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【もう食べられない名店】めとき<1>


皆さん!

かつて新大久保にあっためときというラーメンのお店をご存知でしょうか。

もう閉店されてからずいぶん経ちます。

 煮干しの風味がガツン!と来るアッサリとした醤油ベースのスープで自分はものすごく好きな味のラーメンでした。

■訪問の難易度が高い?!幻のお店


11:00~14:30(売切れ次第終了・閉店30分前には必着)

 ほぼ平日昼の営業の上、店主がご高齢なためか臨時休業も度々。かなり難易度の高いお店だったと今でも思います。

 場所は新大久保駅から徒歩10分ぐらいでしょうか。ビックリするぐらい閑静な住宅街にそのお店はありました。そんな立地的にはなかなか厳しい状況にも関わらず到着時には待ちが4人ほど。

 カウンターのみの狭い店なので仕方ないと言えば仕方ないことですが、さすがに知る人ぞ知る人気店です。

 ここは『大勝軒』系の流れを汲む店らしいですがメニューは『中華麺』のみ!他は一切ありません!型の実にシンプルかつ潔い店なのです。

当然、注文も普通かだけなんであります。

 イスに座る時に店主から「普通で良いですか」と聞かれるので「ハイ」と応えるだけでオールOKなのです。


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で、出て来たブツが画像のラーメンなんですが、驚くべきはその量の多さ。

 恐らく普通で一般的なラーメン屋の大盛りぐらいか、下手したらそれ以上のボリュームなのです。ナミナミと入ったアツアツのスープから、麺があたかも雲海から覗く山頂のごとく、こんもりと顔を出しているのであります。絶景というか他ありません。

 ここの最大の特徴であるスープは、ダシに煮干しをふんだんに使用しているらしく、煮干しの香ばしい香りが食欲をそそります。

 早速、味わってみますと、やはり煮干しの濃厚な味わいがガツン!と来ます。そしてスープの表面を覆う肉系のダシから出たと思しき脂のコク。

旨い

そう言わざるを得ません。


煮干しの旨味、苦味、エグ味。

その三点が

もうギリギリのところで

攻めぎあってるような味なんですよコレが。

魏・呉・蜀の三国鼎立もかくや、って感じの
絶妙なバランスの上に成立った味。

の方に移りましょう。

海苔、メンマ、チャーシュー

 もう『これぞ東京ラーメン!』って感じで、グウの音も出ないようなラインナップに加え、そこにトドメとばかりにナルトが加わり、郷愁の味に誰しもが感極まることでしょう。

 チャーシューは、しっかりと焼いてある本物の『焼豚』。外側が香ばしく味わい深くとても旨い。メンマは薄味ながら自家製らしくコキコキとした歯ごたえがまた良いですな。

う~む・・・

こりゃあ並ぶのもナットクな味わいなのですな。


ラーメンをズルズルとすすりつつ、このお店のご主人を見ていて「誰かに似てるな・・・」と思いました。

ハタと思いついたのが、

ドリー・ファンクJr.に似てる・・・ということでした。

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 本物と違う部分はまだまだ十分に頭髪が残っているところではありますが、それ以外は、やや猫背な感じに、狭いカウンター内をモソモソと動く動作・・・

どう見てもドリー・ファンクJr.です本当に(略)

「おう、オヤジ!ラーメンにゴキブリが入ってるじゃねーか!!ああん!?ここの店はアレか?客にゴキブリ入ったラーメン食わせんのか?!」


などと、チンケなインネンにも店主は怯まずエルボースマッシュを一閃。

 倒れたところに伝家の宝刀スピニング・トゥホールドを食らわせて足を痛めつけ、ノッソリとした『極限まで無駄を抑えた』動きの逆さ押さえ込みで見事に3カウント。

 その勝利に納得いかない相手セコンドのキラー・トーア・カマタがパイプ椅子片手にリングに乱入。またそれを迎撃すべく弟のテリー・ファンクが涙ながらの鉄拳制裁で・・・

・・・話がズレてしまいました。

濃厚な煮干しの濃厚な香りの中、満足な昼食となったのでありました。


次回 めとき、第2回目に続く・・・

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