美味しいalcohol-free飲料を作りたい

ここ1年間くらい美味しいalcohol-free飲料を作りたいとずっと考えている。

きっかけは年末年始の飲み会が多い時期、毎日毎日お酒を飲んでいた時に、

「自分はアルコールで命を削ってるような気がする」

「酒に酔うことが目的で飲んでいるわけではないので、別にアルコールの成分そのものはあまり重要ではない」

と思ったことであった。

もともと自分は周囲と比べると酒に強い方で、別に焼酎を何合飲んでもあまり顔色も変わらず、翌朝もスッキリ過ごせて、何ら支障はないと思っていた。
食べることが好きで、レストラン・居酒屋や飲み歩き、家でもホームパーティーと、食を通じて本気で人生が豊かになっていると思っているし、そういう楽しみがもっともっと大きくなればいいのに、とも思っている。
大人になってからの食には酒がつきもので、食べることと同じように、飲むことにも楽しみを見出していて、趣味はなんですかと聞かれれば「食べることと、飲むことです」と答えるくらい好きである。

どのお酒も好きだが、もともと焼酎やウイスキーなどの蒸留酒が好きで、焼酎で言うとはじめて好きになったのは大学生の頃親につれていってもらった店で出してもらった麦焼酎の黒騎士、そこから香り・味の美味しさに気づき、いろんなものに手をだし、銘柄を覚えることを楽しんでいた。
ちなみに、今好きな銘柄は、焼酎では黒騎士以外に普通の価格帯のものでは兼八、赤鹿毛、青鹿毛、情け嶋(麦、芋麦ブレンド)、赤兎馬(赤、紫)、三岳、明るい農村、伊佐美など、ウイスキーではスモーキーなものを中心にラフロイグ、アードベッグなど、書き始めたらキリがないが、色々好き。最近はクラフトジンも出てきているのを日本の銘柄を中心に飲んでいる。

ただ、そんな中で飲む頻度が高くなってくると、自分の身体にはまだ何も変化がないが、酒の味というよりはアルコールを摂取する行為に

「なんのために?」

を考えるようになってしまい、上述の年末年始の時期に特に気になってしまうようになった。

最近は経営者繋がりの食事会がセットになった会合などがあったりするが、地方に住んでいることもあり車での移動も多く、車で行って飲んだら代行を使わなくてはいけないし、そもそもその席でのお酒はそんなに美味しいものでもなくあまり飲みたいとも思わない。ただ、飲まないとノンアルコールビールかお茶かジュースくらいしか選択肢がなくて、もっと楽しくない。

そういう体験をしながら、ずっと考え続けている。

お酒に酔うことによる快感がもたらしてくれる様々な良さはもちろんあると思うが、酔うことだけがお酒の機能ではなく、料理を美味しくする、時間を過ごす、など他にも大切な機能がある。

ノンアルコールビールは味が好きじゃないし、どこか「ビールを飲みたいけど飲めないので、ビールの残像を追いかけるために飲んでいる」感があって楽しくない。

ジュースは甘すぎるし、食事にはあまり合わない。

お茶は美味しいものが沢山あり今も好きで飲んでいるが、夕食以降に(お酒を飲みたくなる時間に)飲みたいとはあまり思わない。

コーヒーは眠れなくなるし、苦味が強いし、自分には香りが朝昼を想起させるので、やっぱり夕食以降には飲みたいとは思わない。

なかなかしっくりくるものは市販で見つけにくい。

色々調べてみると、2つ自分にとって良さそうな情報が見つかった。

1つ目は、UKで作られているshrbというドリンク。

2つ目は、代々木上原のsioのノンアルドリンクレシピ。

この他にも、NEMAというノンアルジンや、「のん」というノンアルブランドのものなどもある。


これらを自分で買ってみたり、実践してみたりして、まだ完全にぴったりなものには出会えていないが、

「あ、もしかしたらこれかも」

というものに出会えつつあるのが現状。

海外ではsober curiousというセグメントがいるという。日本ではセグメントといえる程には表出していないが、特に若い人を中心に「飲まない人」は多いと感じる。

世の中にもっと選択肢を増やしていきたいし、自分が「食を楽しむ」と同じように「飲むことを楽しむ」ために、楽しいものを作りたい。




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