【FOH】エミリア不採用ロイヤルのすゝめ
今回は、アディショナル後から研究を進めてきた「エミリア不採用構築」について書いていきます。
デッキが見たい方や解説だけを見たい方は「・デッキ紹介」から見てください。
・そもそも今流行ってる構築って何?
現在環境で流行っているロイヤルは大体の構築が進化ロイヤルであり、画像のようなデッキが多いと思われます。
採用枚数に多少の差異はありますが、プロリーグでもよく見る構築はこちらになります。基本的に指揮官が7枚、指揮官のサーチカードが5枚という構成がほとんどですよね。
このデッキ、安定感があるように見えませんか?
実はこのデッキ、安定感があるように見えるだけなんです。
これだけ聞くと、「何言ってんだよ、エミリアもゲルトも入ってて安定しないわけないだろ。ロイヤルにわかかよwww」と思ってしまうかも知れません。では、これから何故「安定感があるように見えるだけ」かについて自分なりの解釈で説明していきます。
・進化ロイヤルは安定感があるように見えるだけ
そもそも安定感のあるデッキとはなんなのかという定義付けをしようと思います。
この場合での安定感のあるデッキというのは、「比較的事故なく毎試合プレイをしやすいデッキ」と考えます。事故を起こしやすいデッキは安定感があるとは言えないので、この考えがある前提で書いていきます。
進化ロイヤルで安定感がない理由の1つに、「中盤で引かなければならないカード」が複数種類あることです。特にアディショナルが出てから、アルヤスカを採用するようになってからは「7ターン目までにアルヤスカを出せないと8ターン目に盤面を作りにくい」とまで言われているぐらい重要なカードになってくると思います。それだけでなくエミリアも5ターン目までに欲しいカードとしてアディ前から存在していました。
アディ前のロイヤルの場合はエミリアを5でも7でも使いやすい環境だったため3枚採用して問題なかったと思います。
ですが、アディ後のロイヤルの場合は、6~7ターン目はアルヤスカを出したいと感じることが多くなり、エミリアを5で確実に切りたいと思うようになったと思います。
これってものすごく都合がいいと思いませんか?どちらも中盤に切りたいカードですがどちらも引けてる試合は強く動けますが、引けてない場合は弱いと極端なんですよね。「そのためにサーチカードを入れている」という意見もあるかもしれませんが、わざわざサーチカードを入れなければいけないデッキに安定感があると思うのは違うと思います。
「これのどこに安定感があるのか」という疑問があり、進化ロイヤルというデッキタイプに強い疑いを持ったからか強いと感じなくなりました。
そして、今日紹介するデッキを作り始めることになります。
・デッキ紹介
現在の「ミッドレンジロイヤル」の構築です。ランクマッチでは勝率8割、ギルドリーグでも活躍してくれたのでかなり完成度は高いと思います。
進化タッチのUB連携ロイヤルだと考えてください。
タイトル通りではありますが、エミリアが入っていません。
・何故エミリアを入れないのか?
