ただの大学生がマルシェでおすしやさんするまで
2023年12月17日、京都のとあるカフェで小さなマルシェが開催されました。
その名も「大学生おでんマルシェ」。
いろんな大学生が、普段やりたいと思っていたけどやれていなかったことを実現できちゃうマルシェ。
私もそのうちの一人の大学生にすぎなかったけど、何にも肩書きがない私がマルシェでブースを出店しちゃうまでのストーリーをご覧ください。
【簡単な自己紹介】
名前:ひなた
所属:京都の大学3回生
趣味:おすし
【第0章 もやもや期】
10か月前、私は壁にぶち当たっていた。
えっ、もうみんな大人になる準備できてるのって。
今まで一緒に大学の授業あくびしながら受けてた友達は、
急に就活しなきゃしか口にしなくなって、
「就活に役立ちそう」を基準に動き出して、
社会人になることを超自然に受け入れていた。ように見えた。
私は、ちょっとのあまのじゃく精神と、
大学で何にもやりきった!って言えるものがない気がして、
もやもやもやもやしていた。
わたしって何がしたいんだろう。
そんなとき、全く知らないコミュニティに足を踏み入れてみようって思った。
なんか新しい価値観を知れる気がして。
インスタのなぜかおすすめに出てきた「まちたびメディア」が目に留まった。
【第1章 わくわくの始まり】
インスタのDMでなんか説明会を受けた。
全くよく分からなかったけど
なんかおもしろそうって思った。
「まちを楽しむ」「まちで自分を表現する」「好きを全力で」
みたいな言葉が、なんか求めてる世界観と近い気がして
嬉しくなった。
実際に会って話しても
その世界はもっとあたたかくて、わくわくどきどきがいっぱいあって
なんだか泣きそうになったのを覚えてる。
なんでもしていいんだよって言われてる気がして。
今まで自由にやってるふりして、誰かに求められてるかとか誰かに嫌われないかとかそんなことばかり気にしてたのかなって思う。
【岡山スタディツアー】
なんとなく楽しそうで参加した岡山スタディツアー。
ずっと尋常じゃないおすし好きって気持ちはあったから、
その気持ちだけ大切に持って、あとは何も考えず参加した。
企画は岡山のまちでその地に居る人とおすしトークをして、
最後にトークをまとめたばらずしをプレゼントするっていう企画。
とにかく、その地の老舗のおすしやさんとか、駅に居たおばあちゃんとか、
陶器屋さんとかで、おすしトークした。
なんでおすし好きなの、おすしの何が好き、ここら辺の人はこんな味を好む
みたいな
話してると、自然と家族の話になったり、その土地の話になったり、
おすしって家庭とか地域の歴史に深くつながってるなと感じて、もっとおすしが好きになった。
なにより、おすしの話をしてるときが楽しかった。
全く初めて会う人のことを知れて、一緒に笑い合って、それだけでもう何もいらなかった。
はい、急速におすし愛と、地域とそこに住む人をもっと知りたいという気持ちが高まっていきました。
【何にも経験ないけど、それでも】
こんな幸せな時間、もっとあればいいのに。
単純にそんな思いから、今までおすしは趣味でしかなかったけど、
おすしで幸せ空間をつくっていきたいと思うようになった。
かといって、おすしやさんでバイトしたこともないし、食関係の大学に通ってるわけでもないし、専門知識は何にもない。
結局遊びで終わるかな。
そう思ってたけど、みんなに会ってそんなことを話すと、
とりあえず、今やってみたいこと、やってみちゃおって背中押された。
いいじゃんいいじゃんって言ってくれた。
超勇気出た。(単純)
自分がしたいと思っていることをみんなに伝えていくうちに、
みんなもやりたいことを実現したいけどできていない悩みがあったり、
なんかもやもやしてることが分かると同時に、
理想ではそれぞれのわくわく空間が広がっていることが分かって、
みんな仲間だって思った。
そう思った瞬間、
自分は本当にこれしたいのかな、何がしたいのかな
から
自分これできるかも、これ楽しそう、やってみたい
と思えるようになった。
失敗したって、みんなにまた相談すればいいや
行動してみないことには、頭の中のものができることなのか分かんない。
行動してみないことには、失敗かどうかも分かんない。
ここで今やれることをやってみよう精神が生まれました。
(普段こわがりなんです、でも、なんかできるって気がしました)
↑これは何回かの交流会と、京都の鴨川おでん囲み会でのこと。
始めて、「お野菜おすし」をつくって、みんなに食べてもらうという段階にまで成長できた。
人生初めての「おすしやさん」経験(@鴨川)だった。
【マルシェ出店 さあ、ひなたのおすしやさんの開幕だ!】
鴨川で練習した後は、看板をかかえて、マルシェに挑んだ。
私につくれる精一杯のおすし空間をお届けした。
当日の直前まで実はドキドキしてたけど、
周りを見渡すと、おでんがぐつぐつなってたり、いい匂いが漂ってきたり、他の出店メンバーも自分を表現することにそわそわしていて、
なんか安心した。
徐々にマルシェに色んな人が入場してきてくれて、
「おすし!」「おすし?」「かわいい!」って反応してくれて、
一人一人に向き合って、お野菜おすしを通して、おすしを語って、
みんな目を輝かせて聞いてくれて、話してくれて、
ほんとたのしかったーーーーー!!
みんなそれぞれブースをもって頑張ってるメンバーも、
頬を赤らめながら、目をきらきらさせてるのが見えて、
それだけでも幸せだった。
うん、マルシェはそんな感じ。
みんなのワクワクがぎゅっと集まったあったかい空間だったなあ。
【第2章 マルシェ終わってから、今】
おすしの可能性と私の可能性と今度はこれしてみたいに気づいたマルシェ。
そこから、おすしの歴史を掘り返してみたり、ちらしずしの会を開いてみたりしてる。
まだまだ、なんでおすしじゃないといけないのかとか、私はどんな空間がつくっていきたいのかとか、これからどう生きていくか、どう仕事にしていくかとか、
すぐ答えが出るわけじゃない問題といっぱいたたかってるけど、
とりあえず行動しながら、一つ一つ考えてみてる。
やあ~人生考えることいっぱいあって、大変!!!!!
でも、マルシェの経験は、確実に自分の大事な栄養になった。
マルシェ中に、ん?これは違うなって思ったこと、作っていく過程で解像度が上がった自分の世界観、わくわくすることが目に見える形でインプットされた。やった!
というわけで、
マルシェ、行ったことない人は、すこーし覗いてみるべきです。
マルシェ、出店したことない人は、すこーしやってみるべきです。
心がすこーし動きます。
【今の想い】
みんな、おすしやさんって聞くとどんなイメージ?
カウンターがあって、大将が握ってくれて、、
はたまた、機械の上を回ってて(最近は飛んでくるよね)、、
わたしは、そんなおすしももちろん好きだけど、
もっとおすしのストーリーをみんなと共有したい。
おすしの歴史は話せば1000年以上の歴史だし、
おすしって一括りにいっても、ちらしずし、巻きずし、にぎりずし、押しずし、なれずしとか、形や味がいっぱいあるし、
おすしやさんは、食材から、道具から、酢飯の酢の割合から、
とてもこだわっている。
そんな、ぽんって魔法みたいに出てくる食べ物じゃない。
重なって、馴染んで、一つになって、口の中でふわっと広がる。
つくるから知る、そして味わう、をみんなで楽しむ
次のステップはこれです。
以上、長いこと読んでくれてありがとうございました。
一緒にわくわく広げていきましょ~!
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