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正宗十哲展@ふくやま美術館、行きました

 中国地方出身なので当たり前すぎて説明忘れがちですが、福山(ふくやま)は中国地方の瀬戸内海に面した真ん中にある広島県の、東側にある地方都市です。雑に言えば備後。
 広島市内に用事があったので、その帰りに新幹線を途中下車して、駅からすぐの公園内にあるふくやま美術館の「正宗十哲」展に行ってきました。割と寒い雨の平日、それでもぽつぽつとお客さんが来ていました。
 最近大都会の美術館にばかり行っていたので、観覧料千円、高校生(甥を連れて行った)無料というお値段に感涙。お陰様で音声ガイドも借りられました。

 音声ガイドの素敵さを語る前に、新幹線の途中下車について新しく知ったので覚え書き。
 乗車券は途中下車有効(営業キロ100キロ以上)だけど、特急券は途中下車無効なので、新幹線の途中下車では、乗車券を通しで買っても、特急券は分けて買うべし。なので割引切符には注意が必要です!

 さて、正宗十哲のなんたるかを調べもせずに、太鼓鐘貞宗がいるしふくやまの美術館はいつも駅から見えるけど行ったことないから行くか~ぐらいの気合で行った自分ですが、悲鳴を上げるほど有名どころ刀工満載、国宝満載、あまり人目に触れない個人蔵ざくざく、で感動に打ち震えることになりました。
 

案内パンフが4種類もあって充実!

 まず、案内パンフレットが驚きの4種類。
 汎用的な刀剣の用語解説、音声ガイドのマップ、目録、そしてなぜかガイドマップ。
 目録が面白いんですよ。刃長、はまだ一般的かもですが、伝来が書いてある! 戦国武将から大名家を行き来した様子がわかって(輿入れのプレゼントとかイベントの引き出物とかで)、正直これ見てるだけでも楽しい。
 そしてガイドマップ。その名も「正宗十哲展すごろくガイド!」。実物は公式Xで垣間見ていただくとして、刀工の代表作の押形(イラスト)に解説を備後弁で書き込んである逸品で、これと音声ガイドを合わせて鑑賞するとあら不思議、刀の見所が実物と照らし合わせながら理解できるというすばらしさ。おかげで今までわからないな~と思っていた刃文、実は別の場所(化粧研ぎの所)を見ていたのが判明。展示の距離が近いのも相まって、だいぶ「見える」ようになりました。いや~、新しいことを習うのは楽しいですね。お陰様で初めて! 長谷部国重の皆焼(ひたつら)が見えた! 嬉しい。砂流しも初めて見えた!
 どなたが作成されたのかわからないですが、音声ガイドも刃文を音楽に例えたり、前に見た作品と比較したりすることで素人にもわかりやすいようにと心を砕いてくださって、ほんとありがとうございます……。
 
 話は戻って正宗十哲のメンバー、長谷部国重や江、兼光に長義に左文字と私でも知っている(ゲームに出てるから)刀工がわんさかで、なんというか凄かった(語彙力を失う)です。正宗の先駆者のコーナーで国綱を見たときに、展示のレベルの高さに気が付くべきだった。ありがとうございます、小松安弘さん(コレクションした人)。
 これだけでもテンションが天元突破しそうなのに加えて、音声ガイドの品の良い佐藤さんボイス&充実の内容と文章の美しさ。きっと原稿を書いた人が丁寧に監修してくださったんでしょう。


皆焼の撮影に成功(長谷部国重脇差)

 撮影可能な作品も沢山あって、個人蔵でもOKとかほんとお心の広さに感謝です。どなたか存じませんがありがとうございます。

むさしの掛け紙のカープ圧

 江雪左文字(ゲーム版)の銅像の除幕式が3/2で、私が行ったときにも他のお客さん(だいぶ年配の女性2人)がそれについて言及されててふふってなりました。和睦のシンボルになりますかね。
 帰りに駅で阿藻珍味の尾道ラーメンと練り物を山盛り買って、新幹線でむさしのおむすびを食べながら帰りました。


広島駅で買ったお土産たち

 広島駅では、藤い屋と高木と梅坪のお菓子。あと鳳梨饅頭に田総(たぶさ)羊羹。お好み焼きを食べる時間が無くて残念でした。


川通り餅も押さえなくては

大好きなお茶を買う資金にさせていただきます