今期に入ってから3枚確定で入る構築が多く見られる中、なぜこのカードを採用しないかについてですが、その理由はこのカードの「短所」にあります。
まず、このカードの長所についても触れていきます。
・エミリア採用の長所
①中盤に兵士カードを2枚サーチして、進化を切って兵士を場に出すことができる
これに関してはもはや言うまでもなくよく知られてることですよね。エミリア+ゲルトやエミリア+槍術士など、相手に圧をかけながらハンドを減らさないというのが特徴です。
②デッキにあるカゲミツを持ってくる可能性がある
進化ロイヤルならよくやることだと思います。5ターン目にエミリアからカゲミツを持ってきてから7ターン目にカゲミツをエンハンスで出して、8ターン目の盤面展開に備えるというプレイングはよく見かけます。そして盤面を返せないとリーサルを取る手段としても有名ですね。
③エンハンス7で6/6を残したまま相手にターンを渡せる点
出た当初からよく使われるプレイングで、こちらが有利盤面の場合、さらに圧をかける手段として使うことが多いですよね。
バリアをあえて残して処理強要させるプレイングもよく見られるのでかなり強力だと思います。
・エミリア採用の短所
次に、あまり感じたことはないかもしれませんが「短所」もあり、それが今回採用しなかった理由のひとつになります。
①兵士フォロワーをデッキに多く採用すると、一緒に出したい兵士が引けない可能性が上がる
状況の長所について解説した時に、「エミリア+ゲルトやエミリア+槍術士」が強いといいました。それ自体に問題は無いのですが、一般的な進化ロイヤルには、
と数多くの種類の兵士が採用されています。
イルミスナや、槍術士の枚数が少ない構築でもゲルトを引く確率はかなり低いです。そのため、5ターン目にゲルトが引けず、2面処理が出来ないというパターンは意外と多いと思います。
そして、兵士の枚数を意識すると「デッキパワーが落ちてしまう」と言うジレンマがあります。
例えば「ゲルトを引きたいから兵士を減らす」と言う意見は分かりますが、それをしてしまうと強力な兵士フォロワーを採用しないデッキになってしまい、アルヤスカの無料進化も切りにくくなります。
最近の構築ではほぼ兵士フォロワーの種類は固定化されていますが、事故率に関しては変わっていません。エミリアとアルヤスカの両方を強く使おうとすると、事故率が上がってしまうのが今の進化ロイヤルの弱点です。
②5ターン目以外で強いシーンが少なく、複数枚来ても使えないことがある
エミリアにはエンハンス7でEPを消費せずに進化することができ、9ターン目にエミリア+アンリエット+カゲミツといった動きもできるのは強力なのですが、アルヤスカの登場により、6ターン目以降ではエミリアよりアルヤスカを出したいと言うシーンが多い印象があります。
そのため、確定で3枚採用した場合に中々出せず、試合終了まで結局使わないという事もあるので事故に繋がりやすいと言うデメリットも存在しています。
③相手の展開力に対応しきれない
エミリアは兵士フォロワーを踏み倒したりすることは強力ですが、どう頑張っても2面処理が限界で、相手の展開力に対して対応しきれないという弱点があります。
その結果ダメージを多く受けることに繋がり、回復が追いつかないと負けてしまうと言った試合もあると思います。
④直接的な打点に繋がる訳では無い
これに関しては、初めから世界猛虎を決めるプランを立ててる構築ならさほど問題ないと思います。
問題があるとすれば、前に寄せた構築でエミリアを出したターンに相手リーダーへダメージを与える手段が1つもない場合が多くなります。
早期決着を狙っているのに、5ターン目に相手にダメージが与えられずに結局世界猛虎に頼ってしまうと言う事もあると思います。
進化権を払って、相手にダメージを与えれないというのは前に寄せた構築だと大きなデメリットとなると考えています。
この4つが主な弱点として考えています。
エミリアを採用することでの弱点を考えた上で、不採用にした方が扱いやすいと言う結論に至ったわけです。
