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【ネタバレ感想】ブルーリフレクションTIE/帝・備忘録【前編】

こんにちは。
ブルーリフレクションTIE/(以下ブルリフT)を二周目までクリアしたのでネタバレ全開の感想を書きます。
前回のネタバレ無しのレビューに比べてものすごいラフなテンションで行くのでご了承ください。

▼ネタバレ無しの記事はこちら


プレイしてて思ったことをつらつら並べていく感じになるので感想と言うよりは備忘録みたいな感じですかね。
一応前作無印クリア済み、アニメ『澪』視聴済みです。澪のネタバレもおそらくするのでご注意ください。

システム面に関しては前回記事でだいたい語ったので、今回はストーリーメインになると思います。
各チャプターごとに振り返っていく感じで行きたいですね。

ちなみにスクショ貼っていく予定なんですが、コエテク様のガイドラインに従って一応Chapter8以降のものは使わないようにします。
……そもそもネタバレは避けるようにとのことなんですが、まあ公式Twitterの動向を見るにそこまでがっつり規制するわけでもなさそうなので文章だけでもやっていきます。
怒られたら消します。

それではお付き合いください。
余談ですが筆者は百合のオタクです。

プロローグ~Chapter0

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スマホを落としただけなのに。
愛央としては普通に補習に行ったらいつの間にか謎の世界に迷い込んでたわけだから、そりゃ「わけわかんない!」になる。
しかもなんかモンスターとか普通にいるし。これゲームだから怪我しても回復できるけど冷静に考えたらシャレにならなくないですか?
まあ澪でも戦闘で怪我したりすることはあまりなかったと記憶してるのでリフレクターの防御力がめっちゃすごいのかもしれませんね。

愛央が夜ぐすぐす泣いてるの見て悲しくなっちゃった。まあこの先それ以上にえらい目に合うんですが……。
それはそれとして非日常に憧れてたのでリフレクターに変身して戦うのにはうきうきしてましたね。
私は発売前から序盤あたりまで愛央はそもそも存在しない人間なんじゃないかみたいな予想をしてたんですが、当たらずとも遠からずだったかもしれませんね。
は?愛央は”いる”んだが……?(過激派)

この雫世界、ガス電気水道完備の上食料の心配もないし、無人の学校を自分たちの好きにできるって状況はけっこう楽しそうではありますよね。ストレスも結構凄そうだしなにより医者がいないのがヤバいですけど。でも菌とかなさそうな世界ではある。

そういえば愛央・こころ・伶那の変身後デザイン、だいぶ悪役っぽいから何か意図があるのかなと思ったけど結局何もなかったですね。実はAASAの敵組織みたいなのがあって、そこに所属していたリフレクターなんじゃないかとちらっと思ったりしてました。

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2周目のこのシーン、そうだね……って感じだった。

Chapter1

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こころの話。そして本格的なココロトープ探索開始。

ブルーリフレクションというゲームにおいて主人公の名前が愛央(あお)で、愛央が初めて出会う少女の名前が『こころ』なのって示唆的ですよね。

こころは小さいころ気の弱さからいじめられてたけど友達の働きかけで強くなると決意しその通りに育ったキャラ……なんだけどあまりに強すぎる。すごく安定してた印象ですね。まあこのゲームの少女はだいたいみんな強いんですけど。
詩帆との別れ際にもらった言葉を胸に心身共に強靭になったことでブレないキャラを手に入れた。
「最後に私の隣にいればそれでいいのです!」とか言いそうだもん。

序盤で掘り下げを済ませてしまったキャラってそれ以降空気になりがちなんですけど、デートイベント等でそれは補完されてましたね。
自分をいじめていた相手とも仲良くしようとしたこころは、きっと根はすごく強い子だったんでしょう。

