今日の殴り書きin ガラガラの電車

所用で少しの間、東京の外へ。交通費節約のために普通列車で目的地へ向かう。昼下がり、1日の中で一番あかるい時間。建物の数が減っていく。視界が緑で満たされていく。葉っぱと葉っぱの重なりが、陽に透けて濃くなっているのが好きと以前書いたけれど。ここまで緑だと、好きといえどもキャパオーバーだ。

中学校だろうか。都内で見るものよりもくすんでいる校舎。バカ広い校庭には誰もいない。もう夏休みなのだろうか。
校庭って漢字、大学生にもなると全然使わないから予測変換ですぐ出てこない。
ちなみに最初に出てくるのは皇帝。こっちの方が使わんと思うけど…

4人分のスペース使って爆睡していたおじいさんが、突然立ち上がって、このクソ暑いのに窓を開け放ちやがったから、むせかえるような夏の匂いが車内に流れ込んできた。

異様に伸びた木々に囲まれたちっちゃい神社
広大な土地にソーラーパネルが並んでいる

こんがり焼けたおそらく野球部の坊主がまどろんでいる。バカでかいリュックを足の間に挟んでいる。あれに何が入っているのかは万年文化部の私には皆目見当がつかない。

白いポロシャツの高校生たちがぞろぞろと乗ってきた。みずみずしい高校生男女の身長差がいとおしい。東京の高校生は男女関係なく降り積もったばかりの雪みたいに白い。けれど、ここの高校生たちはこの鋭い日差しに比例するように夏の肌になっている。なんだか映画の中のような、あまりに解像度の高い夏休みの鑑賞者になった気分。このまちで、私は異邦人。

こんがり野球部くんが弾かれたように飛び起きて電車を駆け降りて行った。その次の駅で私は降りる。

ついに靴下まで脱ぎだした爆睡おじいさんはどこまでいくのだろうか。

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