役は私がやるつもりだ。流石に詳細を記すつもりはないが、負の遺産は自分で蹴りを付けたいと思う。
ぐれ新主催には楽しい事だけを考えて運営して欲しい。

今後の事
裏の事務をやるのは当然として、やりたいことはいくつかあります。
①他所の大会に参加したい
②個別企画をやりたい
③記録を更新したい

①は見識を広めたいですね。他所の運営がどんな感じで進めている興味ありますあります。走者としてもお手伝いとしても貢献できればいいと考えています。とはいえ、私みたいな闇の陣営が参加できるとは思えないので、諦めています……

②はRibのサーバーをお借りして、一企画者としてやりたいですね。RTA大会になるか視聴者参加型になるかは分かりませんが、運営内で賛同者を集めたいと思います。

③は単純に仲良くしたいから。いや~、ぶっちゃけ一番手っ取り早く光と闇のバランスを取るのって、実力をお互い認めあうことじゃないすか?
私がマリオとかドラクエとかをやるのは無茶ですが、ひたむきに記録を更新すればいづれ分かり合える機会があるかなぁと。

まぁあれよ、こんな所まで読んでもらったアリシャス!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?