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【能登半島地震】私たちに今できること~リアリティメタバース編

多くの人が年末年始の長期休暇中で、いわゆる「お正月気分」だったところに大惨事のニュース。駆け付けるのは災害用の交通網を邪魔する恐れがあるし、支援物資も受け付けてないことから義援金ぐらいしか、今、私達にできることはないかもしれない(あちこちのメディアで義援金募集を始めているが、手数料がゼロに近いところを選ぶことをオススメします)。

SNSを含め、上記のニュース記事のように年明けから衝撃的な画像と映像で溢れ返っている。これを見て、今回の災害の実態を知り、「いつ、自分も被災するかわからない」という心構えを持つのに非常に役立つと思う。その一方で、私どもはリアリティメタバース【どこでもドア】を開発運営している。視野角(画角)たった45度程度の切り取られた画面を見るだけでも「ひどい災害だ!万が一にも自分が被災した時のために、よく知っておこう」と思うのだから、これを「空間丸ごと」360度で、まるで自分がその場にいるかのような体験をVRゴーグルを被るだけでできるなら、これは今までにない新しい防災教育として価値があるのではないかと思う。

何度も言うが、ここで一番大事なことはリアリティ。つまり、実際に自分がその場にいるような感覚を自然に持てるかどうかだ。【どこでもドア】では360度カメラで撮影した映像が、カメラ位置に自分がいるかのような体験ができる。世界各地の旅行映像でできたワールドでお試しいただけばすぐに分かる(無料のワールドがたくさんあるので、ゴーグルを3~4000円でレンタルしてどうぞ)。

Quest2を被ってできる様々な体験

災害現場は想像を絶する悲惨な状態に日に日になってしまうことが想定される。安易に足を運ぶことが逆に迷惑になることも多々ある。そのため、撮影は有志の方が、慎重に慎重を重ねて行なっている。北陸での移動には交通機関は使わず、徒歩のみで数日掛けて行なう。途中、撮影どころではない緊急事態に遭遇した際には、救助を優先することも当然だ。結果として、問題なくリアリティを伝えられる場所に辿り着けなければそれはそれで終了だ。

【どこでもドア】はリアリティ。実際に今、世界に存在していることを「空間丸ごと」保存して、メタバースワールドとして提供することができる。始まったばかりのサービスなので、過去が無い。私自身の被災した、東日本大震災当時のワールドは存在しない。あの災害を、まるで地震が被災したかのような体験を提供することは、多くの人の役に立つと思う。
これは残念ながら、CGでは足りない。「へぇ~すごいね!実写みたい!」とはなるだろうけど、背筋が凍るような緊迫感や危機感、臨場感や没入感、それはリアリティメタバースでしか叶えられないことだ。これを社会的な一つの役割だと思って、できる限り、世界の今をワールドにしておくことも必要だと感じた2024年の年初。

#みんなの防災ガイド



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