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シューマン部屋

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2022年11月の記事一覧

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シューマン:子供の情景 トロイメライ,Op.15-7

In this video, we'll be performing the Schumann Kinderszenen, Op. 15-7, Träumerei by Johannes Brahms. This beautiful piece was written for young children, and is a great way to get into Schumann's work. If you're interested in Schumann's music, or just want to experience a beautiful piece of music written for children, then this video is for you! We'll perform the Schumann Kinderszenen, Op. 15-7, Träumerei in a performance that will be sure to touch your heart. 演奏者ページ Peter Bradley-Fulgoni (piano) 公開者情報 Robert Schumann Piano Works Delphian Records/Peter Bradley-Fulgoni 著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivs 備考 Recorded 2002. Review 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 『子供の情景』(こどものじょうけい、ドイツ語: Kinderszenen)作品15は、ロベルト・シューマンが作曲したピアノ曲の代表作のひとつ。特に第7曲『トロイメライ』は名高い。 概要 シューマン(1839年) 作曲は1838年に着手され、曲の大部分は1838年2月から3月にかけて作られ、全曲の完成は4月まで要した。(ただし一部は前年の1837年から作られている)。同年の3月19日(17日もしくは18日とも)にクララへ宛てた手紙の中で、「時々あなたは子供に思えます」という言葉の余韻の中で作曲に至ったという。そしてシューマンは30曲ほど作った小品の中から、12曲を選び出して『子供の情景』と名付けたという。シューマンの日記によると「トロイメライ」が2月24日に、「十分に幸せ」が3月11日にそれぞれ作曲されている。なお13番目に作られた曲がどれなのかは不明である。 出版は1839年2月にライプツィヒのブライトコプフ・ウント・ヘルテル社より。シューマンは作品の完成後にブライトコプフ社に楽譜を送付して出版を望んだが、理由は不明だが大きく遅れてしまい、催促の末に翌年の2月になって初版が出版された。 この曲はフランツ・リストを感動させた。彼は「この曲のおかげで私は生涯最大の喜びを味わうことができた」とシューマンへの手紙に書き、週に2、3回は娘のために弾いていると明かしている。「この曲は娘を夢中にさせますし、またそれ以上に私もこの曲に夢中なのです。というわけで私は、しばしば第1曲を20回も弾かされて、ちっとも先に進みません。」 シューマンは後に、『子供のためのアルバム』作品68や『子供のための3つのピアノソナタ』作品118などの子供の学習用のピアノ曲を作曲している。しかし作曲者本人の語るところによると、『子供の情景』はそれらの作品とは異なる「子供心を描いた、大人のための作品」である。 曲の構成 第7曲 トロイメライ(夢) (Träumerei) ヘ長調、4分の4拍子。 作曲者のピアノ曲の中で最も有名なもののひとつ。各種楽器用に編曲も幅広い。中声部に複雑な和声進行をすることで幻想的な音響を形成するのは作者の常であるが、曲想と一致していて最も効果をあげた作品。4小節の旋律が上昇・下降するが、これは8回繰り返される。 その他 二次創作として、イタリアの現代作曲家ダヴィデ・アンツァーギ(Davide Anzaghi,1936- )がシューマン没後150年を記念して、ピアノ独奏のための『シューマン組曲』を2006年に完成した。作品の素材は全てこの子供の情景からとられた。 メトロノームの表示は初版の第2刷から付けられたが、数値はクララが校訂した版では変更されており、後に作曲者の指定した数値に戻されている。 フランツ・リストはこの作品に大きな関心を持っており、ウィーンの出版社ハスリンガー社から初版を送られた時には、作曲者に宛てた返礼を送っている(1839年6月)。 「子供の情景」を使用した作品 第1曲 見知らぬ国と人々について 岡山から出雲市を結ぶ特急「やくも」の車内では、オルゴール調にアレンジされた『第1曲 見知らぬ国と人々について』が車内チャイムとして流れる。 濱口竜介の映画「偶然と想像」でメインテーマとして流れる。 第7曲 トロイメライ(夢) ウルトラQ dark fantasy - 第23話「右365度の世界 ~ALICE in the 365 degree world~」にて、BGMとしてオルゴール用にアレンジしたものと室内楽用にアレンジしたものが使用されている。 転校生 - オープニングとエンディングのモノクロシーンでオーケストラ用に編曲されたものが使用されている(編曲:八田耕治、演奏:朝比奈隆指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団)。 ヤスミン・アフマド『ムクシン』(英語版) 音楽ファンタジー・ゆめ - 第1期 #44 編曲:葵新吾 ジュエルペット サンシャイン - 第30話「ルビーが花音でイェイッ!(後編)」で前回、ルビーと魂が入れ替わった花音が御影を前に元の姿に戻れたときのシーン。 スーパーカブ(アニメ) - 第5話終末部で使用。 #シューマン,#トロイメライ,#ピアノ,#schumann

