ベートーヴェン:ピアノソナタ第7番 ニ長調 作品10-3

Ludwig van Beethoven's Piano Sonata No. 7 in D major, Op. 10, No. 3, was dedicated to the Countess Anne Margarete von Browne, and written in 1798. This makes it contemporary with his three Op. 9 string trios, his three Op. 12 violin sonatas, and the violin and orchestra romance that became his Op. 50 when later published. The year also saw the premiere of a revised version of his second piano concerto, whose original form had been written and heard in 1795.

00:00 I. Presto
05:12 II. Largo e mesto
15:47 III. Menuetto: Allegro - Trio
18:45 IV. Rondo: Allegro

演奏者 Peter Bradley-Fulgoni (piano) http://www.peterbradley-fulgoni.com/page2.htm
公開者情報 Peter Bradley-Fulgoni
著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivs 4.0
備考 year of recording: 1985

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ピアノソナタ第7番 ニ長調 作品10-3は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲したピアノソナタ。

概要
作品10としてまとめられた3曲のピアノソナタのうちの第3曲である。正確な作曲年代はわかっていないものの、3曲とも1795年もしくは1796年から1798年の夏までの期間で作曲されたとされる。1798年にウィーンのエーダー社から出版され、ブロウネ伯爵夫人アンナ・マルガレーテに献呈された。この際、楽譜の表紙には「クラヴサンまたはピアノフォルテのための3つのソナタ」と印字された。これは楽譜の売れ行きを案じた出版社による措置と思われ、作曲者自身は当時既にこの2つの楽器が全く異なるものであると考えていたようである。

作品10の他の2曲(第5番、第6番)が3楽章制を採り小規模であるのに対して、本作は4つの楽章を擁する大規模な音楽となっている。第7番はその3作品の中でも特に優れていると看做されることが多い。ベートーヴェンの弟子であった作曲家のカール・チェルニーは、このソナタを「壮大にして重要な」作品であると評した。とりわけ作曲者がアントン・シンドラーに「悲しんでいる人の心の状態を、さまざまな光と影のニュアンスにおいて描こうとした」と語ったとされる第2楽章は、それまでのベートーヴェンの音楽にはない深刻さを湛えている。この寂寞たる悲劇性を忍び寄る難聴の影と関連付ける意見もある。

演奏時間
約22分半-23分。

楽曲構成
第1楽章
Presto 2/2拍子 ニ長調
ソナタ形式。力を秘めた第1主題がスタッカートのユニゾンで提示されて曲の幕を開ける。この冒頭の4音は楽章全体にわたって使用され、全体を統一するモチーフの役割を果たす。直後には譜例1と対照的なレガートの音型が配されるが、これも4音のモチーフが積み重なって形作られたものである。

第2楽章
Largo e mesto 6/8拍子 ニ短調
ソナタ形式。この「mesto」(悲しげに)と指示された、心を掴む悲劇的な楽章は、音楽史にランドマークを打ち立てたといえる。ベートーヴェンがこの曲を最後にラルゴ楽章を一生ピアノソナタに用いなかったことを受け、パウル・ベッカーは、「ラルゴは最もよい精分を搾取されて、結局ベートーヴェンにより棄てられた」と述べている。重い五重和音が引きずるように歩を進める中で、第1主題の旋律が空虚に揺れる。そういえば後年書かれたピアノソナタ第12番の第3楽章(アンダンテの葬送行進曲)も、重層的な和音が特徴であった。

フォルテッシモの高揚に導かれて現れる印象的な高音部の32分音符の音型は、後年の円熟期における作曲者の書法を予感させる深みに到達している。32分音符の下降音型が第1主題へと接続されて再現部となる。第1主題は短くまとめられ、第2主題も続いて再現される。コーダでは低音で第1主題が奏でられる上で6連符のアルペッジョが鳴り響くが、音量の増大と共に64分音符へと音価を減らして頂点に至る。32分音符の音型と第1主題が順に回想されて、失われたものがどうあがいても取り戻せないとついに悟るように、悲嘆の歩も静かに止まる。

第3楽章
Menuetto, Allegro 3/4拍子 ニ長調
「ソミ」ではじまる典型的な癒し系の主題が歌い始められる。第2楽章で塗り潰され時間が止まった悲壮の闇に、ふと新たな光が差し込んできた感動的な瞬間である。

第4楽章
Rondo, Allegro 4/4拍子 ニ長調
ロンド形式。何かを問うような印象的な主題に始まる。ベートーヴェンはこの動機を用いて憂鬱さを表現したのだとシンドラーが伝えている。壮大なテーマがあるのではなく、上昇する3音符の小さく単純なモチーフが楽章全体を構成している。ベートーヴェンはこのように小さな素材を曲全体に即興的に散らすことをしばしば行ったと、弟子ツェルニーは証言した。

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