見出し画像

塗る亜鉛建築「ローバル株式会社:北浜オフィス」

設計:日建スペースデザイン

大阪市内にあるローバル株式会社の北浜オフィスです。

元々内淡路町にオフィスがありましたが、2018年2月から現在の北浜で営業開始しました。

<エントランス>

画像21

画像1

コーポレートカラーである赤のライティングによって、石膏ボードに塗布した亜鉛の様々な表情を確認することができます。

このトンネルを通って
  〜天然由来の”亜鉛コーティング”の世界〜に入っていただきます!

大槻幸伸・アップ1

トンネルの内側は、あえてランダムに塗装することで、溶融亜鉛めっきのスパングルを彷彿させるような仕上がりにしています。一枚の壁ですが、濃淡や凹凸をつけることで奥行きが感じられます。

画像21

通路では、ローバルの亜鉛による独特な経年の色変化が見られます!

<ミーティングスペース>

画像2

エントランスからトンネルを抜けると、ミーティングスペースがあります。
このスペースは、写真のように広くも使えますが、こちら以外にも、

画像3

画像4

画像5

10名程度の打ち合わせ、グループ討議、セミナー開催などに対応できるようになっています。

また、区切っている仕切り戸(ポリカーボネート素材)を外すと、

画像7

より大きなスペースが確保できるため、アイデア次第で様々な使い方ができます。

実際こちらでローバル工法施工管理者認定講習会を開催した時の模様です。

画像17

画像19

このような形で、講習会を開催いたしました。


<デッキスペース>

画像19

デッキスペースは、日中は明るく開放的な空間です。

画像19

日が沈む頃になると、外の景色との対比で室内の木目が照明に照らされ、
より一層温かみのある空間を演出しています。


画像9

デッキスペースの奥にあるこの仕切り、気になりませんか?

実は、、、


<オフィススペース>

画像10

トンネルの右壁面にあるオフィススペースは、デッキスペースともつながっています。
この仕切りは回転式で打ち合わせの際はオフィススペースとしっかり区切ることが可能です。

017のコピー

鉄板にローバルを塗布した場合、仕上がりはモノトーンになりますが、合板に塗ることで木目に沿った凹凸が見る角度によって様々な明度を表現し、さらに板の向きを変えることで光の当たり具合が変化してグラデーション効果も確認できます。


<植栽>
お気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、所々に植栽があります。

画像11

この植栽が入っている缶にローバルシリーズが塗られています。
ローバルシリーズは基本的にグレー、シルバー、ブラックなどの無彩色の仕上がりです。無彩色であることから木材とも植栽とも色彩調和し、建築に溶け込みながらも使い方によってはアクセントにもなります。

画像15

ローバルを使用した実例をたくさん見ていただくことでインスピレーションを掻き立てる仕組みがこのオフィスには詰まっています。

画像12

新しいオフィスを構える際に、
 ・様々なオフィスを見学して、多くの役割と可能性に気づき
 ・自社製品のショールーム的な役割を担い
 ・ミーティング、セミナーなど多目的用途に活用できる
上記のような考えを設計に取り入れ、このオフィスができました。

画像19

加えて、新しい取り組みとして、木材やコンクリートなどの金属以外の材料にさび止めを目的とせず塗ることで、亜鉛の様々な表情や表現ができることを感じられるスペースとしても活用しております。

画像14

今後も亜鉛の新しい可能性を、このオフィスから発信し続けます!


この他の屋内での実績はこちら


<記事担当:RSK>





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?