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シューマン:マンフレッド序曲, Op.115

In this video, we'll be taking a look at the Manfred, or Schumann, Op. 115, a dearly loved composer, who died very young. We'll be exploring the work, discussing its composition and some of the ways in which it has been interpreted. We'll also feature a performance of the piece by Royal Scottish National Orchestra, conducted by Andris Nelsons. 演奏者ページ DuPage Symphony Orchestra (orchestra) Barbara Schubert (conductor) 公開者情報 DuPage, IL: DuPage Symphony Orchestra 著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial 3.0 備考 Performed 11 May 2013. From archive.org 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 『マンフレッド』(Manfred)作品115は、ロベルト・シューマンが作曲した独唱・合唱とオーケストラのための劇音楽である。バイロンの詩劇『マンフレッド』の上演のために書き下ろしたもので、序曲と15の場面の音楽からなる。 初演 1852年6月13日、ヴァイマルにおいてフランツ・リストの指揮により全曲初演された。 編成 序曲の編成に基づく。基本的な編成は以下の通りである。 フルート2、オーボエ2、B♭管クラリネット2、ファゴット2、ナチュラル・ホルン(バルブのない昔のホルン)2、ヴェンティル・ホルン(現在のホルン)2、トランペット3、トロンボーン3、ティンパニ一対、弦楽五部。 金管がやや多めの編成となっており、音響は充実している。序曲におけるトランペットの扱い方はシューマンの従来の管弦楽法と比較して進化が認められる。この他に、イングリッシュ・ホルン、シンバルなどが加わる。 作品の内容 序曲と15の音楽から成り立っている。 序曲 単独でも頻繁に演奏されている。変ホ短調、4分の4拍子。ソナタ形式。冒頭1小節の激しい和音打撃に続き、緩やかな序奏が始まる。オーボエの悲痛な旋律に次第に厚みを増して盛り上がると、トランペットの信号とともにアレグロに突入し、3連符とシンコペーションが特徴的な第1主題が弦楽器に提示される。続いて嬰ヘ短調で第2主題群が始まる。弦楽器の流れるような旋律と、熱情的に上行する旋律。展開部は第2主題動機と第1主題の付点リズム動機が組み合わせられて進んでゆき、ほぼ形通りの再現が行われたあと、第2主題が切れ切れに奏される上で3本のトランペットが和声的な暗い旋律を静かに吹き鳴らす。この部分は印象的である。そして再びテンポを落とし、オーボエの悲痛な旋律が回帰し、ひっそりと曲を閉じる。 第1幕 第1場 精霊の歌 男女の複数のソリストが順番に歌う。最後は重唱となる。マンフレッドの呼び出しに応じる精霊達。 「おお神よ……」 美女の姿で現れた精霊に語りかけるマンフレッド。台詞の背景音楽。 精霊の呪文 倒れ伏したマンフレッドに向かって男声ソリストが歌いかける。重く暗い。オペラ・アリア風。 第2場 ユングフラウ山中のマンフレッド イングリッシュ・ホルンの牧歌的な旋律。台詞の伴奏音楽。 第2幕 前奏曲 牧歌的な流れるような旋律。 第2場 アルプス山中の瀑布のそば 明るく軽やかな音楽。台詞の伴奏音楽。 第4場 アリマニーズの館 精霊達の賛歌。ニ短調の行進曲。ここでシンバル加わる。 ネメシスとの対話 暗く重い旋律。台詞の伴奏音楽。 ネメシスの呪文 アスターティの亡霊が登場する。台詞の伴奏音楽。 アスターティとの対話 マンフレッドは心情を吐露する。甘美な旋律。台詞の伴奏音楽。 第3幕 前奏曲 第2幕第4場を彷彿とさせる壮麗な行進曲。 第1場 マンフレッドの独白 穏やかな曲調。台詞の伴奏音楽。 第4場 マンフレッドの独白 夜空を眺めている。穏やかな曲調。 死の精霊との対決 激しい響き。台詞の伴奏音楽。 レクイエム・エテルナム・ドナ・エイス マンフレッド最期の時。合唱によるレクイエム。台詞の伴奏。 特徴 前述のように管弦楽法においてはトランペットの優れた用法を見せている。また、台詞の内容や場面によく合った音楽が書かれている。最終場面において歌われる美しいレクイエムは、彼のミサ曲ハ短調を彷彿とさせつつもさらに一歩洗練された響きを持ち、フォーレを先取りしているとの評価もある。 録音 序曲に関しては録音が多数存在するため紹介を省く。全曲盤に関しては、下記のものが有名である。 カール・シューリヒト指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団、シュトゥットガルト放送合唱団ほか(Urania URN 22.221) #schumann,#マンフレッド序曲,#シューマン,#op115