ここまでの弱点を理解した上で使ってるなら、問題ないと思います。「単純にエミリア入れたら強くなる」と考えてる人に対しては注意して欲しいと考えています。
実際エミリアが事故要因になってる試合は比較的多いと思いますが、「どうして今期のロイヤルは事故率が高いのか」というのが中々分からなくて、「エミリア以外のカード」の枚数を調整して回す人が多いと思います。
しかし、それでは事故率を抑えることは出来ないと思います。なので、エミリア抜きの構築を考えました。
・各カードの採用理由に関して
・両雄激突(採用枚数1枚)
汎用処理&盤面解放カード
フォロワーを処理しつつ、相手のリーダーにダメージを与えたり、アルヤスカ+両雄激突でノーリスク1コスト6点ダメージにもできる上、ターミナルウェポン+黄金の靴+両雄激突で4面処理+ラストワード強制起動を狙えるカードでもあります。
連携カウントを稼いだ後、相手フォロワーがいれば自分の盤面を開けながら相手を処理できるのも良い点。
序盤のロイヤルは低コスの処理スペルがないため、その代わりとしても使っています。
対象を取れるフォロワーがいないと厳しいので魔道具対面には腐りやすいですが、上手く使える対面が多いので採用しています。
・無敗の剣聖・カゲミツ(採用枚数3枚)
伏せることが出来れば処理からリーサル札として活躍してるこのカードは、このデッキに欠かせないキーカードです。
カゲミツを切る対面は対面によって大きく異なります。序盤から中盤で基本的に進化ターン直前に伏せるか、次のターンの動きが強く、相手の処理を困らせるために使うのが強いです。
5ターン目にプリナイ+カゲミツが出来れば6ターン目にペコリーヌUBが即起動が出来るのも高ポイント。
・ペインレスサムライ(採用枚数3枚)
エンハンス5で無料進化することも可能ですが、大体この能力を使う時は自分が有利盤面の時か進化権が切れた後に相手のバーンダメージを防ぐためで、基本5ターン目に切る事はないです。
このカードの主な役割は相手の処理札を誘導するデコイという位置付けです。
他のカードに処理札を切られるぐらいなら2PP支払って止めるというプレイングを強要させます。
基本的にウィッチ、ヴァンプ対面以外では2ターン目から置いて全然大丈夫です。
弱点としては、バーンダメージを意識するあまり、序盤から残ってたペインレスに進化権が吸われやすいというところですね。進化時の効果が強力ですが、進化を切る際は慎重にプレイしましょう。
・オネストシーフ(採用枚数2枚)
ラスワで靴を加えるカードで、このロイヤルだと、連携7は確実に6ターン目には起動しており、アルヤスカやダイヤモンドパラディンとも相性が良いフォロワーです。
ですが、終盤に引きたいカードではなく、序盤に引きたいカードでもないため中盤強いカードとして採用するなら2枚が適正だと判断しました。
最序盤で2/1として出すのはリスクが大きいので、手札に2枚来ると事故要因になります。エミリアが採用されてないため、エミリア+連携7オネストを狙うプレイングが出来ない以上、3枚採用するメリットがほとんどないです。試合中に1枚も引かなくても勝てる試合も多いので、2枚採用にしています。
・動乱商人・イルミスナ(採用枚数2枚)
2/2兵士と言うだけで貴重な存在で、序盤に出しやすく、終盤も進化権を回復できるのでかなり使い勝手がいいフォロワーで、進化ターンで展開できていれば処理札としても使うことが出来るため、かなり強力です。
弱点としては中盤に2/2兵士以上の活躍が見込めないことで、オネストシーフと活躍の場が逆になるカードです。最序盤と終盤にイルミスナはプレイしたいフォロワーとなります。
今期は2/2スタッツの兵士は単純に強いので3枚採用も検討しましたが、1試合で使う枚数のことを考えた場合、2枚採用でも問題ないと思いました。
・分身の術(採用枚数3枚)
現環境の構築で3枚採用は珍しいと思いますが、ちゃんとした理由があります。
まず、1つめが両雄激突のところで話した序盤の処理能力の薄さの改善を目指す
