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RailSim等向けコンテナ貨物の組み方(コンテナ貨物に造詣がない人向け)

RailSimでコキ50000とコキ10000が公開されコンテナ貨物を走らせるユーザーが増えてきたため、編成組成の大まかなイメージを共有する目的の備忘録として記すもの。
あくまでコンテナ貨物に造詣がない人向けの記事なので、貨物のオタクからすれば「なんだコレ・・・」となるかもしれないが、あしからず。

【国鉄時代】

コンテナの搭載パターン

12ft級のC20コンテナ(緑地に白帯)・C21コンテナ(緑地に水色帯)は、コキ10000形・コキ50000形と同時期に製造された黎明期のコンテナ。一方同じ12ft級コンテナでもC31コンテナ(緑地に赤帯)・C35コンテナ(水色単色)・C95コンテナ(白と水色)は後期(国鉄末期)製造のコンテナ。
こだわりがなければ上記の5種を混載すればよいが、青系塗装のC35・C95が一切載っていない列車(全車に緑地のコンテナしか載っていない)も見られた。
国鉄末期になると東海道・山陽・東北線などの主要幹線で20ftコンテナも混ざるように。12ftの私有コンテナも同時期に目立つようになる。
20ftコンテナも12ftコンテナも共に編成の前寄りに集約されている事が多いが、列車によっては12ft私有コンテナが編成中間や前後に散りばめられていることもある。

編成組成のパターン

コキ50000形は同形式のみで組成された列車が大多数で、20両程度の長大編成が頻繁に見られたが、コキ10000形は構造上15両が限度。その代わり同じ走行機器を持つ10000系貨車との混結・併結が見られ、ワキ10000形×6+コキ10000形×9といった編成や、中間はコキ10000形で両端のみレムフ10000形、という編成も。
車掌室付きのコキフ50000形・コキフ10000形の向きはどちらでも問題ないが、車掌乗務時代末期には逆向きに連結。万一の追突事故の際の車掌保護が目的。

【民営化後】

コンテナの搭載パターン

時代が進むに連れ青い18系コンテナが、更に進むと小豆色の19系コンテナが出現し始め、「JOT」の白いコンテナも混じり始めるが、民営化後しばらくは国鉄時代のコンテナも混在し、C35形コンテナもJNRロゴを抹消されながら長きに渡り使用される。
ただし19D形コンテナは1995年以降の積載(阪神淡路大震災後の設計のため)。そのうち緑色の19Dコンテナは、2009年のコンテナ輸送50周年記念で50個のみ製造された超希少品。編成に2個以上載ることはほぼない。
19B形や19D形コンテナなどでロゴが簡略化されている更新形のコンテナは2000年代以降の出現。
頭に「W」がつくコンテナは18Dコンテナや19Dコンテナを改造した廃棄物輸送コンテナ。目立つ存在ではないため積載する場合は編成内に数個混ぜるとよい。
20ftコンテナの積載位置は国鉄時代とほぼ同じ。JR貨物所有の20ftコンテナも目立つように。ただしUM系無蓋コンテナやタンクコンテナは編成のどこでも問題なし。
コキ100系の場合は更に大きい31ftコンテナも積載されるように。東海道線や山陽線、東北線、津軽海峡線を始めとした主要幹線の高速貨物に積載される。積載位置は20ftとだいたい同じ。
背の高い20系コンテナは基本的にコキ100系にしか積めないが、東北北海道方面など建築限界の広い路線を中心にコキ50000形に積載されることもある。

編成組成のパターン

民営化当初は貨車が不足していたため、1世代前のコキ5500形でコキ50000形への併結対応改造や編入改造の実施、緩急車としての用途を喪失したコキフ50000形の車掌室撤去改造車が登場している。これらはコンテナ積載能力に難があり短命ではあったが、コキ50000形の編成に混じって活躍。デッキ部の造形が異なるため編成のアクセントとして1~2両混ぜるとよい。
台枠が緑色(当初はコキ50000形と同じ塗装)のコキ250000形はブレーキ改良形の100km/h運転対応車。後に東北方面でコキ50000形と混結運用。
台枠が黄色のコキ350000形は110km/h運転対応。同じく110km/h運転に対応しているコキ100系列が登場するまでの暫定車両として「スーパーライナー」として活躍し、後年は関東地区を中心に限定運用。
台枠が青色、電源コンテナを搭載するコキ57000形は東北北海道での運用。ちなみにマイクロエースの製品では現金輸送車マニ30とセットだった。
コキ10000形は民営化後「北海ライナー」などで活躍し、しばらくした後に全廃。コキフの車掌室が撤去されなかったため、末期の編成ではコキフが中間に連結されることも。
海上コンテナ・20ftコンテナ積載対応のコキ200形の連結列車は「鹿島貨物」などをはじめ限定的。編成のアクセントとして適しているがバラで運用されているわけではない模様。

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