私の部下育成の持論

教わったり調べたりしたことはないので、本当に正しいのかは分からないけど、ただ自分はそう思い、日々そのように意識して行動していること。

【高い理想を持つのは良いが、それを部下の前では絶対に口にしない!】
真面目な子ほどその高い理想に付いて行けない自分をダメな人間だと思ってしまい、次第に苦しくなって居心地が悪くなってしまう。

【”当たり前”という言葉を安易に口にしない!】
当たり前のレベルが高くなってしまうのは非常に危険。「自分の仕事が早く片付いたら他を手伝うのが当たり前だろう」とか、「朝、先輩より早く来るのが当たり前だろう」なんて、”当たり前”ではなく、対義語である”ありがとう”の部類。もうスペシャルな域と思わないと末端の社員はたまったもんじゃない。”当たり前”は、始業5分前に来て、言われたことだけやって、定時で帰る、これでもう充分に立派な社員。

【部下に聞こえる独り言は言わない!】
「なんでこうなるんだよ」とか「何やってんだろうなぁ」とか、ボソっと口にしたことが、真面目な子ほど「自分がさっきやったあれの事かなぁ?」と不安に感じたりするもの。いずれにしてもネガティブワードを聞いて誰も良い気持ちにはならない。聞こえる音量で独り言を言うなら、「こりゃ最高だなぁ」とか「素晴らしいね、これ」なら良い。

【部下にメッセージするなら、needやwantではなく、Let’sで】
「あなたに○○してほしい」とか「○○部でやり方を決めてほしい」、「ぜひ○○も出来るようになってほしい」、ちゃんと見ている部下ほど「そんな事言ってるお前こそどうなんだよ!」って思ってるはず。大抵の上司は大した事はない人間がほとんど。「一緒に○○していこう!」とか「次はこうしよう!」なら、理論、理屈を理解している人は入って行きやすいはず。

【部下が話し掛けてきた時は1秒たりとも待たせない】
自分が集中して何かをしている時、手を止めることは確かにロスもある。でも待たされるということは後回しにされるということ。逆にどんなことよりも自分を優先してくれている、と思うと、それはすごく嬉しいことのはず。自分より目上の人間は最悪待たせても良いが、部下は絶対に待たせない、が私のモットー。

【眉間にシワを寄せない】
部下の前では難しい顔は一切見せず、常に口角を上げて微笑んだ顔で仕事をする。暗い顔、難しそうな顔をした上司なんて見ていておもしろくもないし、将来自分もこうなるのかなぁなんて思ったら、部下がかわいそう。

【多数の社員にメッセージする時や、不具合対応等のネガティブな会議の時には、楽しさを前面に醸し出す】
緊迫したタイミングこそ、できればくだらないダジャレを最低1個は入れる。「なんか厳しい話が始まりそうだなぁ」なんてことは雰囲気でだいたいみんな分かってる。そのままの雰囲気で行ったら何にもおもしろくない。おもしろくない仕事は大抵上手く行かない。

【上の人間が主役になるのではなく、若い世代が主役になるように仕向ける】
自分が取りまとめたからこんなに上手く行ったぞー!なんて自慢してもしょうがない。そんな程度の事は信頼している部下がやっても上手く行ってるはず。いや、むしろそれ以上の結果が出たかもしれない。大失敗には至らないであろう案件は部下に任せて、上手く行ったらそれを褒め称える、仮に失敗しても、次上手く行けばいいんだから。

【雰囲気や風土を作っているのは上層部の人間、それを変えるには長い年月が必要】
「雰囲気が悪い」、「なんかそんな雰囲気だよね」、「これ、昔からの会社の風土だから」、全て自分は関係ないって言ってるかのようなこの言葉、上に行けば行くほど、そこに強く関与している。経営層、マネージャーが知らず知らずのうちに、そういう空気を作っている。だからこそそれを変えられるのも上層部の人間。変えたい、もっと良くしたいと思ったら諦めずに地道に行動するしかない。10年、20年掛けてやるしかない。

【他人を叱ったり、激しい議論をする時は別室で】
正義の味方的に、癖の強い人をみんなの前で貶める行為は、いじめに近いと感じる。数人はいい気味だと思ってるかもしれないけど、大多数の人はそんな日常を望んではいないはず。決意を持って成す行動は裏で誰にも知られない環境で成すべし。

つまり、一言で分かり易く言うと、自信なんて持たなくていいよって話😅そんなの邪魔なんだよね、きっと。50年近く生きてきてもなお自信なんて持てないんだから、その中でどうやって自分自身が楽しく生き甲斐を持って生きられるか、次の世代の人が、あの人らよりは楽しい人生にしたいって思ってもらえるか、それを考えることが私の残りの人生のミッションかなぁ。

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