教える


前回の投稿から2ヶ月ぐらい経ちました。
お久しぶりです。


前回の公演の感想だったりを書こうと思いながらいつの間にかこんなに時間が経ってました。


そんな私は中々お仕事が決まらず、今にも人権が剥奪されそうな底辺な生活を順調に過ごしているわけですが、そんな私が最近、高校生に演劇のワークショップをするという何ともぶっ飛んだ経験をしたのでぽつりぽつりと思ったことを書こうかと思います。


時は7月末日。
「神奈川県高等学校演劇講習会」というものに参加させていただきました。
劇団柿喰う客、七味まゆ味さんのアシスタントということで。


アシスタントだと思ってゆる〜く考えていた私。
その後の七味さんの発言。

『一人一人でクラスを受け持って高校生にワークショップをしてみようか』

ん?

『高校生に演出をつけて、みんなの前で発表してみようか』

おっとっと?



そんなこんなで高校生にワークショップをすることになった私。
吐いちゃいそうでした。


こんな若輩者が教える立場になるなんて…
むしろ、私がワークショップに参加したいぐらい…

なんて思いながら、いつもとは違う脳みそをフル回転させて何とか講習会を終えることができたわけです。



そして思いました。

人に何かを教えるってすごい難しい!!!
それどころか、同じ日本語で喋っているはずなのに自分の伝えてたいことが、相手に上手く伝わらない!!!
なんで!?!?って感じ。


ワークショップの一面から見れば、
高校に入って演劇を一から始めた子達に何を教えるべきか。
そもそも自分も演劇の経験が浅い中で何かを教えることができるのか。
高校生たちは何を求めて今回参加してくれたのか。
経験が浅い自分なりに伝えてみたいことはたくさんあるし。
高校生たちは今後の人生でどうやって演劇を関わっていくのか。
果たして自分みたいに生活の一部として関わっていく人はどのくらいいるのか。

色々なことが頭に浮かんでくる中で、お互いの何を掬い取って共有していくか。
これがとても難しかった。

きっとこの難しさは演劇だけではなく、一社会の中で。もっと広いかもしれない。

人生において必要な難しさだな感じた。

ほんとに難しかった。
終わった今でも考え出すと止まらなくなるくらい難しかった。


ただそんな難しさを参加した講師人と共有して次に繋げていくあの時間が何よりも楽しいと思ったし、さらにその先にいる高校生たちに自分たちの難しさが昇華して参加して良かったと思ってもらえる時間に変わっていたら何よりも最高だと思いましたね。


結果、めちゃくちゃ楽しかったってことです。

自分が舞台に立つ楽しさもあるけど、一歩引いた立ち位置の楽しさも感じた今回。
ちょっとやってみたいことが増えた気がします。

まぁ、何をするにしてもまずは自分が色々な経験をしないとやりたいこともできないと痛感したわけですが…


と、数年前には自分がこんな経験をすると思ってもいなかったというお話です。



追伸

お仕事ください(そういうとこだぞ、お前に仕事がないのは)



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