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【UiPath 2019秋メジャーUpdate勉強会vol.2】プロセス管理系新ツール(Connect 使用レビュー )

昨日に続き2日目の勉強会内容。

RPAの導入効果を最大化させるための、プロセス発掘&管理ツールが今日のテーマ。

単なる個人の便利ツールではなく、組織全体で計画的かつ横断的に運用していくことが目的。

RPAを社内文化とするために役立つ、より経営層的視点で作られたツールだ。

新ツールの分類マップ

先月のUiPath Forward III イベントで説明のあったProcess GOLDの業務プロセス見える化ツールに続き、3つのツールを紹介。

1, Ui エクスプローラー・エンタープライズ

業務分析を科学的に行い、組織横断で同じ指標によるROI(投資対効果)の算出。
AIによる分析、ドキュメント作成、統計データ表示など。

データに基づく客観的な管理を軸とする。

2, Ui エクスプローラー・エキスパート

ユーザーと密接に連携し業務詳細を徹底分析。
スクリーンショットやステップバイステップの説明、注釈などを豊富に盛り込み、熟練ユーザーの知識を体系的に組織の知とすることが目的。

熟練ユーザーとプログラマーのコミュニケーションを完璧にする。

人間が主体となったプロセスの書類化&分析ツール

3, Ui コネクト・エンタープライズ

業務自動化のライフサイクルを全期間に渡り透過的に管理。

さっそくトライアルを使用してみました。

【使用レビュー】 Ui コネクト・エンタープライズ

名前がややこしいですが、今回使用したのはこちらの管理ツール。

今日試したのは、たくさんある機能の一番ベース部分。

ユーザーが自動化のアイディアを提案。
提案されたアイディアを定量評価し、横並びで管理。

削減効果・作成難易度をはじめとするKPI分析が可能。

スタートは、右側の『自動化アイディアを持っている』をクリック。

質問1/9,『自動化したいプロセスに、簡単な説明書きを。』
なるほど、アンケート形式で答えていく形のようだ。

質問2/9,『自動化プロセスに付ける名前を。』

質問3/9,『分類カテゴリーは?』

対象業務のカテゴリー分類をいくつかのステップで行う。
会社として、部門横断でのマッピングをするためですね。

質問4/9,『どれくらいルールベース(論理的に決まったフロー)か?』

ここらへんはプログラムの難易度、効果を決める重要な要素です。
バーを左右に動かして、5段階で回答する。

質問5/9,『インプットデータはどれくらいデジタル化されているか?』

これもプログラムの難易度を決める重要な点。紙からのインプットは工数も難易度も大幅に上がります。

質問6/9,『インプットデータはどれくらい構造化されているか?』

RPAが扱いやすい構造化データであれば難易度は下がり、ROIは上がります。

質問7/9,『現在のフローで、6ヶ月以内に変更になる見込みがあるか?』

いったん作り上げても、業務フローが短期間で変わってしまうとROIは下がるので、変更が起こらないフローが望まれる。

質問8/9,『当該プロセスを説明する書類はあるか?』

作業指示書、標準操作手順、インプット/アウトプット書類など。
RPAプログラムに必要な書類があれば、開発負荷も期間も軽くなる。

質問9/9,『プロセス責任者のeメールアドレスを記入』

組織横断でROIを比較、承認がされ次第メール通知。

開発者のアサインや進捗通知など、組織的に連携していくことが前提だ。

登録内容をもとに難易度×効果×安定性などを評価したRPAスコアー算出、
登録完了!

登録フロー(2つ)を一覧表示した画面。
プルダウンで承認ステータスや開発フェーズなどでソートが可能。

新ツールの感想

RPAの知識が無いビジネスユーザー×プログラマー×経営層。

それぞれの部門が一番優れている情報を持ち寄り、投資対効果を組織横断で管理していく発想がとても素晴らしい

それぞれの立場で知りたい情報の分析ができるインターフェースの作りも良いと思う。

ただし、これらのツールを正しく使いこなし、継続運用していくことはとても労力がかかる

経営層の意志や、COEの努力、各部門の協力などがあって初めて実現する運用体制だ。

これができた組織はRPAの効果を安定的かつ最大限に受けることができる

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