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今年も、石巻、三陸へ。

先週、東北へ。
福島浜通りへ通うようになって一年半。仙台を経由することはたまにあること。仙台駅をちゃんと降りたのは一年前の夏の後は実はあまりなかったような。

石巻は、2017のRAF【Reborn Art Festival】に行って以来、自分にとってひとつのきっかけになった場所ではあって、なんとなー特別な場所。その後も何度か、行ったけれど最近は少しご無沙汰していた。その、きっかけになったRAFが今年も、開催されるということで、行ってきた。ついでに、一緒に行く人が詳しい三陸、岩手にも。

朝は、仙台まで新幹線。レンタカーで石巻まで。

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石巻駅前。ここから始まる。

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なんとなく、芸術祭がまちなかにも見えてくる

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そうでなくても、まちをちゃんと歩いたのは、2017年以来だった。毎年少しは来ていたのだけれど、その様子や雰囲気はまた変わりつつあるなという印象もあり。


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旧観慶丸商店。好き。改めて解説を見つつみるとタイル張りが立派。
写真は撮れなかったのだけれど、展示としても実はここが、一番個人的には印象に残った。

そして、牡鹿半島。桃浦、荻浜へ。(この間、市街地から、運転したけれど、牡鹿半島が思っていたよりちゃんと山道で、途中で断念するなど。。)

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半島の、移転団地があるなーとか、ここも浸水した場所だな、とか、集落が張り付いている場所、残っている場所、と、道中眺めているのも、学びであったりした。集落が多いしその規模も、大小さまざま。牡鹿半島すごい。
前回も今回もゆっくりは回れていないのだけれどそれなりに状況がわかってかつこうして、それぞれの場所で何気ない風景にであえたことはよかった。

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芸術祭について、よいわるい、いろいろあるかもしれないけれど、私個人としては、市民権を得てこうした場所にも立ち寄れること、足を踏み入れられること、文化や風景に触れられること、その中でこうして何気ない風景が垣間見られることに感謝しているし、面白いと思っている。副次的であっても続くだけの経済の回転が生まれていればいいなと思いながら。


石巻から、一気に北上して、翌日は、晴天の中。
大槌町。

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大槌町を一回りして、釜石を通り過ぎて、

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小休止もしながら、

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大船渡の方へ。

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陸前高田くらいまで回って、仙台へ。あっという間の二日間。

最近は、めっきり福島、浜通り方面に行くことが多くって。復興といっても、福島はまだここから、まちが動き出し、課題が見えてくるときになっていく。9年、10年を迎えようとしてもまだこれから、息長く町が動いていくのだとずっと考えている。

その一方で、津波被災地である宮城岩手、三陸沿岸部に対しての関心は以前に比べれば優先順位が下がっていた。まだ、道半ばだけれど収まりつつあるのかな、と。

今回いって、改めて、三陸も、福島も、どちらもフェーズは違えどそれぞれにまだ道半ばの復興なのだ、比べることはできない、と感じた。
これまでの様子に比べればもちろん町の再建は進んでいるのはもちろんだと思う。ただ、どこもまだ、土木工事でさえ終わらない。住宅工事も、ところどころ行われている。あの頃生まれた子供も、もう小学生になっているころなのだ。時代もうつろい、生活も変わるのが当然のように思われる。まだまだ、外見としても町が変わりゆくし、あのころの復興、あの頃描かれた、十数年後の姿からは、また違った現実が作られていくのではないかと思う。
その一方で、きちんと紡がれていく日常もまたあって。
現実に現れてきた街の中、あの日からの延長線上に、まちも文化も、生活も続いてはいるのだと、お祭りや地域の集いが行われている様子を見て改めて思うのでした。

きっと、また、何度も何度も、あのときからの延長線がどのようにつながり紡がれそれぞれの場所をつくっているのか、あるいは本当に失ってしまうもの、失わせてしまったものは何なのか、少し遠くからではあるものの見ていたいと改めて、思ったのでした。



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