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それでも変わらないもの

こんにちは、はじめまして。
私は今、2年半ぶりの海外旅行にきています。

学生の頃は、しょっちゅう海外に飛び回っていたのに、社会人になってからは初めてです。旅には慣れていたはずなのに、出発前はそわそわしていました。
足りない書類はないだろうか、本当に入国できるのだろうかと。

そんな心配は杞憂に終わり、わたしは今スペイン・バルセロナに来ています。
たった 2週間弱の休みだけれど、大好きな街に戻ってこれました。
そして、大好きな人たちと再会したり、刺激的な人に出会ったり、人の温もりを感じることができました。

こんなにも、長く感じた2年半はなかったように思います。
そしてパンデミックがはじまってから、わたしはどんどん小さくなってしまった気がします。

中国でウィルスが広まっているころ、私はまだ大学生でした。
最後の長期休みを満喫すべく、日本の裏側にあるアルゼンチンを旅していました。
約一か月の旅行を終えて、日本にか帰ってくると、いよいよ日本にも不穏な空気が漂っていいました。

社会人1年目の4月1日、私は引っ越したばかりのワンルームで1人で過ごしました。
本当なら、素敵なお洋服を着て、ピカピカの名刺入れを持って、キラキラした同期と一緒に入社式を迎えるはずだったのにな。

念願だった一人暮らし。最初の方は、時間があったので慣れない自炊をしたり、買ったばかりのウクレレを練習したり、YouTubeを観ながらヨガをしたり、そこそこ充実していた気がします。

でも、何日間も、何週間も、小さなワンルームに閉じ込められていると、だんだん元気がなくなっていきました。
仕事も初日から在宅勤務だったので、「あれ、今週対面で言葉を交わしたのはスーパーのレジの人だけだな」となることもしばしば。

思ったよりも仕事で結果が出せないし、顔が見えないコミュニケーションではすれ違いが生まれる。
ずっと同じ空間で過ごしているので、気分の切り替えもできず、モヤモヤと過ごす日々。

そんな生活が2年近く続き、とうとう実家に戻ることに決めました。
内向的だけれど人好きなわたしは、誰とも話さない日常、誰の温度も感じない日々に疲れはててしまいました。

仕事もうまくいかなくなって、少しの間お休みすることにしました。
「あれ、私、何がしたいんだっけ?」「どこにいたいんだっけ?」
そんなことをずっと考えていると、体が動かなくなってしまいました。

必要な決断だったけれど、自分に負けた気がして、情けなく思っていました。

実家には、いつも愛情を注いでくれる家族がいます。
信頼できる先生にも出会い、ちょっぴり薬の力を借りて、また旅に出ることができました。
バルセロナに来て、感じることがたくさんあります。

1つ目は、私はこの国、そして街が大好きだということ。
見事な街並み、まぶしい太陽、ちょっぴりうるさいけれど、とても温かい人々。
世界は変わってしまったように感じていたけれど、バルセロナは変わらず美しかった。
ここに来て、本当によかったと思います。

外国を美化する意図は全くないのですが、ここにいたいな、住みたいと思います。
この街のエネルギーが、今のわたしには必要な気がします。
いろいろな言い訳を捨てて、一度Comfort Zoneを出る決断が必要だと思います。

2つ目は、わたしは本当にダメな人間だけど、それでいいということ。
弱くて、もろくて、すぐに泣いてしまうけれど、わたしはこのままでよいのだと思いました。

ただ存在するだけで、十分だということ。
どんなときも変わらず、わたしは存在している。それだけで良い。

変わらず大好きな街と、変わらず存在するわたし。
この2つを言葉にすることができただけで、今回の旅は大成功だったと思います。
今回の旅の残された時間は、もうあとほんの少しです。
でも、またすぐ戻ってくる気がします。

自分の話ばかりになってしまいました。
あなたはどんな日々を過ごしていますか?
ぜひ、温かいお茶でも飲みながら、お話しましょうね。

それでは、愛を込めて。
Risa
Barcelona, Spain 


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