行きたい場所へ
今年に入ってからはまだ、あまり遠出をしていない。
明日は祝日。
僕が応援しているインディーズミュージシャンのフリーライブがある。
応援していると言っても、まだ彼のことを目の前で見たことがない。2年ほど前にYouTubeでたまたま見つけた人だ。
不安な世の中を生きていくことに自信が持てずにいた時、歌声と合間のコミカルなトークやコメントへの優しい返事をしている姿に心が救われた。
世の中にはクリエイターの数の何と多いことか。
同じような規模で同じようなサービスを提供しているのなら、あとは「人」で選ぶ時代だ。
僕もクリエイター側だけど、ミュージシャンも立派なクリエイター。
僕はその人のことが気に入って、直にCDを買いに行きたい。
明日、CDを手売りしているのかは知らないが。
テレビでは、穏やかではない感染症のニュースが流れている。
感染力に至っては、僕らがこの4年で培った対策法でも足りないほどの強さ(つまり空気感染)があるらしい。
既に都から出ている情報では、飛行機の中で人から人に移ったとみられ、その後にどこの施設を何時頃に利用したかまで公表している。
そこまでするということは、同じ空間にいた人たちはこの先しばらく行動に気をつけてほしい、という注意喚起でもあるのだろう。
僕は4年間、感染対策に注意を払っていた。
色々と不全状態の家庭で育ったけれど、別の一面では親からはよく経済学に近い観点から、「ちゃんと働いてちゃんとお金を使え」みたいな教えを説かれて育っている。
おかしな家だったけど、これは真っ当な話だ。
もっと言えば、できるだけストレスのない働き方をして得たお金を、好きな会社、人のために使う。
だからこそ、僕は明日遠出をしてミュージシャンのライブに行きたいのだ。
フリーライブだから、代わりにCDを買いたいと言っているんだ。
それなのに、電車の中でも感染リスクが充分にあるだなんて。
病気にかかると、療養期間は(基本的には)働くことができず、行きたい場所に行ってお金を使うことができない。
親の教えでもあった「経済活動」が止まってしまうのだ。
だから僕は感染対策に注意を払い続けているんだ。
とにかく、流行らないでほしい。
不安を煽る情報ではなく、安心できるニュースが早いうちに僕らの元に届きますように。
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