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形にすることを


自分から湧き出るもの 人のそれ わたしは 自分自身が一体 どういうことがしたいのか たとえば 刻まれたものや 口のひげ 少し太い腕 吹き出るような笑い 爆発的な言葉 それはその人に見られた ただそれだけの瞬間だけど 積み重ねた その他の断片的な記憶の中で 自分の心の中に淡く残っているもの 汗を拭きながら 地べたに座りながら 野良っぽく 動物的に 人間のつくられたもののなかで否応なしに それぞれ剥がれていくこと

果たして私たちは着地しなければいけないのだろうか 今飛んでいる途中で 何かに到達しなくてはいけないのだろうか 否 その過程を楽しんで 少しでも心地よく飛行するために 少しでも自分がみたい景色をみれるように する そういうことの積み重ねなのではにないのだろうか 自分が今飛んでいる もしかしたら飛んですらいないのかもしれない そこはきっと 自分にとって納得 のいく ことばかりではないけれど 私たちは ひげやむき出しの背中や吹き出す笑いや爆発的なことば 人にいつでも常に 寄り添う姿勢 作られたそのぞれの分身 もはや分裂してある作品 身体から吹き出す汗 匂い 同じ風を頬に受ける 同じ鳩を見つめる 同じ映像を見つめる  そういうものが積み重なること が 心地よい 飛行につながるのではないか

わたしは そういうことを 自分で選ぶことができるのだと 
自分で選択していけるのだと きづく 

日常に戻る中で ただ残る 淡い記憶 苦い思い だけど歪なものこそが 歪なものに自分は惹かれて 歪なものとそれが美しいと思うこと それは歪ではなくて美しいということ だけれども そういうことを 言葉にしなくても 形にしなくてもって 思ったりもするけど 私はこの展示をとおして 瞬間的にもそういうことを思った と、いうことを 知ってほしかったし それは 自分からでる もの を固定的に思える気持ちなのかもしれない と 思った 知ってほしい という 気持ち 淡く ほんとうじゃないかもしれない ことを 日本語にのせて 形にすることを 


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