これに関しては回復ソースの薄いこのデッキだからこそ重要な課題であり、序盤は被ダメージを極力抑えるプレイングも大切になってきます。進化ターンまでに6ダメージ以上受けることがかなり減ったとはいえ、アグロデッキなどでは構わずに殴ってくることが多いです。ヴァンプ対面の場合、進化ターンまでに8ダメージ以上受けてしまうと、かなり苦しい戦いを強いられる場面が多いため、極力ダメージを抑える必要性があるため、序盤の処理用も兼ねて3枚採用しています。
ちなみにその他の対面ではそこまで急速な打点を生み出してくることは無いので、焦る必要は無いです。
2つめがカゲミツ分身を重く見ていることです。この構築は後攻3ターン目にカゲミツを伏せて、4ターン目にプリナイ進化と分身→カゲミツをすることにより、5ターン目にペコリーヌのUBを発動させることが可能です。その凶悪性は健在で、早期のUB起動に欠かせないカードだと認識しています。
3つめがアルヤスカとの組み合わせです。5ターン目に安らぎの女王をエンハンスでプレイした時に、次のターンにシールドガーディアンが場に残ってる場合が多く、6ターン目のアルヤスカのEP無料を促進する働きがあります。これにより後半に進化権をもう1つ使えるようになるため擬似的なモノの覚悟としてプレイすることもあります。
4つめはダイヤモンドパラディンとの相性です。6ターン目にダイヤモンドパラディンと分身の術を使い、PPを大量に使用して盤面を展開する動きが強力です。6ターン目のクオンを返しきれるのでかなり効果的なプレイだと思います。
その他にもゲルトに分身をかけて1サーチ3点処理としても使ったりと、汎用性が非常に高いため3枚採用にしました。
・シールドフォーメーション(採用枚数3枚)
FOHシルバー枠汎用カード代表。連携が2稼げる上に守護も出せるため、強力なカードです。
文句のつけ所のないようなカードに見えますが、このカードにも弱点があります。
それはウィッチとヴァンプ対面に対して最序盤で切りにくいカードというところです。ウィッチからはフューチャービジョンなどの処理カード、ヴァンプ対面は低コストのカードはどれも体力2というところです。
特にヴァンプの後攻1ターン目の銀矢の狩人に対してはものすごく弱いので、そこが弱点ですが、連携を稼ぐためには必須なため3枚採用しています。
・プリンセスナイト(採用枚数3枚)
ファンファーレでフォロワーを1枚サーチしてくれます。単純にこの効果だけでも強いので3ターン目に投げる事もかなりの頻度であります。キャントリとして使っても何も問題ないぐらい強い上に、攻撃3なので最序盤だと上から踏まれにくいのも高ポイントです。
先攻でも後攻でも進化可能ターンで使いやすいカードとして重宝してます。
弱点としてはアルヤスカだけ引いてこれないことですね。他のフォロワーはファンファーレ持ってるので引いてこれますが、アルヤスカだけは持ってないので引いてこれません。とは言っても単純にキャントリとして扱う分にはさほど問題ではないので、しっかり出して早期UBを狙いましょう。
・空腹の姫君・ペコリーヌ(採用枚数3枚)
初手から持つことのできる小型ターミナルウェポン。最速UBは5ターン目とその凶悪性はUCLと変わらず健在。アルヤスカが実装されて、ペコリーヌに頼る必要がないと意見もありますが、あって困らない上に強力なカードなので採用してます。
単純に3ターン目に3/2突進としてプレイすることもあり、ヴァンプ対面などではかなり活躍してくれます。基本的に盤面で戦うようなデッキだとペコリーヌは刺さります。最終盤でも世界猛虎のケアで守護を貼ってくる相手を処理することが出来るのでかなり使い勝手がいいです。
・勇猛たる騎士・ゲルト(採用枚数3枚)
単純に3/3スタッツが強く、ラスワを発動させることが出来れば1枚サーチできる点は優秀です。3ターン目にゲルト、4ターン目にプリナイ進化+分身→ゲルトと言うプレイングもよくやります。
終盤では7ターン目にアルヤスカと組み合わせて使うことも多いカードです。
弱点としては消滅や変身されると持って来れないので、対面を見て投げても意味が無いと思ったらマリガンで返すなどのプレイングも大事になってきます。