あと変身バンク初めて見た時「これバーニングファルコンじゃん!」ってひとりでテンション上がりました。ちなみにバーニングファルコン要素はないです。

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勇希の保健室が好き発言がここで出ますけど、ほんまか?
後のデートイベントでは嫌なことを思い出すって言ってたのでこの時は適当言ってた可能性はありますね。
でも人生の大半を病院で過ごしたわけだから嫌なことを思い出すのと落ち着くことは両立しそうです。

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ここの詩帆のセリフ、この雫世界のことにもかかってそうです。
こころのココロトープBGM『透過性シェルター』ですが、こころ達が作った秘密基地だけでなく雫世界そのものをまさに指してる曲名ですよね。
というかユズが思いっきりシェルターって表現してましたしね。

Chapter2

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詩帆……ノンケでさえなければ……と思うものの、押せばいけそう。
やれ愛央!寝取れ!

はい。
詩帆は清廉かつ剛健でかつ頑固一徹みたいなキャラでしたね。
こころのためとは言え問題を起こしてしまったことで両親に負い目を感じて生きてきた子。
巻き付いた鎖を打ち破る変身バンクは自分自身を縛り付けていた詩帆にぴったりですよね。
あと日菜子がバレエ辞める前から女を口説いてて(語弊)良かった。

愛央と同じくかなり普通寄りの子なんですけど、それを受け入れているのが違うところかな。
そう言えば今作ではブルリフ燦の主人公ポジっぽい扱いを受けてますけど、プロジェクトのキービジュの子は誰なんでしょうね。詩帆とは別人に見えましたが……。

あと燦と言えば詩帆ときららの口ぶりからして戦闘要員ではない男性のリーダーがいるとのことで、おそらく燦におけるプレイヤーの分身なんでしょうね。なんで男なんだ……。
まあブルリフって少女たちの想いとか過去や葛藤と向き合ったりとかみたいなのが骨子なので主人公の性別がどっちでも成立しなくはないんですが、それにしても……女で良くないですか!ねえ!!(欲望)
できたら性別選べる形にしてほしいなあと思うばかりです。

ちなみに一周目の戦闘では愛央・日菜子・詩帆のパーティでやってたんですが(二周目は愛央out陽桜莉in)貴重なヒーラーということで抜群の安定感がありましたね。回復アイテムが潤沢にあればいいんですけど攻略中はそうもいかないですし、序盤は雑魚の攻撃も結構痛いですからね。
詩帆自身火力も中々出ますし。

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すごいのがありましたね。

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勝つたびにめちゃくちゃ脇を見せつけてくる女(目つきは偶然)


Chapter3

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日菜子のしまっていこう大好き。野球部か?

前作主人公登場、そして早くも世界の秘密が明かされる……と「このゲームめっちゃ面白くね?」と本格的に思わせてくれた章です。
雫世界、そして”灰”についての言及がありました。
そう言えば澪の公式サイトで終盤に降ってたのが灰だって明言されてましたね。
ココロトープってだいたいどこも灰が降ってましたけど、それだけ降ってる状態が当たり前になってしまう状況だったのかな……。
そして普通の人生を送っていた愛央は当然灰のことも知らない。

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ここ胸がぎゅってなった。
日菜子は前作のラストで時間が巻き戻って記憶をなくしたものの、ユズとライムのことを思い出して学校へと歩き出す……って感じだったと記憶してるんですけど、きっとそれから雫世界に来る時まで二人のことを想い続けてたんだろうな……。
一時でも会えて本当に良かった。
誰か軽率にコモンの扉開けるようにしてくれ!

