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HMDが普通の道具になった時

先日書いた、下記noteの続編です。

私は、会社も個人もHMDメーカーとは何の関係もなく、ただひたすらに、このような世界線が来ることを願っているだけなので、そういう前提でサラッとお読みください。m(_ _)m
(仕事として間接的には普及したら、その恩恵を受ける可能性はある)

(想像上の不動産屋店頭の様子)

よく例に挙げる一つは、この不動産屋さんの店頭イメージです。賃貸にせよ分譲にせよ、一戸建てにせよマンションにせよ、住まいというのは誰にでも必要で、買ったり借りたりする機会が誰でもあると思います。私は賃貸派なので引っ越しも良くするので、いわゆる「内見」って作業がホントに効率悪くて昭和だな~と感じます。この「内見」には3種類の不満がいつまでも残っています。

お客さんの不満

まずは、私を含めたお客さんの立場で考えます。少なくとも数年間は住むことを考えると、当然ながら選ぶことには慎重になりますが、店頭で出てくる情報は「紙の図面」ですよね。最低限の情報(駅から徒歩何分で、築何年で、家賃がいくらで、間取りがどうで、敷金礼金がいくらで)だけで、後は想像してください、的なヤツです。もちろん、業者さんが説明を補足しますが、大半は書いてあることを何となくなぞってるだけだったりします。この情報だけで決めることは当然できないから、「内見」に行きましょう、となるわけです。ところが、物件自体はまだ契約も何もしていない他人の持ち物なので、簡単には入れません。不動産屋さんの方と一緒にクルマで行って、業者さんがオーナーさんからお借りした鍵で入って、中をグルグルっと見てみます。家具は当然何も無いので、そこは想像です。。これを数件やった上で、「どうしますか?」と言われて、「あれだけで決められるかい!」と思いつつも、「あと4~5件見たいです」と言うのもなかなか言いづらかったりして、他の業者さんへ行ってみたりとか。よくある光景ですよね。現実問題として、好きなように自由にチェックして、自由に選ぶってことができないんですよね。

業者さんの不満

一方で販売する側の業者さんとしては、図面だけで決めてもらえることはほとんど無いことはわかっていて、どうしても「内見」しないと決めてもらえません。めんどくさいのですが、希望された物件を全て同行して、見てもらって、セールストークを添えて、決めてもらうのが仕事です。お客さんが面倒だと思う以上に、販売する業者さんも面倒なんです。図面で決めてくれないかな、と思っちゃうでしょう。
じゃぁ、あの図面をもっとわかりやすくしたらいいじゃんと思いがちですが、不動産仲介・不動産販売って公平なことが非常に厳しく決められていて、つまり、業者間の差別化ができない構造になってます。同じ物件を取り扱う業者が数社いて、それぞれが独自の販売ツールを使う、のではなく、全く同じ図面を見せているだけ、という、現在においてはかなり特殊(だと私には見える)な業界です。
また、販売に際しては、元付けと客付けという2つの立場があり、それぞれが見事に他社と同じことだけしているという特殊な業界です。営業マンはそれでいて、厳しいノルマを課されていて、、、「正直不動産」なんかも興味がある方は是非参考に。

オーナーさんの不満

そして最後に、物件のオーナーさんも、ここまでに書いてきた現在の販売体制って面倒で仕方がないわけです。そもそも、大事な物件を売ってもらうにあたって、知らない人を家に入れないとならないのがとてもコストになります。不動産屋さんからいつ内見希望が入るかわからないので、予定も入れられないし、キャンセルされることもあるでしょうし、そのつど、部屋の掃除もしないとならないし、長期化すればするほど売れるかどうか不安が増していきます。何百、何千とある物件の中から自分の物件をホントに売ってもらえるのか、不安だけが日々、増えていくそうです。とりあえず、内見が無ければ売れるまでは普段通りの生活を自由にできるので、内見ってホントに厄介な存在です。でも、不可欠なんですね。

そこでVR・メタバースが活躍します。これまでも書いてきた通り、HMDが当たり前の道具として生活に馴染むのはまだ先だと思いますので、当面は今回書いたような、業界として変えないとダメだろって課題が顕在化しているところで活用していただきたいと思います。つまり、物件をスマホで販売業者(正確には元付け業者)が撮影して、#3DGS で簡単にVR内見ができるようになります。業者さんは店頭にHMD数台(1台でもOK)とモニターを用意するだけ。お客さんは気になった物件を遠慮することなく、片っ端から、VRで内見しちゃえばOKです。VRに慣れている私からすると、現地に内見に行く必要はなくなると思います。まぁ、中には「実際にこの目で見ないとね」って方もまだいるでしょうから、最後に絞った上で見ることはあるかもしれません(これは実写VRにみんなが慣れてきたら無くなるでしょう)。

(更には住宅だけでなく店舗なども内見なしで)

上に書いたような3者の不満は、VR・メタバースの技術で完全に解消されます。今までは、そこで提供される「VR内見」とやらが「実は画像をつなぎ合わせただけ」なので、「自由に歩き回る」体験が不可能でした。皆さんがご存知のGoogleストリートビューみたいなヤツですね。ところが、テクノロジーの進化によって、上にも書いたように、スマホで撮影した動画から、簡単にVRメタバースを生成して、その中を自由に歩き回れるようになりました。(生成AIの新しい活躍とも言えるし、VR・メタバースの(待ちに待った)実用的な活用とも言えます)

HMDが誰でも1台持ってる状況であれば、それこそ店頭にも行かずに、自宅などから自由に内見できちゃうのですが、普及を待つ間に、まずは業界として僅かな投資で実現できる、この革新に着手してもらいたいなと思ってます。ご興味のある方は資料も説明動画も公開しています。


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