・安らぎの女王(採用枚数2枚)
5コストで連携を4つ稼げる強力なカードで、それまでに展開してなくてもこのカード1枚でフェイラン発動に一気に近づけます。
3ターン目に使うことは比較的少なく、5ターン目に使うことが多めです。アルヤスカと組み合わせで7ターン目に守護裏にアルヤスカを立てるプレイングもよくやります。
最終盤では使い所が少ないので2枚採用にしています。
・信念の剣閃(採用枚数1枚)
盤面ロックされた時に一気にリーサルを狙うことができるため、1枚だけ刺してます。
連携カウント次第ではエリカの戦技を使うこともあり、5PP余ってる時に戦技→シルフォと言う動きもたまにやります。
なくても勝てますが、有利盤面を後押ししてくれるカードなのであったら心強いです。
・天覇風神・フェイラン(採用枚数2枚)
7ターン目か8ターン目に直接召喚で出して盤面展開で圧をかけるための補佐カードとして採用しています。
プリナイから持ってくる可能性があるので、2枚採用にしています。
余裕があればダイパラと組み合わせて出すこともあり、手札に来てしまった場合は状況をみて出してしまっていいと思います。
・戦争商人・アルヤスカ(採用枚数3枚)
このデッキのキーカードにしてリーサルを狙える強力なカードです。スペルダメージ無効のため、両雄激突と非常に相性がよいフォロワーです。守護裏にアルヤスカを置くプレイングはとても強力で、とるために大量にリソースを吐いてくれる可能性もあります。
ターミナルウェポンは1回目に加える場合は正直何コストでもいいですが、8ターン目にペコリーヌと組み合わせて出すと強いので5コストを目安に加えて大丈夫です。一般的な進化ロイヤルと違い、ターミナルウェポンの加えるコストに関してはそこまで気にしなくても問題ないです。
アルヤスカの切るタイミングは7ターン目が1番やりやすいと考えています。ゲルトや安らぎの女王と組み合わせて使うことで強く生かせます。
ちなみに6ターン目に加えたウェポンが4コスだと7ターン目にUBペコリーヌとウェポンで4面処理出来るので非常に強力ですが、割と上振れになると思います。
・《世界》・ゼルガネイア(採用枚数2枚)
ロイヤルの最終手段、世界猛虎を決めるために採用。フェイランと同じく、プリナイから引いてくる可能性があるため、2枚採用しています。
どうしてもドローや回復がしたい時はこのカードに頼りますが、その場合は世界猛虎プランに切り替えて戦うことをオススメします。
・ダイヤモンドパラディン(採用枚数2枚)
式神に対してかなり強く出れるカード。クオンを半壊させることが出来る性能を持ち、盤面を作りやすく起点となりやすいカードです。
PPの噛み合わせによっては7ターン目に出した方が強い場合(ダイパラ分身ペコリーヌのような使い方ができる場合)もあるので使い分けが大事です。
弱点としては、1ターンに複数枚プレイをしてしまうので、ハンドが薄くなってしまうところです。攻めるためのカードなので前に寄せた構築では相性がかなり良いです。
2枚採用の理由としては、6ターン目以降に1枚使いたいカードではあるが、序盤に来てしまうと事故の要因となってしまうため、この枚数に落ち着きました。
・君臨する猛虎(採用枚数2枚)
ロイヤルのフィニッシャーパーツ。
このデッキでは破壊数10回稼ぎやすく、早ければ8ターン目にはリーサルを狙える点から、序盤に猛虎がきてしまうというデメリットよりも、確実にリーサルプランを狙うことを重視してるので2枚採用となってます。
・ランクマでよく見かけるデッキ別の相性、戦い方
ランクマで見かけるデッキはで今回解説するデッキは、「進化エルフ」「進化ロイヤル」「ディスカードドラゴン」「葬送ネクロ」「トート入りネクロ」「式神ウィッチ」「バアルヴァンプ」「ラービショップ」「AFネメシス」の9デッキの対面の解説をします。
・vs進化エルフ(微有利~有利)
基本的に進化エルフ対面では前寄せのプランを組み立てていきます。