三章では前作であまり描かれなかったバレエが踊れなくなった当時の日菜子が見られてよかった。

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自分が『何に』苦しんでるのかどころか自分が苦しんでるのかどうかさえわかってなかったのがいつにもまして平坦な声色から伝わってくる。
そこから最深層の雲上の学園では一層と同じくコモンの喜びゾーンにそっくりな風景が再び展開されるのがね……。
やっぱりユズとライムの存在が大きかったんだなあ。想いの欠片も二人との何でもない日常の事ばかりでしたし。
あと空中に表示される言葉の色がユズとライムは色が違っててそのあたりも人間から外れた存在なんだなあと思わされました。駒川詩さんはアレなので赤いときもありましたが。
最終目的地が学校なのもいいですよね。バレエを失くした日菜子にとって”普通の学校”が雲の上の存在に見えてたみたいな解釈もできそう。

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ここテキストと違って「そうだ、ねえ……あー……愛央」になってて良。
フランクに名前呼びできるタイプじゃないですもんね。なかったよね?

今作の日菜子は天才性が強くクローズアップされてましたね。
凡人で明るい愛央と、天才でクールな日菜子。おそらく愛央は意図的に対称的なデザインをされたんだと思います。
平凡な人生を送ってきた愛央に対し、波瀾万丈な人生を送ってきた日菜子。対比が美しい。

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あと更紗が出ててうれしかった!
バレエを踊れる自分では怪我をしてバレエを辞めざるを得なくなった日菜子の気持ちはわからない、もし自分もケガをすれば日菜子の気持ちを理解できるのだろうか……とか考えてしまうとても優しい子です。
まあおそらく灰で死んだんですが……。絶対許せねえ世界システム!!

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無意識に身を引こうとするな。そういうところやぞ。
お前が嫁で伶那も嫁や。

Chapter4

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めっちゃ強い女。
いやーびっくりしましたね。まさかボカさずストレートに同性愛をやるとは……。
勇希だけ名前呼びにするために他は苗字呼びで統一してたんだなあ。

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この時点では記憶は戻ってないけど、後から勇希の病気を知った伶那だからそうなるよねっていうセリフ。
それはもうやりきれない気持ちになったでしょう。
勇希が黙っていなくなって、探して探してそれでも見つからなくて……そこで折れずに探し続けたのが本当に強い。
最終的には病院を探し出して、灰病を治せる医者になるとまで決意。愛の戦士か?
まあ……なれなかったんですけど……。慈悲がない。

伶那のココロトープで流れてる『希望的アストライア』も他と違って明らかに曲調が明るいんですよね。
しかもメインテーマのフレーズまで入ってる。
メインテーマが入ってるココロトープの曲って他は平原姉妹とかユズ・ライム、あとはラスダンくらいじゃなかったかな。
伶那がフラグメントに触れるシーンで前作の『You're not a heroine, it's me.』流れるの熱いですよね。
この曲前作では確か最後の仲間が加わるシーンのみで使用された特別なBGMだったので、それだけ強い曲だということがわかります。

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灰、ヤバすぎる。これ空から降ってくるみたいな感じだけど勇希いわく閉め切っても建物の中にも発生するらしくてそりゃ世界終わるわって感じ。
だから滅びた……。

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お前は救ったやろがい!!!!

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そうだね。

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全員死んでます。

Chapter5

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きららも燦のキャラですね。変身したらどんな感じになるんでしょう。やっぱ和風なのかな。

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燦はソシャゲということでシリーズのキャラがどんどん出てくる感じだと思ってたんですが、それは帝の役目でしたね。
まだ一切情報が出てないので何とも言えませんが。ストーリー展開考えたら帝を先に出さざるを得なかったというのはわかります。灰が降ってる時代が舞台でしょうからだいぶネタバレになってしまいそうですしね。

きららはすごくメンタルが安定してる子でしたね。人と関わるのはかなり苦手っぽいけどその分確固たる信念を持ってる感じ。
彼女のココロトープは他と比べて無秩序感は薄かった気がします。三層除き。

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あの状況で友達のユキを守るために望まれた嘘の神託ではなく真実を話せるの、なかなかできることじゃないですよ。
それからもたくましく生きてきたんでしょうし、燦での活躍が楽しみですね。射的が上手いって言及があったから銃を使って戦うのかな?

