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Breaking World #3




"私達と一緒に王国に来てくれない?"


〇咲:えっ!?

美月:私達は今女王様の命令で
"鍵を持つ者"を探してるの!

美波:ちなみにそれはどこで手に入れたの?

〇〇:手に入れたって言うか…
魔物に襲われた時に自分の剣がこれに変わりました。

美月:へ〜そんなことあるんだね〜。

美波:とにかく…一緒に来てくれない?

〇〇:えぇっと…

美月:ちなみにここって2人が住んでた村?

咲月:はい…ここがゴッキ村です。
そしてここが私のお父さんである村長の家です。

美波:そっか…辛いね…

咲月:家も無いし…これからどうすればいいのか…

美月:そしたらさ!
一旦王国で今後のこと考えるってのはどう?

〇〇:王国で?

美月:この村を再建するにも時間はかかるだろうし…
女王様に相談してみるといいかも!

〇〇:ん〜…

咲月:〇〇…行こう。

〇〇:え?

咲月:確かに今私達で出来ることは何も無いし…
一回行ってみよう!

〇〇:…わかった。

美月:よし!それじゃ行こう!

〇〇:でもこっから王国って結構遠いですよね?

美波:それは大丈夫!着いてきて!

〇〇と咲月は美波達の後を着いていった。

ーー

美月:じゃ〜ん!

〇〇:何だ?

咲月:これは…

2人の目の前に大きな船が出てきた。

美波:私達の船、"ガムシップ"だよ!

〇〇:"ガムシップ"?

美月:これがあればいろんなところにひとっ飛び!
さっ、乗って!

〇〇:はい…

4人はガムシップに乗り込んだ。

美波:よし、それじゃ行くよ!

美月:しゅっぱーつ!!

ガムシップは空中に浮き、王国のある方角へ飛んだ。

〇〇:すげぇ…

咲月:魔法だ…

美波:さてと…改めて。私は梅澤美波。
ノギ王国で騎士団長をしてるよ。

美月:私は山下美月。王国の筆頭魔導士です!

〇〇:騎士団長に筆頭魔導士…

咲月:すごい人達じゃないですか!?

美月:いや〜そんなことないって〜

〇〇:ところで、女王様が"鍵を持つ者"を
探してるってどういう事ですか?

美波:話せば長くなるから詳しくは
王国に着いてから話すね。今は2人とも休みな。

美月:色々あって疲れてるでしょ?
着いた教えてあげるから!

〇〇:分かりました…

〇〇と咲月は仮眠をとった。

ーー

美月:とうちゃーく!

〇〇:ここが王国…

咲月:人がいっぱい…

美波:さっ、お城はこっちだよ。

〇〇:はい!

美月:2人は王国は初めて?

咲月:はい。

美月:見てわかる通り、
人がいっぱいだからはぐれないようにね!

咲月:はい!

ーー

美波:さ、お城に着いたよ!

〇〇:でっけえ…

咲月:さっきからびっくりしてばっかりだね…

美波:女王様お待ちだろうから早く中に入ろう。

ギギィ…

騎士:団長!おかえりなさいませ!

美波:うん。女王様は?

騎士:はい!女王の間にいらっしゃいます!

美波:わかった。みんな、行くよ。

ーー

〇〇:ここが…女王の間…

美波:この先に女王様がいるから
失礼のないようにね?

咲月:はい!

ギィィィ…

美波:女王陛下!只今戻りました!!

??:も〜うめちゃん!その呼び方固いって!

美波:ですが一応、客人の前なので…

??:え!見つかった!

美波:はい。こちらの齋藤〇〇というものが
"鍵を持つ者"です。

??:君がそうなの?

〇〇:はい。私が齋藤〇〇です。

??:初めまして!
私がこのノギ王国の女王、白石麻衣よ。

〇〇:女王陛下、お初にお目にかかります。私達は…

麻衣:だから固いって!もっと楽にしていいよ!

〇〇:しかし…女王様の御前で…

麻衣:女王様じゃなくて麻衣ちゃんって呼んで!

〇〇:えぇ…

麻衣:それと…そっちの子は?

咲月:はいぃ!ゴッキ村の村長の娘の
す、菅原咲月と申します!

麻衣:咲月ちゃんね!
あなた達はゴッキ村から来たのね?

〇〇:はい。ですが…

〇〇と咲月はゴッキ村での出来事を説明した。

麻衣:なるほど…

それまで笑顔だった麻衣の表情が真剣になっていく。

〇〇:この鍵も急に現れましたし…
今後どうすればいいのか…

麻衣:事情はわかったわ。
2人とも家族の事で大変だったわね…。

美波:麻衣さん、2人は疲れていると思いますので
今日のところは休ませてあげましょう。

麻衣:そうだね!
2人共しばらくはこの城に泊まるといいわ。

〇〇:ええ!?

咲月:そんな!恐れ多いです!

麻衣:困った時はお互い様!
それに私達は〇〇くんの鍵を必要としてる訳だし。

〇〇:はぁ…

咲月:わかりました…

麻衣:よし!
お部屋は準備させるから食事にしよっか!

〇〇:あ、ありがとうございます…

2人は食事など済ませ、
用意された部屋で寝ようとしていた。

咲月:〇〇…

〇〇:ん?

咲月:私達…どうなるのかな…

〇〇:わからない…。

咲月:飛鳥さんの様子も変だったし…

〇〇:そうだな…。

咲月:心配じゃないの?

〇〇:心配というよりいろんな事が起き過ぎて
理解が追いついてないかな。

咲月:そうだよね…。

〇〇:とりあえず明日麻衣さんから
話を聞くしかないね。
今起きてる事やこの"鍵"のことも

咲月:それしかないね…。

〇〇:咲月も疲れたろ。寝よっか。

咲月:うん。おやすみ。

〇〇:おやすみ。

咲月:(お父さん…私、どうしたらいいの?)

〇〇:(姉さん…どうしちゃったんだよ…)


to be continued…

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