遊具上の移動および落下での怪我に対する保護に関する安全要件としてのスペースとエリアの決定について

おはようございます。本日も素敵な一年になりますように願っております。

以前の記事”遊具に関連するスペース(空間)・エリア(領域)について”の中で遊具の周囲に存在する空間や領域の定義を記述しました。今回は利用者である子どもを保護する観点から、空間や領域の安全に関する要件について簡単に触れたいと存じます。

BSI EN-1176-1: 2017（29頁）によれば

スペース（空間）とエリア（領域）の決定

本規格内の落下空間とインパクトエリア(衝突領域)の要件は、潜在的な落下の最初の衝撃時に利用者に何らかの保護を提供することを目的としています。これらのスペースおよびエリアは、遊具アイテムの周りで遊んでいる可能性のある他の利用者にも保護をもたらしますが、これらの要件は場所特有でありそうで、国家管理の対象となる可能性があるため、本規格に加えて考慮する必要があります。特に、著しく異なる年齢層の利用者を対象とする遊び構造や、学校でみられるような利用者の密集度の高い遊び場にある遊び構造の近接状態に関連した可能性のある危険(ハザード)に遊び場設計者の注意が向けられます。

着座状態で著しく動く動態遊具（例：スウィング(ブランコ)や特定の種類の揺動系遊具など）は、周囲で遊んでいる利用者が意図せず遊具に接触するのを防ぐように注意する必要があります。例えば、遊具を遊び場の周囲に配置することで、これは実現させることができます。