先攻を取られてしまった場合は、こちらの世界猛虎前にゼウスが来るので、盤面を強く使って9ターン目には倒し切れるようにしましょう。
基本的に進化エルフは招来の大天使採用型の構築が多く、回復される割合も比較的多いので基本はワンターンで押していけるようにしましょう。
招来の大天使は回復効果や体力上限解放ができますが、1面しかとる事が出来ないので出されたターンを起点として、フェイランが出るターンに強力な盤面を作りやすいです。
マドロスエルフで展開されすぎるとかなり厳しいですが、その分相手のハンドも切れやすくなるので、しっかり処理をして大丈夫です。また、ダイヤモンドパラディンと分身の術があればマドロスエルフを起点としてそのターンに強い盤面を形成しても問題ないです。
進化ロイヤルと違い、世界猛虎前にリーサルを取りやすいため比較的有利に戦えます。
・vs進化ロイヤル(微有利~有利)
進化ロイヤル対面では5ターン目にエミリアを出してくることが多いのでそこを起点とします。こちらが先攻を取れている場合の5ターン目は安らぎの女王を置くのがベストプレイとなります。
後攻の場合はプリナイ進化+カゲミツエンハンスが1番定石の動きとなります。
ペコリーヌのUBを6ターン目で切れるとなお良いです。基本的に進化ロイヤルの処理札は進化がなければ堕落かターミナルウェポンしかないので早期に堕落打たせて後半のドローを封じ込めてしまいましょう。もし使わなかったとしても、進化orアルヤスカ自害のどちらかしてくれるため実質的なアドバンテージを稼ぐことができます。
処理札を切らせて展開して世界猛虎前にリーサルをとるプランをよくとります。こちらが先攻をとった場合に攻めきれないと判断した場合は、安らぎの女王を後半に使ったりして世界猛虎を狙っていきましょう。
世界猛虎前のターンはカゲミツを伏せ、ライフに余裕があれば最小限の処理で問題ないです。
基本的にロイヤル対面にはダイヤモンドパラディンが刺さるので、進化がなくなってもエンハンス8+ターミナルウェポンで早期決着を狙う相手の盤面を崩壊させることが可能です。
・vsディスカードドラゴン(不利)
ロイヤル全般きついですが、このデッキは回復ソースが少ないため、ダークジェイルやサモナーから加えてくる碧龍などで12点以上のリーサルに対して弱いです。
不利ではありますが、プレシオが出るターンは比較的隙が大きいので安らぎの女王などが刺さります。その次のターンにペコリーヌUBなどで圧をかけて7ターン目までには決めれるようにすると良いと思います。
盤面で戦うことを重視した構築なので、盤面処理をしつつ展開してくる対面は厳しいですね。
・vs葬送ネクロマンサー(微有利)
基本的にミルティオが5ターン目に来ることが大半で、強力な盤面展開をしてくるので処理に追われるように感じるかもしれませんが、実はそこまででもないです。
まずミルティオが場に出たターンは進化を使って1面しか取れないので、後攻なら3ターン目、先攻なら4ターン目にカゲミツを伏せましょう。そしてその次のターンに守護を展開する、またはアルヤスカなどの取りたい確実に取りたいようなフォロワーを置くのが強いです。
もしカゲミツがなくても6ターン目にダイヤモンドパラディンを使うことが出来れば大半の盤面は問題ないと思います。この対面もUBペコリーヌが刺さりやすい対面なので、積極的にUB起動を狙っていきましょう。
・vsラストワードネクロマンサー(かなり有利)
この対面は基本的にトート起動を目指しています。
トートが来る前のターン(大体6ターン目)にペインレスを進化で置けば意外と封殺できる対面です。そのため、序盤にペインレスを置かなければかなり有利に立ち回ることが可能です。
フォロワーの中で一番強力なのはルベルだと思います。疾走打点は特にないので盤面処理さえしっかりしながら展開すれば相手の処理が尽きるので意外と8~9ターン目には勝てることが多い対面です。
・vs式神ウィッチ(五分~微有利)
この対面に対してはペインレスが刺さりにくかったり、ルーニィひたすら連打されると負けることもあります。
