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犬種のグループ分け①

お久しぶりです!
やっと暖かくなってきましたね♪
最近ワンコ達と公園に行ってのんびりお散歩するのが私の息抜きになっています♪
春の暖かさ最高ーーー!!

さて!今日は犬種のグループ分けの話をしたいと思います!

すでに愛犬がいる方も、これから犬を家族に迎える方も、
犬種の特徴やどのグループの犬種なのかを知る事はとても重要です。

現代は犬を家族のように飼育されているご家庭が多いと思いますが、古くは家畜として飼育されていました。
生活をするうえで犬もそれぞれ役割を与えられていたんです。
その役割が今も本能として残っています。

恥ずかしながら私はドッグトレーナースクールに通い出して愛犬の犬種特徴を詳しく知ったのですが(汗)、愛犬の問題となっている行動が本能からくるものだと知ってようやく行動の意図が理解できるようなりました。

例えば愛犬ニコ(犬種:コーギー)の場合、私が家の中を小走りすることがあったのですが、ニコが大きな声で吠えながら追いかけてくるのです。
なぜ吠えながら追いかけてくるの?なぜ吠え声が大きいの?と思っていましたが、牧畜犬(ハーディンググループ)として飼育されていた歴史から本能的な行動だと知り、それからは止めさせようとするのではなく飼い主側がニコの前では小走りをしない(予防)ようにしています。

犬の本能的な行動が飼い主にとっては問題になるようなら予防や対策をする必要があります。
人間も同じだと思いますが本能を抑えるのはなかなか難しく、時間をかけたトレーニングが必要になってきます。
ですが、飼い主がまず犬種の特徴を理解していれば問題となる行動を予防できたり、本能的な行動を活かした環境を整えることができたり、トレーニングを工夫できたりと飼い主も愛犬も良い関係を築けるわけです♪

愛犬の気持ちを代弁するなら、「飼い主私のことよく分かってるじゃん♪」といった感じです!笑

では、グループごとの役割や特徴、なぜグループ分けをするようになったのかをおおまかですが説明していきたいと思います。


人為的な品種改良

古代ではまだ明確にグループ分けはされていなかったものの、人間の生活用途に合わせて人為的に作出(ブリーディング)されていました。

犬は元々獲物を追いかけ、捕まえ、殺し、運んだり食べたりするのが本能でありますが、
追いかけた後ハンターに居場所を知らせる犬(セッターやポインター)や、
ハンターが仕留めた獲物を食べたり傷つけたりせずハンターの所まで運ぶ犬
(レトリバー)を作出したり、
家畜を追いかけまわし誘導する犬(ハーディング)など、
専門的なスキルを強化したブリーディングにより役割をもつ犬が次々と誕生したそうです。


グループ分けをするようになったきっかけ

きっかけは1859年にイギリスで開催された"ドッグショー"にあるそうです。
狩猟を娯楽としていた上流階級の人々が行った鳥猟犬のみのドッグショーで、彼らはブリーディングしたより良い犬をドッグショーで披露し、競い合って賞金などを得ていたそうです。

後に中流階級の人々にもドッグショーの人気が出始め、狩猟などをせずただ可愛がるためだけに飼育していた愛玩犬や、農業従事者が飼育していた牧畜犬なども参加するようになり、グループが細分化されていったそうです。


ケネルクラブ設立

1873年にイギリスでドッグショーの開催を担ったり、品種の認定や犬種のスタンダードを決める団体、KC:ザ・ケネルクラブが設立されました。
日本では終戦後の1949年にJKC:ジャパンケネルクラブが設立されました。


KCグループ分け

JKCでは2022年4月現在、206種犬種が登録されておりそれぞれ10グループに分類されています。
KCでは主に用途で分けられており7グループに分類されています。
用途で大きく特徴が変わってきますので、ここではKCのグループを紹介していきます。



【1:スポーティング(鳥猟犬)】
16世紀に銃器が発明されたことによる鳥猟犬。
犬が獲物を探索し見つけると飛び立たせ、ハンターが銃で仕留め、犬が獲物を回収する方法。(セッター,ポインター)
このグループは獲物を探索し獲物の位置をハンターに知らせるストップ犬と、仕留めた獲物を回収する運搬犬に分けられます。(レトリバー)

特徴:人との作業を好む,人の指示を待つ,鳥に反応しやすい
犬種:ゴールデンレトリバー,ラブラドールレトリバー,イングリッシュポインターなど


【2:ハウンド(獣猟犬)】
優れた嗅覚や視覚を使って鹿やウサギなどの獲物を探索、捕獲していた猟犬。
セント(嗅覚)ハウンドとサイト(視覚)ハウンドに分けられます。
嗅覚や視覚で獲物を探し出してハンターに仕留めさせる方法と、馬に乗ったハンターが多くの猟犬を引き連れて犬に獲物を捕獲させる方法があります。

特徴:セント…垂れ耳,嗅覚が優れている,匂いの執着,吠え声が大きい
            サイト…動体視力が優れている,俊足,体高が高い
犬種:ビーグル,ダックスフンド,ボルゾイなど


【3:ワーキング(使役犬)】
狩猟以外の作業をする犬。
頑健な体をいかして人や物を運搬したり、番犬や警護をし人を守ってきました。
世界の警察犬や盲導犬、検疫探知犬などです。
(日本の警察犬で多いジャーマンシェパードドッグはハーディンググループ、盲導犬に多いラブラドールレトリバーはスポーティンググループです。)

特徴:警戒心が強い,忠実,大型
犬種:シベリアンハスキー,バーニーズマウンテンドッグ,秋田犬など


【4:テリア】
穴の中にいる小型獣(ネズミ,ウサギ,モグラなど)を駆除するための猟犬。
テリアは獲物を「駆除=殺す」役割として品種改良された為テリア気質と言われるほど比較的攻撃的になりやすい犬種が多く、飼育する際はよく熟知することが大切になってきます。

特徴:勝気,勇敢,好奇心旺盛,小型
犬種:ジャックラッセルテリア,ヨークシャテリア,ウエストハイランドホワイトテリアなど


今回は7グループある中の4つを紹介しました。
グループごとにおおまかな特徴を紹介しましたがもちろん犬種やその子の性格によっても変わってきますので、是非愛犬をたくさん観察してみてください♪
観察していく中で、なるほどグループの特徴が出てるな!とか、うちは全く真逆でそれもそれで可愛いなと思っていただけたら嬉しいです♪

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