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ある大学生がコロナを経験し感じたこと

ときが止まっていた


1年半、ときが止まっていたな。
初めての全面対面授業、学生団体の対面mtg、そのあとに行くランチや飲み会…………。

部屋に閉じ込められていた期間、その現実を受け入れたくなくて、
実はそうじゃないかもしれない、そう自分を思い込ませてきた。
けれどやっぱりこれが大学生活であり、青春である、と嫌なほど突きつけられた。

前の司会の人がいて、横に仲間がいる。 
集まりの前後になんでもないことを話す。
横の人の会話が聞こえてきて、こっそり聞いてみる。

空間を共にすることってこういうことだった、と久々のあの感覚を思い出した。


学チカ格差

私は、2020年4月の大学入学直後にコロナを経験しました。

前年は受験のために浪人していて、社会から隔絶されていたので、
「やっと社会へ解放され、華の大学生活がはじまる!!!」と胸を高鳴らせていたが、いざ入学すると浪人の延長戦のような1年間が続きました。

特に大学生にとって致命的だったのが、サークル活動の停滞です。
同年代や先輩後輩の仲間と物理的に深いつながりを得にくい状況でした。
ここで「サークルなどに入りそびれた!」という人が多発し、次の1年生と一緒に2年生が新歓に参加するなんていう状況も生まれました。

また、就活で話さなければならない「学チカ」という面では、例年以上に「得られた人・得られなかった人」の格差が生じたように感じています。

(誤解があるといけないので、これを見ている私の友人向けに補足しておくと、私はみんなのおかげで楽しく大学生活過ごせたので、そういう意味ではとても幸運でした。ありがとう❤ 
ここからは周りの大学生を俯瞰して感じたことを話します。)

普段だと、なんとなく新歓期にビラをもらって、友達に誘われてサークルに参加しなんとなく仲間と戯れているうちに 学チカ+仲間 を得ることができていた人がほとんどだったと思います。
コロナ期では、そういった人たちがなんとなく世間の流れに身を任せていると、
2年生の秋学期がはじまるタイミングで、「あれ、学チカないぞ…………」となったわけです。
一方で、コロナに負けずに、自主的に団体に参加したり、オンラインで行えることをしていた人も一定数いました。

コロナの影響で、行動力や主体性のある学生と、そうでない学生の溝が深まってしまったのかなと思います。

「学チカ格差」よりも「青春格差」??

同年代の学生と話していると、
「大学ってもっと青春できると思ったんだけれどな~~」
という趣旨の言葉をよく聞きます。

学チカ(逆境⇒努力⇒成功)を作る過程で、青春ができるのかなとわたしは考えています。
もっと言うと、学チカを就活で話せないこと以上に、大学時代に仲間と何かひとつの目標に向かい青春ができた!という手ごたえが感じられないのは、
とても悲しいことだと個人的に感じます。

大学生だけではありません。
幼稚園生から大人まで、全世代の青春がなくなってしまいました。
宝物になる仲間や経験、みんなで取り戻していきたいなと感じました。

#いまコロナ禍の大学生は語る

この文章は、「#いまコロナ禍の大学生は語る」企画に参加しています。
この企画は、2020年4月から2023年3月の間に大学生生活を経験した人びとが、「私にとっての『コロナ時代』と『大学生時代』」というテーマで自由に文章を書くものです。
企画詳細はこちら:https://note.com/gate_blue/n/n5133f739e708
あるいは、https://docs.google.com/document/d/1KVj7pA6xdy3dbi0XrLqfuxvezWXPg72DGNrzBqwZmWI/edit
ぜひ、皆さまもnoteをお寄せください。

また、これらの文章をもとにしたオンラインイベントも5月21日(日)に開催予定です。
イベント詳細はtwitterアカウント( @st_of_covid をご確認ください )
ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。













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