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磁気共鳴専門技術者試験 解答・解説集

注意事項

①本noteは、以前出した各回の解答・解説をまとめたものです。各回で出したものと、基本的には内容は同じですので、ご購入の際にはご注意ください。

②問題文は、日本磁気共鳴専門技術者認定機構ホームページ(http://plaza.umin.ac.jp/~JMRTS/index.html)に掲載されていますので、そちらを参照してください。

③この解答解説の作成に当たっては、十分考察していますが、必ずしも正解を保証するものではありません。こちらの解答解説を使用した際、何らかの不都合などがあった場合も、当方は一切の責任を負いません。

④画像問題などの一部で、過去問が公表されていない場合、解答解説もそのまま省略しています。

⑤本件に関して、誹謗中傷など一切受け付けていませんので、よろしくお願いします。

第7回磁気共鳴専門技術者試験 解答・解説

問1
解答:1,4,5

解説
1:BPP理論:双極子間相互作用(DDI)を定量的に扱ったもの。
2:比例はしない。
3:分子の動きが大きいと、¹H原子核との相関時間が短くなり、T2値は長くなる。
4:双極子間相互作用(DDI)

問2
解答:1,4

解説
2:STIRは脂肪のみの抑制ではなく、脂肪に近いT1値の信号抑制である。
3:差分と加算も行う。
5:binominal pulse法は、プレパルスではなく、励起パルスである。
  CHESS法は、飽和パルスを照射し、脂肪の縦磁荷を倒して横磁荷に
  し、スポイラー傾斜磁場で位相分散させることで、脂肪を抑制する。

問3
解答:2,4

解説
1:静磁場強度のRF波長(空気中):1.5T = 4.7m、3T = 2.35m
  人体内では、人体の比誘電率を平均70とすると、1.5T = 56ⅽm、
  3T = 28ⅽm
2:①均一なRF磁場磁場空間分布 ②低いSAR ③短いパルス幅
4:定常波効果:妊婦や大量腹水などで、誘電率の差によってRF空間分布が
        不均一になる現象

問4
解答:4,5

解説
1:63%
2:長くなる。
3:37%

問5
解答:1,3,4

解説
2:T2短縮効果。
5:TIが短いとタグされたスピンの大半が動脈内、TIが長すぎると大半が静
  脈内。
  一般的には、TI=1.0~1.6s程度が使われる。
  繰り返す場合、組織の縦磁荷をM0まで回復させるため、TRは2.5s以上。

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