そう言えばきららだけ出現の仕方がおかしかったのは燦で言及されるんでしょうか。
システムと繋がってるからなのかな。

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あとこの世界の設定めっちゃ仮面ライダー剣ですよね。
たびたび日菜子が「やっぱり私のせいで……」ってなるからそのたび周りが「大丈夫だから!原種倒してないと世界終わってたから!」ってバンバン背中叩くんですよね。そりゃ気にするよ。

Chapter6

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こんにちは!モンスターが敵だから戦いに躊躇いが無くなった陽桜莉だよ!

はい。満を持して『澪』主人公の陽桜莉とその姉美弦参戦です。
彼女らの過去はアニメでもやってたので驚きは無かったんですが、まあ改めてひどいことひどいこと……。
二人が許しても私は許しませんからね。どんな理由があっても途中で子どもを放り出すのは論外です。
しかも陽桜莉はまだ小学生の頃だったんですよ。よくこんな良い子に育ったな……これはお姉ちゃんのおかげ。
まあ陽桜莉は一度死んでるんですけどね。お姉ちゃん!?

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こんなことされたら一生電球見るたびに最悪な気分になるでしょ。

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これは思わず声が出るほどマジでかわいかった陽桜莉さん。

陽桜莉と愛央の絡み、両方愛情表現がストレートなタイプだから絡むとすごい空気になるな……。
どっちもわりと普通に照れるし。

陽桜莉は外はカラッと中はしっとりみたいなキャラですよね。
表面上明るいけど……っていう。
2周目やってて思ったけど私こういうキャラすごい好きかもしれない……。

あとこの人めちゃくちゃ押したらあっさり落ちそうだな……って思いました。
依存しやすそう。澪本編後だとそうでもないかな?

個別イベントでは小さいころ学校の花壇に水をあげてたけど、あげすぎて怒られてしまったという過去を話してくれました。
自分はおせっかいだ、人の表の部分しか見えないから傷つけてしまう……。
でもそんなところに救われてきた人はいっぱいいるし、それは澪を見てたら充分わかりますよね。
いつも誰かのために笑顔、ポジティブでいるっていうのは澪から一貫してると思います。
私はナチュラルボーン明るいキャラが好きですけど、意識的に明るくあろうとするキャラも好きです。心が輝いてるんだ。

基本的には明るいし強いけど一度メンタルのウィークポイント刺されたらどん底まで落ち続けていきそうな人だと思う。
どこかで周りが支えてやらないと。実際巻き戻る前の世界では独りぼっちになって死んだわけですし……。
曇らせが一番似合うけどずっと笑顔でいてほしい。心がふたつある~。


あと6章なので美弦さんの話もするんですけど、美弦さんと接してる時の愛央はもうちょっと性欲を隠した方がいいと思う。
美弦さんは自分への好意に鈍感なタイプっぽいし……。
この人も押しに弱そうだけどもし押し倒されたら「だ、駄目よ!私には陽桜莉が……!」とか言いそう。どんな姉?

お姉ちゃん過保護すぎ!しばらく話しかけないで!って言われてマジでショック受けるお姉ちゃんはわりと可愛いんですけど、その行動が罪悪感から来るものではないかと後に明かされるので結構シャレにならないですよね。
アニメの時からそうだったけど、どちらかというと姉の方が依存度高いんだなあ。
陽桜莉のためと言いながら、本当は自分が大切な陽桜莉を失いたくなかっただけって澪で言ってましたからね。

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一度どころちゃう!澪の時は姉の一挙手一投足にいちいち傷ついてたの!陽桜莉は!

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『アルバイト フリーター・学生』でウッてなっちゃった。
美弦さんもまだ子どもなんよ……そんなものを背負わすなよ……。

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父親がいない人が言うと重いんよ。

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これは力強くネコ宣言をする陽桜莉。
確かにタチに見せかけてネコみたいなキャラですよね(?)