そんな式神ウィッチですが、スペル軸なので、序盤はスペルブーストが溜まってないので5ターン目までに相手の6クオンを返す準備をしつつ、7ターン目の動きを想定しながら動くと勝ちやすいです。握撃を撃たせるように誘ってからターミナルウェポンなどの強力なフォロワーを展開するとその処理に追われたりすることもあるので意外と世界猛虎前にしっかり勝ちきれます。
・vsバアルヴァンパイア(かなり有利)
バアルヴァンプは基本序盤から動いて、中盤にバアルでハンドを回復しながらバーンダメージで勝つデッキなので、序盤からペコリーヌやイルミスナをだして受けるダメージを抑えるプレイングが大事です。
シールドフォメーションが不利になっているので、マリガンの際は返していいと思います。それよりも安らぎの女王などを引きたいですね。
安らぎの女王は5ターン目に出したいフォロワーで、返しのターンにイオで返されますが、相手の進化権を1つ奪うことが出来るのでその後の展開が楽になります。
また、バアルヴァンプは手札にあるゼルガネイアが邪魔になるので基本的に5~6ターン目に切りたいカードになります。そのため、ゼルガネイアが来るターンを起点にする、UBペコを起動させて有利にとるなどの手段がとれます。
早期に連携を10稼いで6ターン目にフェイラン直接召喚とペインレス進化で相手の動きを止めることもできます。バアルヴァンプはルシウスに処理を頼っているところがあるので、4面並べる際は気をつけることと相手の体力に注意してプレイしましょう。こちらが攻撃すると相手のルシウスが起動しやすくなることも考えることが大事です。
序盤の被ダメージを抑えることが出来れば基本的に勝てます。
・vsラービショップ(五分)
遅延力が非常に高く、フォロワーを出しても消滅させられてしまうこの対面ですが、勝つ方法はあります。
基本的に世界猛虎でリーサルをとるのですが、そのためには破壊数を10体稼がなければいけません。そのため安らぎの女王を展開し、相手にクルトを打たせることを狙ってプレイしましょう。オネストシーフ自動進化や、靴でわざと破壊する動きを狙っていくことが出来れば10ターン目に破壊数10体は間に合うようになると思います。
相手に先行を取られてる場合は相手の世界を起動させないようにしつつ、世界の4点分を他のカードで補えるように進化権を残しつつプレイすることが大事になります。この時に剣閃があれば丁度勝つことが出来るので、マリガンの段階からリーサルプランを狙う動きを大切にしていきましょう。
・vsAFネメシス(微有利)
基本的にパラダイム何枚加えるか+モデスト起動されるかどうかで変わります。相手の手札にあるパラダイムシフトのコストの把握をすることを意識すれば問題ないです。
相手の破壊されたアーティファクトが6種類以上を超えてしまうとかなり厳しくなるので、その前に勝ちたいですね。
AFネメシスの弱点はAOEがスピネルチルぐらいで、パラダイムシフトを4枚以上加えられなければ過度な盤面展開に対しては返すことが出来ないという部分があります。
早期にUBペコリーヌを目指したり、カゲミツに分身をかけて継続的に圧をかけ続けて0コストでパラダイムシフトを打たせないように心がけていれば楽に戦える対面だと思います。モデスト起動+パラダイム4枚以上加えられてたらかなり厳しいので微有利とさせて頂きました。
・終わりに…
ですが、こういった「カジュアルガチ」のデッキタイプを組み立てることはとても大事だと言うことはやってみて分かりました。
最近のシャドバ界隈では勝つことだけに囚われ、「自分で1からデッキを組んで楽しむ」ことを忘れてしまってるように見えます。
デッキを構築して楽しむのはカードゲームの醍醐味なので、固定観念に囚われずにデッキを作ってみてはいかがでしょうか。
自分に合った構築やカードを見つけた時はとても嬉しいし、モチベーションにも繋がります。なので、これからもテンプレとは一味違う「カジュアルガチ」のデッキを作っていきたいと思います。
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