ペイサーズ23-24シーズン振り返り(その2)

年末年始~トレードデッドライン直前

年末から年始にかけて、ニックスやバックス連戦、セルティックス連戦というような厳しいスケジュールが続きましたが、これを好成績で乗り切り、チーム状態が上がっているのを感じました。
ただ、このままプレーオフに勝っていけるかと言うとなかなか難しいような感触もあり、トレードを考えなければならない時期です。
私が考えていたロスターの整理ポイントは以下のとおり。

・なるべく大きいウイング(ディフェンスができる選手 or ディフェンスは人並みでいいから1on1で点が取れる選手)がほしい
 →欲を言えばマルカネン、できればアヌノビーがいいなぁ...…。八村はいらない。
・ヒールドとの延長契約が頓挫したのであれば、今のうちに出してしまっても良い
・シーズン前に考えていたとおり、ブラウンはトレード相手も受け入れやすいアセット。ブラウン+αで30M級の選手とトレードできる
・ネムハード、マスリン、ウォーカー、シェパードはアンタッチャブル。
・その代わり1巡目指名権は直近のものは出しても良い。指名順位低いしそんなに育成リソースを割けない。
・トレードの結果次第では、もしかしたら、メガネ、IJAX、トッピンの若手のでけーやつらは整理するかも

そんなことを考えていたら、ラプターズがフルリビルドを考えているという噂が流れてきました。シーズン前にシアカムとの再契約の交渉がうまくいってなかったということからかなり信憑性は高そうでした。
アヌノビー、アヌノビー......念じながらその日を待ちます。ハリバートンが怪我して欠場が続きます。

さようならブラウン、ウォーラ よろしくね、シアカム

いらっしゃったのはシアカムでした。ディフェンスはそこそこできる大型ノウイングで、ボールを預けて1on1お任せができる、しかも優勝経験のある選手。補強ポイントにピンズドですね。

IND OUT ブラウン・ウォーラ・1巡目3つ(TORへ)
     IN シアカム・2巡目1つ
TOR OUT シアカム
   IN ブラウン・ウォーラ・ルイスJr・1巡目3つ
NOP OUT ルイスJr・2巡目1つ
   IN Cash

このトレードも上手かった。ブラウンとウォーラじゃちょっとサラリーが足りないところ、ちょっとサラリーを減らしたいペリカンズに声をかけて、浮いていたカイラ・ルイスJrをキャッシュで引き取り、ついでに2巡目指名権をなぜかせしめているという………。
出した指名権は自前の24年と26年、24年の指名権でUTA、HOU、LAC、OKCで一番低い順位のもの。許容範囲。
ネックがあるとすれば、今シーズンでシアカムの契約が切れること。事前の報道ではFAを試したい意向があるということで、契約延長ができないのなら、1巡目指名権を出すのは出しすぎなトレードなんですが、こんなに上手いトレードをするフロントがそこに自信がないわけないでしょうと楽観。

このトレード絡みでロスターが溢れてしまったので、JJを一旦ウェイブしてまた再契約するという動きもありました。JJ愛されているなぁ……。

すぐのお別れとなってしまったブラウンとウォーラ。才能ある選手だと思うので、どこでも輝くことができるでしょう。特にブラウンはFAになっても引っ張りだこじゃないかな?

ありがとうバニキ

もう1つのお別れがありました。ハリバートンとともにやってきた人懐っこい笑顔のいい兄貴。ディフェンスは上手くないけど一生懸命なバニキ。ハリバートンのオフェンスに必要なオフボールムーブを一手に担い、確率よくスリーを決めまくるバニキ。こねこねすんなバニキ。
行き先はシクサーズ。プレーオフ出場が確実視されているチームに送り出したのはさすがの選手にやさしいペイサーズフロントです。

正直なところ、ハリバートンとの相性はペイサーズのどの選手よりも良かったと思います。シーズン終了後もその印象は変わっていません。
しかしながら、ハリバートンのディフェンスがあまり良くなく、また、負担をかけすぎるのもよくないということを考えると、ウイングの選手はある程度の守備力がないと厳しい。また、それなりの額で長期契約を望むヒールドですので、シアカムを引き止めなければいけないことを考えると契約延長は難しいですね。これもNBA。
今後のキャリアがより良いものでありますよう。

シアカムのフィットは? そしてインディアナ開催オールスター

一度COVID-19でキャンセルされたオールスターが2024インディアナ開催ということになり、現地が徐々に盛り上がりはじめました。そんな中、ハリバートンは怪我で欠場していたんですが、シアカムが加入した1試合目だけ、ラインナップに戻ってきました。
明らかにお試しとなったこの試合、試合結果は下位に沈むブレイザーズに負けてしまったんですが、ハリバートンが不在の間フル回転していたベンチメンバーが目に見えてヘロッヘロでしたね。
ハリバートンとシアカムのコンビは予想通りだったんですが、シアカムとターナーが即席コンビで効果的に特典するシーンも有り、相性の良さを感じさせたのは大きな収穫でした。反面、シアカムがラインナップに入り、フローオフェンスのスムーズさは失われてしまい、改善余地が見えました。
ディフェンスも、ともかくデカくて長いのは有利だなぁと。

ハリバートンが出場したのはこの1試合だけ。またしばらく欠場し、オールスターへと進んでいきます。

オールスターはもう開幕イベントからハリバートンがずーっと出ずっぱりだったわけで、少しは休んでくれ!という気持ちがあったりなかったりでした。あの狭いインディーカーに乗るハリバートンは大変そうでしたね。その時着てたジャケットめっちゃかっこよかったのでほしいです。
ライジングスターズチャレンジではマスリンが元気に空気読めない活躍をしてMVP。めでたい。そういうプレーが彼らしさですね。あと、リバウンドを稼ぐシブエくん。勝利はシブエくんのおかげ。
スキルズチャレンジもなかなか楽しく見ました。やっぱり知ってる選手がわちゃわちゃやってるのを見るのは楽しいですね。最後の競技、ボールを2つ抱えたり、点数低い2点のゴールを捨てたりと、ペイサーズチームは勝負にこだわりすぎて大人げない感じでしたが、ホストなので誰も文句は言わないでしょう。
スリーポイントコンテストは2年連続でハリバートンの舞台。去年はラウンド1でとんでもなく成功率高く決めて、クイックでも打てるのか!?と思いましたが、今年はそれ以上の結果は出ませんでした。ずーっと出ずっぱりですし、怪我明けということで精彩を欠いたかーと思っていたら……。
オールスター本戦。いきなりのハリバートンのスリーの5連打。これは千両役者ですわー。MVP確実だろ!とか思っていたらデイムさん……。それは乱発って言うんですよデイムさん……。はい。
そしてこのちょっとした遣る瀬無い気持ちが、プレーオフへの伏線になるのでした。

たまに140字じゃまったく足りないことがあるんだ。