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短編小説

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2022年8月の記事一覧

【小説】がんばりやさんのたかしくん

 小学生のたかしくんに、たかしくんのお父さんが言いました。 「いいかい、たかし。今の社会…

上様を騙る不届き者をうっかり斬ってしまった話

戯曲風の創作物です。 登場人物 山田太郎(悪代官)  徳川吉宗(将軍)  大岡越前(町奉行…

【小説】お好み焼き戦争

 約十年前、東京の大学に通っていたころ、広島出身の紗江は、大阪出身の唯志と付き合っていた…

【小説】天保デモグラフィー

零幸いにして我が国の人口増加は、世界的にも低く、近年の出産力は、ほぼ静止人口に向かうポテ…

【小説】心神喪失により無罪

はじめに 今年の7月28日、延長された通常国会が終了する2日前、法務大臣の命令により東京…

【小説】ありがとう深度

一 山田太郎(25歳男性)は、一人暮らしのワンルームマンションの玄関から出たところで、ス…

【小説】将棋、人類、閉じた宇宙

 黒い背景に「しばらくお待ちください」とだけ表示されていた画面が切り替わって、明るくなった。上品な和室に、将棋盤を前にして、スーツを着たふたりの男性が、真剣な顔をして向かい合っている。右側に座っているのは、眼鏡をかけた中年の男性。左側には、少し太り気味な20代の男性。真正面には記録係の若い男の子が正座をして、退屈そうに顔を下に向けていた。 「みなさま、おはようございます。この時間は、東京千駄ヶ谷の将棋協会”霧の間”から、明王戦本選第三局、羽田与志雄二冠対里田広志六段の対局をお

【小説】◯◯差別

※◯◯には任意の単語を入れてお読みください。作中で差別的な表現が頻出しますが作品の性質上…