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落下・転倒を防ぐアイテム(バリア)の遊具上の安全要件について

おはようございます。本日も良い一日になりますことを願っております。

以前の記事”遊具上での落下・転倒を防ぐ構成アイテム”の中でハンドレール・ガードレール・バリアの定義について記述しました。今回子どもの落下・転倒による怪我を防止するアイテムの一つであるバリアに関する遊具上の安全要件をお伝えさせて頂きます。

BSI EN-1176-1: 2017(20・21頁)によれば

バリア(障壁)(barrier)

各遊び要素に必要な出入口を除き、バリア(障壁)でプラットフォーム(高床)を完全に囲うものとします。開口部を横切ってガードレールが設けられていない限り(下記図参照)、バリア(障壁)の明らかな開口部の幅は、任意の点で水平に測定した場合に、最大でも500mm以内でなければなりません(図10a参照)。それらの遊び要素の構造の一部として追加のバリアを有する階段やランプまたはブリッジ(橋)等の場合、バリア(障壁)における出口開口幅は、これらの(遊び)要素の幅を超えないものとします。

子どもたちが登ろうと試みる踏み段として使用する中間の水平又はほぼ水平のレールやバーを設けないものとします。バリア上部の設計は、子どもたちが立ったり座ったりすることを助長する形状である必要はなく、隙間を塞ぐ充填物もよじ登りを助長するものである必要はありません。

プラットフォーム表面とバリア下端との開口(隙間)、および開口部を塞いでいる要素同士の間の開口部は、プローブCが通過できないものとします。
容易にアクセス可能な遊具に関して、プラットフォームが遊んでいる(地)表面から600mm以上の高さにある場合は、バリア(障壁)を設けなければなりません(”遊具上からの子どもの落下に対する保護について”の記事内の図参照)。

容易にアクセス可能な遊具以外に関して、プラットフォームが遊んでいる(地)表面から2000mm以上の高さにある場合は、バリア(障壁)を設けなければなりません(”遊具上からの子どもの落下に対する保護について”の記事内の図参照)。

バリア(障壁)の上端までの高さは、プラットフォーム、階段またはランプの表面から測定して、700 mm以上でなければなりません。
急勾配の遊びの要素へアクセス(入退場)できる、容易にアクセス可能な遊具/遊具の部分のバリア(障壁)による開口部は、本欧州規格の”落下空間における怪我・傷害に対する保護”の要件に準拠するものとします。その他の全ての遊具に関しては、急勾配の遊びの要素へアクセス(入退場)できるガードレールを備えたバリア開口部は、1200 mm以下でなければなりません(下記図参照)。

任意の幅の狭い(遊びの)要素
少なくとも開口部と同じ幅の急勾配の遊びの要素
開口部よりも幅が広い急勾配の遊びの要素