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漫画「にこたま」

あらすじ:
いい年齢(トシ)だけど大人じゃなくて、仲良しだけど踏み切れなくて……私たち29歳で最後の思春期迎えます。交際9年・同棲5年の浅尾温子(あっちゃん)と岩城晃平(コーヘー)。仕事、結婚、子作り、アレコレ……三十路直前に訪れた最後の思春期、ゆらぐゆらめく第三次性徴白書!


読みました。ネタバレします。

最近旦那が私のオススメ漫画を読んでくれるようになったので、紙で購入して旦那と共有するのがマイブームです。

「にこたま」は、以前から(年単位で)読みたいと思いつつ手を出せてなかった漫画です。ようやく読みました。

むるたん(くまのぬいぐるみ)との会話とか、高野さんの弓を打ちながらの告白とか、妄想表現がめっちゃ好きでした。
反抗期のむるたん、無重力化するリビング、飛んでくる言葉のブーメラン。

まず、あっちゃん。晃平の「俺、子供できた」の告白に対して、以前に晃平が旅行帰りにうんこ漏らしたことを引き合いに出して「そんな人間が子供なんておこがましいんだよ!うんちトレーニングから出直してきな!」って怒るやつ、かわいすぎませんか。
パンチとキックの後にへたり込んで、「痛い」「複雑骨折した」って泣くやつですね。
辛い事実に直面した時には、これくらいウィットに富んだ表現力と優しさと冷静さをもって向き合いたいものです。

そして晃平ですね。
あまり考えないで発言しちゃう感じ、好きですね。おたおたしてるのもかわいいです。
軽率でも優柔不断でも、根が誠実で正直であることが伝わってくる、キャラクター描写がすごいなぁと思って読んでました。

あっちゃんが部屋を出ていってしまった後の、晃平の「あっちゃんの笑った顔が見たい」のモノローグで泣きました。
晃平は、とにかくあっちゃんへの想いが美しくて、別れの切り出し方もタイミングもとても素敵で、こんなふうに思われたいし思っていたいなぁと。

なんか、金銭的な不安が大きくて、子供が欲しいって思えなかったりするのですが、もし私の身体が子供を作れる構造になっているのだとすれば、作った方が良いのかもしれない、などと思いました。
産婦人科に行ってみようかしらん。

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