Chapter7

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はい、とうとう駒川詩さん登場です。
公式から参戦発表があったとき手叩いて笑っちゃった。
しかも記憶失ってて別人みたいになってるとかどうなっちゃうの~笑笑笑

とかね。余裕ぶっこいてたわけですよ。
まさかあの駒川詩さんが真ヒロインポイント爆稼ぎしていくとは思わなかった……。
ここから話が佳境に入っていく感じがありましたね。
駒川詩さんへの語りめちゃくちゃ長くなるので覚悟して読んでください。

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駒川詩さんめっちゃ警戒されてて笑った。
そりゃまあ……そうなるな……。

駒川詩さんは七章と十章のふたつに跨って掘り下げされるキャラでした。
自分を喜ばせようとする祖母の気持ちがわからず、幼少時の詩は疎ましく思っていた。
どれだけ拒絶されても祖母は諦めずに詩が興味が持てるものを探す。
そんな時、詩は田舎に咲くヒマワリに目を留める……。
オタク(一人称)はそういう話に弱いからやめてくれ。

孫の好きな物、興味が持てるものを見つけようと懸命に想い続けた祖母との話。
もし駒川詩さんが向き合えたら、祖母が亡くなる前に一度でも会えていたら何かが変わってたかもしれないけど……そうはならなかったんですよね。
でもそれを思い出してもう一度向き合えたのは良かったと思います。世界が再編されてもその事実はなかったことにならないので……。

愛央との交流を経て彼女は祖母が抱いていた想いに気づいたから、記憶には残っていなくてもその気持ちは残ってるはずだと思います。だから再構築後の世界ではきっと向き合えたんじゃないでしょうか。

彼女の言う「痛みだけが私を生かしてくれる」、つまり今までの人生は本人にとって死んでたようなもので……。
ココロトープに来たばかりの時から皆さんと親しくしたいと言ってたし、駒川詩さんって本質的に人間のことすごい好きですよね。
だから余計に共感出来ない孤独が際立ってしまったんじゃないでしょうか。
前はそれが歪んだ形で出力されてしまってましたが、世界を作り直すと人間が消えることには激昂してたわけですしね。
心が無い世界に作り替えようとしてたのだってみんなを自分と同じにしたかった、つまり孤独が嫌だったからなんじゃないでしょうか。
だってほんとに人間のこと嫌いならそれこそ世界システムのように人間全部消したらいいわけですからね。そうしたら愛とか夢とか感情とかも無くなるわけで。

傷つけるのも傷つけられるのも好きって言う嗜好も痛み自体を好んでるわけじゃなくて、自分が傷つくのが好きなのは鮮明な感覚を得られるから。そして相手を傷つけるのはそうすれば自分に強い関心を持ってくれる、孤独を紛らわせられるから……だったり?

たぶん何度も他人に歩み寄ろうとはしてたんでしょうね。記憶の欠片見るとクラスメイトにもいろいろ聞いてたみたいですし。けどその度に自分が普通から外れてることを思い知らされて、だんだん嫌になって……最終的には自分を知ろうとしなくなってたとも言ってた。
澪でバディのニーナさんに量産型みたいに言われて珍しく怒ってたのも今なら良く分かります。
本当に自分みたいな人間で溢れてる世界ならこれほど悩む必要も無かったはずですから。

駒川詩さんは自分のことを壊れていると言ってましたが、そんなことは無いですよね。
感情はちゃんとあるし、好き嫌いもある。共感ができないわけでもない。
ただ、人と比べてそういったものがすごく乏しかった。それに育まれる機会にも恵まれなかった。

度合いの差こそあれ、駒川詩さんのような人は一定数います。
それを知ることが無かった。知る前に諦めてしまった。通り魔に遭って、バグった指向性を得てしまった。
つまり、痛みによって生きる実感を得るしかないと思い込んでしまったということ。それによって私は壊れていないと確認することしかできなくなってしまった。

