ペイサーズ23-24シーズン振り返り(その1)

ペイサーズの23-24シーズンが終わりました。ちょっと振り返りたいと思います。といいつつ、超長文になりそう。

22-23シーズン

22-23シーズン、ペイサーズは東11位に終わり、プレーインへの出場もできないシーズンでした。
ハリバートンに率いられたチームはカンファレンス内でも好順位をキープし、彼自身もオールスターに初選出されるなど、プレーオフチームに復帰できるのではないかという期待を抱いた時もありましたが、それもハリバートンの故障離脱までの話。
このときのチームはハリバートンとターナーのPnR、スペーシングからのスリー、2ndユニットでのマスリンの爆発力が主な得点源でした。特にターナーをこんなに上手に扱えるPGがいるのかと思うくらい、このコンビがハマっていて、目に見えてターナーが自信をつけているのがわかりました。
一方で、ハリバートン頼み感が強く、若手メンバーのレベルアップは課題と感じましたし、ニースミスがPG役をやらざるを得なかったこともあり、全体的にサイズが足りずにリバウンドを取られるシーンが多く、ビッグウイングの補強は急務であるというのもメンバー構成上の課題でした。

オフシーズン

その課題を解決すべく、1巡目7位でクリバリを指名して即ウィザーズが8位指名したジェイレスとトレードという笑えるヤ○ザムーブのドラフト。そして2巡目指名権をニックスに出して、トッピンがトレード加入したわけです。また、ブラウンというハリバートンの横を固めるのに相応しい優勝経験のあるガードも補強しました。
(ブラウンの契約は1年+1年のチームオプションで、しかもちょっとお高めということでものすごくトレードしやすい選手だなと薄々思っていました。あまり長い付き合いをするつもりはなく、シーズン中のトレード含みだな、と)
ターナーは22-23シーズン中に、このシーズンの契約金額を増額する代わりに、格安の金額で契約延長。ハリバートンも24-25シーズン以降のMAX契約。ニースミスともなかなか安い3年契約。メガネも残ってくれました。
これは、ハリバートンが長期離脱することさえなければ、プレーオフには行けるだろうという感触を持ったまま、シーズン開幕を迎えます。

開幕~11月中旬

そして迎えたシーズン開幕戦。相手が守備ザル仲間のウィザーズとは言え、143-120の快勝スタート。パスがよく回り、2桁得点が8人いるというバランスアタックのオフェンスは昨季とはちょっと違うと感じられました。なお、ディフェンスは相変わらずです。

(スターター)
ハリバートン
ブラウン
マスリン
トッピン
ターナー

(2ndユニット)
ネムハード
ヒールド
ニースミス
メガネ/IJAX

マコ隊長がローテーションメンバーから外れています。カーライルさんが涙ながらに「ネムハードにプレータイムを与えたいから申し訳ないけどローテーションメンバーから外れてもらう」と開幕前にマコ隊長に伝え、それを受け入れたマコ隊長がネムハード、チームのために尽くすという会話があったということです。

大勝からスタートした23-24シーズンでしたが、まだ安定して勝つところまでは至っておらず、10月・11月の勝敗は9勝8敗。なぜかインシーズントーナメントの対象試合は全勝でしたが。
ハリバートンのドライブからの的確なパスという展開が多く、パス先の選手のシュートタッチが良ければ得点が伸び、そうでなければディフェンスの弱さで負ける。そんな試合が多かったですね。あと、11/20のマジック戦のようにハリバートンに徹底したマークがついた場合、ににもさっちもいかないという弱点を見せました。インシーズントーナメント決勝への伏線です。
あと、この頃気になったのはマスリンがボールを止めがちなことです。全員パスを受けてからの判断が速く、小気味よく展開していく流れの中でマスリンだけが浮きがちであり、昨シーズンのような6thマン仕事の方が合っているのでは?という印象を受けました。
一方で、ニースミス、トッピン、メガネのスリーポイントの精度が大きく向上したこと、メガネが見違えるようなポジショニングの改善を見せたことは若手ロールプレイヤーの成長を感じ、心強かったです。
新加入のブラウンのフィットもまずまずでしたね。

11月中旬~インシーズントーナメント

そう思っていたところ、マスリンからヒールドにスターターが交代しました。また、マコ隊長がローテーションに復帰し、2ndユニットでおネムちゃんと並べて使われていきます。

(スターター)
ハリバートン
ブラウン
ヒールド
トッピン
ターナー

(2ndユニット)
ネムハード
マコネル
マスリン
ニースミス
メガネ/IJAX

これがハマりました。元々ハリバートンとヒールドのホットラインは存在していましたが、その時間が長くなりオフェンス力up。フローディフェンスがが止まりません。マスリンが慣れた6thマンに戻り、2ndユニットも破壊的です。ディフェンス? 知らないなぁ。

インシーズントーナメント 決勝トーナメント

セルティックス、バックス、レイカーズというトーナメントの対戦でしたが、まず、セルティックスに勝てたのが大きかったです。ただ、セルティックスはあまりこの試合の勝敗にこだわっていない印象で、プレーオフのようなゲームクロージングの強さ、ギアの入れ加減はなかったですね。
バックスは、この時はまだベバリーが加入しておらず、リラードとビーズリーのバックコートを面白いようにハリバートンが破壊しました。相性良すぎです。
トントン拍子に迎えた決勝のレイカーズ戦。レイカーズは入れ代わり立ち代わりディフェンスの得意なガードをコートに送り、ハリバートンからの展開を阻害しました。マジック戦の懸念が実現してしまったわけですね。
今後、各チームのスカウティングが進めば同じようにハリバートンを押さえに来るチームが増えるのは確実なので、その時の対処法が必要です。当然、先んじてブラウンを獲得していたわけですが、ファウルトラブルになってしまって機能せず。ターナーはADに歯が立たず。一方でIJAXはADを攻略していくというなんともプラマイチグハグな試合でした。

12月下旬~トレード前夜

インシーズントーナメントが終わると、連敗がありました。インシーズントーナメントの疲れからか、オフェンスの歯切れが悪く、またディフェンスの悪さばかりが目に付く試合が続きました。
そんな中、スターターの4番ポジションがトッピンからメガネに代わります。ディフェンスとリバウンド重視のスターター変更ですね。しかし、ヘルプ担当のウイングがヒールドである以上は、ディフェンスの穴はどうにもならないなとも感じました。
この時期、ブラウンが膝を痛めて離脱する試合が何試合かありましたが、おネムちゃんは遜色なく代役を果たしています。ハリバートン、ネムハード、マコネルの3人のうち2人をオンコートにすることで、オフェンスの組み立ては間違いないと思えました。

たまに140字じゃまったく足りないことがあるんだ。