バッハ：イタリア協奏曲（独語：Italienisches Konzert）BWV 971
「イタリア協奏曲」は、通常、3つの楽章から構成されています。第1楽章は非常に速いテンポで、明るく賑やかなメロディが特徴的です。第2楽章は緩やかなアンダンテで、美しい旋律が描かれています。最後の第3楽章は、軽快なアレグロで、華やかなリズムや鮮やかな装飾音が印象的です。
この作品は、バッハの鍵盤楽器の技巧や表現力を余すところなく発揮しており、実演や録音でも人気があります。特にピアノやチェンバロで演奏されることが一般的ですが、他の楽器にも編曲されることもあります。バッハの鍵盤楽器の作品の中でも、この「イタリア協奏曲」は非常に知名度が高く、数多くの演奏者によって幅広く愛されています。
The Italian Concerto, BWV 971, originally titled Concerto nach Italiænischen Gusto (Concerto in the Italian taste), is a three-movement concerto for two-manual harpsichord solo composed by Johann Sebastian Bach and published in 1735 as the first half of Clavier-Übung II (the second half being the French Overture). The Italian Concerto has become popular among Bach's keyboard works, and has been widely recorded both on the harpsichord and the piano.
00:00 I. Allegro
04:06 II. Andante
09:44 III. Presto
演奏者 Robert Hill (harpsichord, fortepiano, clavichord, lute-harpsichord, piano)
公開者情報 Robert Hill, 2005.
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
『イタリア協奏曲』（独語：Italienisches Konzert）BWV 971はバッハ作曲のチェンバロ独奏のための全3楽章の協奏曲である。「イタリア風協奏曲」とも。
概要
原題は『イタリア趣味によるコンチェルト（独語：Concerto nach Italienischem Gusto）』。『フランス風序曲』BWV 831とともに、『クラヴィーア練習曲集第2巻』として1735年に出版された。この曲集では、18世紀のイタリアとフランスの代表的な器楽ジャンルが対比付けられているだけでなく、ヘ調とロ調という遠隔調、そして後の増四度近親という対比が施されている。
構成
曲の構成は次のようになっている。
1. （本来テンポの指定はないが、多くの版ではアレグロと補足されている）、ヘ長調
2. アンダンテ、ニ短調
3. プレスト、ヘ長調
曲中には「フォルテ（強奏）」と「ピアノ（弱奏）」の指示があり、これは2段鍵盤のチェンバロを用いて協奏曲における楽器群の対比表現を模倣するものである。
この曲はバッハが存命時にも人気があり、バッハの作った曲を「誇張や過度の技法」「自然に反し、くどくどしく理解し難い」と批判したヨハン・アドルフ・シャイベでさえも、この曲に対しては「単一の楽器で演奏する協奏曲の最大、最高の曲である」と賛辞を送ったほどであった。
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