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駒川詩さんに必要だったのは理解者や、共感できなくても排斥せずそばにいてくれる誰か。
それはつまりこの雫世界の仲間たちや、もっと言えば星崎愛央その人でした。
出会えて本当に良かったね。

でもお前が自作のニーナさん罵倒ボイス集聞いて喘いでた過去は消えないからな。
そういう自分も受け入れていこうな。

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ここ本当に悲しかった。
裏を返せば『自分は死んでいる』『自分は人間じゃない』と思いながら生活をしていたということで……。
孤独な彼女はそういう点で陽桜莉とは分かり合えるかもしれませんね。
いつかお互いのことを話すときが来ればいいな……。

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人間失格って思ってたんでしょうね……。
周りが当たり前にできることが自分にはどうしてもできないって、すごい孤独ですし劣等感も肥大化しますからね。
孤独の鉄塔、『感情麻痺』や『痛みこそすべて』とかいろいろ看板が設置されてますけど、デカいヒマワリ畑の絵が飾ってあるんですよね。
それに最深層への入り口に”うれしい”っていう看板があるんですよね。
私はこれが駒川詩さんの感情の答えなんじゃないかなと思います。
ココロトープの最深層が一面のヒマワリ畑と言う時点で、祖母の育てたヒマワリに強く強く感じるものがあったはずです。

駒川詩さん、本当にヒマワリ好きじゃなかったのかな。
どういう感情が『好き』ということになるのかわからなかっただけで、目が引かれた時点で彼女にとっては『好き』だったんじゃないかな。
デートでも「好きでも嫌いでもない」って言うことが良くあったし自分の感情がわからないんでしょうね。

それでも愛央との最後のイベントでヒマワリに向き合ってからは好きになってるんじゃないでしょうか。
駒川詩さんってめちゃくちゃ愛央のこと好きじゃないですか。愛央の手を握ったときの感情とヒマワリを見た時の感情が同じなら、そういうことなんでしょう。もう駒川詩さんはヒマワリを嫌いとは言わないはずです。
というか最後のイベントで愛央のことをヒマワリ畑みたいって言ってましたからね。もう告白しちゃいなよ~!(カス)

あと記憶が戻ったらまた暴れちゃうかも~とか言ってましたけど、愛央が困るようなことは絶対しないでしょうね。
運命の人と言っても過言じゃないので……。

詩のココロトープ、BGMもすごくいいですよね。『黄金律アンチノミー』。
田舎の情景でこれが流れ出すのかなり反則に近いと思います。
曲名はどちらの自分も受け入れた詩を表しているようで好きです。

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ほんまやぞ。大変なことになってたぞ。

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確かにアニメ本編では最終的にリフレクターの力を失ってましたね。
そこからまた灰が降り始めて……ってことなんでしょうね。

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だから『ちょっとした』じゃねぇーーーー!!!
自分の苦労を矮小化しようとする癖やめろ平原陽桜莉!!

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惜しい。

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どんな気持ちだったんでしょうね。
平凡だった自分が、特別なみんなと並んでなお特別だと言われて。
何かしないと、って気持ちが強くなったから駒川詩さんのココロトープに行こうという決断に繋がったんでしょうね。

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このカットいいよね……。

駒川詩さん、ヒロインとして登場するにあたってメンヘラ系・ヤンデレ系に振るんじゃなくて「この暖かさはなに……?これが……感情……?」タイプだったはさすがに予想できませんでした。
また違った魅力を開拓したキャラだなあと思います。

でもニーナさんがこの詩を見たら「ダレーーーーッ!!??」ってひっくり返るよ。

長くなりました

ちょっと想像以上に長くなってしまったので二つに分けてChapter8以降は次に回そうかと思います。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
良ければ次回もまたお付き合いくださるとうれしい限りです。
それでは!

▼後編はこちら

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